箕輪城 その6の詳細

箕輪城 その6
山城踏査日記Ⅱ
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記事タイトル 箕輪城 その6
概要

箕輪城の続きです。 最後に箕輪城の歴史について簡単に紹介します。 箕輪城は永正のはじめ1505年頃、長野尚業が築城したと伝えられます。 長野氏は上州の国衆で、なかでも尚業の二代後の長野業政が有名です。 戦国時代には武田信玄が上州に進出しますが、業政が善戦して武田氏を何度も…… more 跳ね返しました。 しかし、永禄4年に業政がなくなると武田氏の侵攻は激しくなり、ついに永禄9年(1566)に落城します。 武田氏は、内藤昌豊を城代として置き、箕輪城を改修します。 現在残る丸馬出は武田氏の時代の遺構と思われます。 天正10年に武田氏が滅亡すると、織田信長の家臣滝川一益が支配しますが、同年本能寺の変で信長が横死すると北条氏の支配下となります。 しかし、天正18年に北条氏が滅亡すると、徳川家康の家臣の井伊直政が12万石で箕輪城主となります。 慶長3年(1598)に、直政は箕輪城を廃止して高崎城に移ります。 このように箕輪城は多くの城主の変遷がありますが、中でも武田氏を何度も破った長野業政は地元でも人気があります。 井伊直政は、昨年の大河ドラマおんな城主直虎によりクローズアップされました。 御前曲輪の堀です。 かなり広い堀です。 自然の他に地形も利用していると思われます。 三の丸です。 箕輪城は中世城郭ですが、城域は広大です。 三の丸の石垣です。 石は丸石で近くの河原石を使っています。 発掘調査の結果高さは4mにも及ぶことが判明しました。 石垣の背後に人頭大の河原石を階段状に積んだ古い石垣が見つかりました。 同様の石垣は埼玉県寄居町の鉢形城でも確認されていますので、後北条氏の石垣と思われます。 石垣は自然石を積んでいますが、ところどころ大きな石も使っています。 後に古い石垣が後北条氏のものとすると手前の石垣は井伊氏の時代でしょうか。 箕輪城を望みます。 箕輪城は小高い丘に築かれています。 長野業政と井伊直政の旗がなびいています。 (終わり) close

箕輪城 その6
サイト名 山城踏査日記Ⅱ
タグ お城踏査
投稿日時 2018-02-22 13:40:01

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