高館南城②の詳細

高館南城②
山城めぐり(兄弟ブログ biglob)
ページの情報
記事タイトル 高館南城②
概要

本丸南側下の遺構を探索しています。 主郭部とを隔てる大堀切(記事①)から南下に沿って高土塁が西に伸びています。 南城の城壁に沿っています。 土塁が本丸の南下まできたところです。 主郭部に沿って伸びてきた南土塁を見下ろしています。 ここで南側を守ってきた南土塁は斬れて、…… more 本丸の南虎口に接続されています。 左手下が南土塁で、正面に空堀と土塁が半月形に作られています。 本丸に登りました。本丸は二段構えで 本丸上段部 本丸の西下に横堀があります。 本丸北側下の武者走り 以上で高館南城は終ります。前回記事で述べましたように、高舘城とこの南城は一体の山城で下那須氏が敵対する上那須氏(烏山城)に備えるために高館南城を増設したのではないかと私は推測しています。 次回 新発見の高舘城東尾根の遺構 那須氏の内紛、近隣諸豪との抗争  資房の死後、家督をめぐって家中に内紛が生じ、資房の子政資と孫高資が対陣するということもあった。のちに家を継いだ高資は小田原北条氏と意を通じたことから、天文十七年(1548)後北条氏と敵対する宇都宮尚綱が進攻してきた。尚綱は古河公方足利晴氏と結んで、那須氏領の西端喜連川五月女坂に攻め入ったのである。  この戦いは、宇都宮勢二千余騎に対して那須氏は三百余騎であり、少数の那須氏が圧倒的に不利な状況であったが、那須勢は善戦して宇都宮尚綱を討ち取る大勝利を得た。「五月女坂の戦い」と呼ばれる合戦で、高資はこの勝利によって那須氏の力を内外に示し、所領も塩谷郡の東部にまで拡大し戦国大名として飛躍する端緒を掴んだのである。  ところが天文二十年、那須家の主導権を握ろうとする大田原綱清と父尚綱を討たれた宇都宮広綱の謀略で、高資は千本城において謀殺されるという一大事件が起こった。高資は岩城氏の娘を母としていたが、弟資胤・資安らは大田原氏の娘を母としていた。綱清は何とかして那須宗家を資胤に継がせ、外戚の地位を得ることで、那須氏の主導権を握ろうとしていた。それが、父尚綱の復仇を図っていた宇都宮尚綱に利用され、高資暗殺事件につながったのである。  戦国乱世とはいえ何とも悲惨な事件であり、下剋上が烏山の地にも横行していたことを如実に示す事件であった。名将の資質をもっていた高資を失ったことは那須氏にとって痛恨事であったが、事件後、那須氏の重臣たちが相談の結果、大田原氏の筋書通り資胤が家督を継いだ。以後、那須家の歴史は大田原氏を中心に動くようになったといっても過言ではない。 武家家伝より close

高館南城②
サイト名 山城めぐり(兄弟ブログ biglob)
タグ 山城ー野州
投稿日時 2018-03-04 01:40:01

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