滋賀県彦根市にあります彦根城。 その彦根城の表門の外、内堀と道路を隔てて建っている細長い建物があります。 その建物こそ馬屋です。前回修繕中で見ることができなかった馬屋です。 リベンジを果たすべく、馬屋散策に行ってきました。 この馬屋が2016年最後の訪城と…… more なります。 馬屋の説明板です。 この馬屋は、全国の近世城郭に残る大規模な馬屋としてほかに例がなく、国の重要文化財に 指定されています。 場所は本丸への入口の手前で、二の丸佐和口多聞櫓の北側に隣接しています。 では、早速中に入ってみましょう。 門には、木製の説明板もありました。 馬屋は藩主などの馬を常備したものでした。 こうした馬屋の他にも、かつて表御殿(現在の彦根城博物館)の玄関脇には客用の 馬屋がありました。 また、玄宮園やお浜御殿などの下屋敷には、馬場があって馬の調教が行われていた そうです。 門をくぐります。 馬屋の建物はL字形に形成されています。 馬屋内部に入ります。 こちらは説明板サイズの解説シートです。 彦根城では、各施設ごとにこちらの解説シートが置いてあり、 このようなサービスは大変うれしいです。 馬屋内部です。 いきなり馬がいて驚きます。 もちろんニセモノです。。 それにしても精巧にできていますね。。 ここに甕を設置できるようなっています。 馬の排泄物処理をし易くやすくする工夫みたいですね。 馬屋の構造の説明板です。 この梁に馬の手綱を縛ったようです。 佐和口の櫓門に接する東端に畳敷の小部屋、反対の西端近くに 門があるほかは、すべて馬立場と馬繋場となっています。 ここには21頭の馬を収容できたそうです。 馬屋の構造の模型も展示されていました。   馬屋は、さらに現在の売店方向に伸びていたようですが、現在は復元されていないようです。 武門をもって知られた彦根藩では、戦のない時代を迎えても、著名な兵法家や武術家を 多数召し抱えて、藩内で武術が学び継がれました。 馬術も例外ではなく、2代藩主直孝に召し抱えられた神尾織部公の「新当流」をはじめ 「大坪流」「大坪本流」「八条流」などの流儀が普及しました。 8代藩主直定公はとくに馬術を好んだ藩主として知られますが、 藩士も250石以上は馬扶持を支給されて馬を所持し、馬術の修練を怠りませんでした。 こうした馬に関する役職として馬役がありました。 彼らは藩主の馬の日常的な管理・調教を行うとともに、藩主やその子弟、そして藩士に馬術を 指南しました。 馬屋の馬たちも彼ら馬役によって維持され、藩主などに供されていたのです。 そうゆうこともあって今でもこの馬屋が大切にされているんでしょう。 今後もぜひとも大切に後世に残してもらいたい遺構ですね。 彦根城馬屋にゆく【完】 訪問日:2016年12月 ▽ ▽ ランキングに参加しています。  応援(クリック)よろしくお願いいたします。   ⬅︎  クリックしてくださいね〜 にほんブログ村 ※毎週土曜日9時に更新しています。 close

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