第245回:福岡城(黒田氏による近世 筑前の支配拠点)の詳細

第245回:福岡城(黒田氏による近世 筑前の支配拠点)
こにるのお城訪問記
ページの情報
記事タイトル 第245回:福岡城(黒田氏による近世 筑前の支配拠点)
概要

訪問日:2016年4月福岡城は福岡県福岡市にあったお城です。1600年 関ヶ原の戦いの後,戦功のあった黒田長政が筑前に入り,名島城を居城としましたが,城下町の発展のため商都であった博多に隣接した地域に福岡城を築城。本拠地を移しました。以後は明治維新まで福岡藩の藩庁として機能し明治…… more 維新まで黒田氏の支配が続きました。現在の福岡の発展において重要な役割を果たした福岡城は国史跡に指定され日本100名城にも選定されています。  【左】下之橋側の正面。中々良い感じですね。【右】北側に残る幅のある水堀も立派ですが,これでも北辺の部分は道路により埋められているそうです。北側からの登城口は西にある下之橋と東にある上之橋が登城口となります。その内側に三の丸、二の丸,本丸と続きます。三の丸は近代に入りスポーツ施設等が造られたため大きく改変されていますが,福岡城ができる遥か昔は鴻臚館(こうろかん)という平安時代の外交施設があった場所で二重に国史跡となっています、  【左】復元された下之橋御門とその枡形です。直角に左→右と屈曲して侵入します。【右】下之橋御門の背後に建つ伝 塩見櫓。現存するこの櫓は市内の黒田家別邸に移されていたものを1956年 城内に戻したもので,潮見櫓と伝えられていましたが,研究の結果,古時打櫓と判明。本来と異なる場所に移設されています。  【左】三の丸に入ると右手に現れる旧母里太兵衛邸長屋門。黒田旗下の豪傑,酒豪でも知られる母里太兵衛(もりたへえ)の邸宅は城の東方,現在の天神二丁目にあったものを移築したそうで県指定文化財となっています。【右】黒田如水屋敷跡は牡丹芍薬園となっています。初代福岡藩主 黒田長政の父であり豊臣秀吉の名軍師として知られる黒田官兵衛こと黒田如水の隠居所があった場所です。  【左】福岡城には有料駐車場が何ヶ所かあります。実は三の丸には車道も走っていますので,車を置いたら城の中です。【右】下之橋側から三の丸へ入るとこの松ノ木坂を上って二の丸へアクセスします。かつては坂を上ると松ノ木坂御門がありました、  【左】北側から城内に入るもう一つの入口は上之橋で下之橋より東にあり,こちらがメインのルートであったようです。この場所に残るのが上之橋御門跡の枡形。屈曲している様子がわかります。【右】元々は平和台球場であった三の丸を抜けるとこの東御門跡。二の丸へのメインのルートであったため見栄えを意識した巨石である鏡石を確認することが出来ます。ここを抜けると東二の丸と呼ばれる曲輪になります。  【左】扇坂を抜けると二の丸の中心部です。ここにも扇坂御門という門があったそうです。【右】上之橋、下之橋両方からのルートが二の丸で合流し表御門跡に向かい,ここを抜けると本丸です。 【左】本丸で真っ先に目につくのが北東隅の祈念櫓(きねんやぐら)。貴重な現存櫓ですが大正時代に北九州市の大正寺に払い下げられたものを1983年に元の場所に戻っています。お寺の観音堂として移築された時に水分と改変されているようです。【右】本丸内部の様子です。  【左】井戸がありました。【右】月見櫓跡です。  【左】天守台の東側にある小天守台。建物があったかどうかは不明だそうです。【右】天守台の南側から見ていますが,非常に大規模であることがわかります。建物の実在に付いては未だに議論されているそうですが,5層の天守が建っていたと想定される規模です。   【左】天守台へは北側にある鉄門(くろがねもん)を抜けて上りますが,大人数が通れないような形になっています。【右】天守台は複雑な構造をしており,鉄門を抜けた後は西側にある埋門(うずみもん)の上を通っていきます。  【左】天守へはまずは穴蔵(地階のこと)に入る構造です。【右】天守の上は展望台となっており福岡の街並みが一望できます。  【左】本丸の入口の一つである裏御門跡から二の丸へ下りました。【右】西側の二の丸の様子。  【左】二の丸から三の丸へは枡形状の虎口が何ヶ所かあります。【右】南二の丸にある現存の多聞櫓は国重要文化財に指定されています。  【左】多聞櫓に続く北の隅櫓は復元されたもの。【右】南側の隅櫓は現存です。  【左】多聞櫓を外側から見た様子。【右】石垣の城のイメージが強い福岡城も三の丸は土塁で囲まれていました。福岡市美術館の近くに残っています。  【左】三の丸スクエアでは福岡城や鴻臚館の歴史が紹介されていますが,旧舞鶴中学校を利用した施設の様です。【右】三の丸の西側は草香江と呼ばれ,入江であったそうで,西側からの攻撃を遮断していました。現在は大濠(おおほり)と呼ばれ公園整備されています。  【左】城内に移築された名島城の移築門である名島門。【右】城外にも遺構は残っており黒田家墓所のある崇福寺(そうふくじ)の山門は元々表御門であったそうです。名軍師 黒田官兵衛,その子 黒田長政の系譜が治め発展させ,現在でも九州における政治経済の中心と言うべき福岡市。この中心部に築かれた代表的な近世城郭です。大きな地図で表示 お城巡り ブログランキングへにほんブログ村 FC2 Blog Ranking close

第245回:福岡城(黒田氏による近世 筑前の支配拠点)
サイト名 こにるのお城訪問記
タグ 福岡県の城郭
投稿日時 2017-06-02 09:00:01

「第245回:福岡城(黒田氏による近世 筑前の支配拠点)」関連ページ一覧

新着記事一覧

<打込み接・布積み(関八州)> 江戸城、小田原城、佐貫城


シロスキーのお城紀行
「石・石塁・石垣シリーズ」は、昨日から、下記の分類表「①②-(4)打込み接・布積み」の石垣を導入しているお城を、再び日本の北から南にかけてご紹...
シロスキーのお城紀行
2022-09-26 01:00:04

中城城 日本100名城 沖縄 路線バスで行く世界遺産5城 5-4


hachiの日本100名城 続日本100名城 お得な切符で行く 鉄道・バスの旅
 ◆中城城 三の郭の石積 またかなり間が空いてしまいました。引き続き3月中旬に久々に沖縄、世界遺産5城を2泊3日で路線バスを利用して...
hachiの日本100名城 続日本100名城 お得な切符で行く 鉄道・バスの旅
2022-09-25 14:40:05

<打込接・布積み(奥羽・出羽)> 弘前城、盛岡城、仙台城、会津若松城


シロスキーのお城紀行
「石・石塁・石垣シリーズ」は、「①②-(3)打込み接・乱積み」を日本の北から南まで展開しているお城の写真をお届けしてきましたが、昨日で一応終了...
シロスキーのお城紀行
2022-09-25 02:00:03

讃岐小豆島 星ケ城  西峰と東峰から成る素晴らしい眺望の山城


久太郎の戦国城めぐり
讃岐小豆島 星ケ城 (香川県小豆郡小豆島町安田・星ケ城山) <県指定史跡> <ちょっと小豆島まで行ってきます・②>坂手港から安田館を訪問した後...
久太郎の戦国城めぐり
小豆島の城めぐり
2022-09-25 01:40:03

第439回:江馬氏下館(北飛騨における江馬氏の繁栄を示す城館跡)


こにるのお城訪問記
訪問日:2021年11月江馬氏下館(えまししもやかた)は岐阜県飛騨市にあった城館です。江馬氏城館跡の一つとして国史跡に指定されています。北飛騨の雄...
こにるのお城訪問記
岐阜県の城郭
2022-09-25 01:20:03
;