越前 大野城  大野市内を一望、越前の「天空の城」の詳細

越前 大野城  大野市内を一望、越前の「天空の城」
久太郎の戦国城めぐり
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記事タイトル 越前 大野城  大野市内を一望、越前の「天空の城」
概要

越前 大野城 (福井県大野市城町・亀山) <県指定史跡> 《続日本100名城》GW、兄弟での越前の城めぐり、次なる目的地は大野城(おおのじょう)です。戌山城の記事でも書きましたが、大野市はとても居心地いい街です。三の丸通り方面から時計台と大野城を見上げます。ここのところ、よく「天…… more 空の城」とか「○○のマチュピチュ」などと山城が表現されます。いつからか大野城も「日本三大・天空の城」と呼ばれるようになっています。表題にも「天空の城」と題しましたが、個人的にはこういった表現はどうも・・。(聞こえはいいのですが、どうも営業フレーズっぽくて・・。)但馬竹田城・備中松山城・そして越前・大野城が選ばれています。・・”雲海の似合う城”でいいと思うのですが、自分には夢がないのでしょうか?それとも雲海に出会える気象条件下に来れなかった単なる「ひがみ」でしょうか。、と言いつつ、早速、「天空の城」っぽく加工してみました。「朝もやの中に浮かび上がる大野城天守群」、というと、それっぽく見えてしまします。面白半分でやってみると意外にいい仕上がりになることも・・。(やっぱりひがんでますかね・・)本丸へのは東西南北、四方からの歩道があります。柳廼社のある南登城口には城門がありますので、気分を味わうためこちらから登城します。各方面には観光者用の無料駐車場があります。大野城南登り口に復元された搦手門(からめてもん)です。ここから百間坂を折れながら登っていきます。途中、ショートカット(近道)できる階段もあります。天守が早く見たくて仕方のない方はこちらがおススメです。本丸に移築された武家屋敷の城門です。ふと、頭上を見ると、歴史を感じます。紅葉も美しいのでしょうな~。 コンクリート造りですが、天守に通じます。 天守の脇にある「お福池」(防火用水)から見る天狗書院。屏風のような横矢払いの石垣が見事です。密かな楽しみはこの「武者登り」から天守へ上がることでして。o(^▽^)o天守台へ続く「武者登り」という狭くて途中折れ曲がった急な石段です。(ここ面白いス)さぁ、いよいよ天守へ登ります。・・とその前に大野城といえばこの御仁たち。金森長近公と土井利忠公にご挨拶してからでしょう。 長近公は大野城と大野の城下町の基礎を整備した偉大な武将。利忠公は大野藩の財政を立て直し、藩政改革に努めた立派な藩主。いずれも越前・大野の礎を築いた偉人です。(利忠公はわずか8歳で大野藩主となったそうです・・。)穏やかな好々爺といった感じの長近公。飛騨の高山城にある凛々しい騎馬銅像とはまるで別人で優しそうな面立ちです。自分と故郷が同郷、というのもとても好感が持てます。・・それにしてもこのG.Wは長近公の史跡と縁があります。(この前日、近江・金ヶ森城へ行ったばかりです)まずは石碑を忘れずに頂いときましょう。天守です・・。(見とれて言葉にできません・・)石垣に使われている石は荒削りで無骨そのもの。その天守台に小さくとも凛とした天守閣と天狗櫓とのバランスが絶妙です。コンクリート復興天守とは思えない溶け込みよう。(ミニ岐阜城天守みたいな)石垣の積み方は自然石をそのまま積むダイナミックな野面積み。↑ここは自分がとても気に入っている石垣部分です。ここから天守閣内部に入館していきます。(G.Wなのに、人がいなくなるのを我慢強く待ったすえのワン・ショット)西の方角、天守最上階からの先程登った戌山城を眺めます。天狗櫓と山々をワイドに見渡します。東の方角、大野市内の諸城、亥山城、小山城を確認できます。 ←小山城址。田植え前の水田に映しだされる小山城にも寄ってまいりました。(実に綺麗でした)北の方角、北曲輪とやはり町並み、山並みを眺めます。天守閣では吹き抜ける風が気持ちよく景色も最高です。長近公でなくとも、この亀山に目をつけた理由、わかりますね。離れがたいのですが、下山の前にもう一度天守を振り返ります。 さようなら、また来ます。少し予定より早く見学できたので、城下の見所も見学してきました。名水百選に選ばれた「御清水」(おしょうず、と読みます)です。かつては城主様の御用水だったことから「殿様清水」とも呼ばれます。とってもきれいな清涼感あふれる湧き水に感動しました。大野の町にはいたるところで名水が湧き出ています。ペットボトルを持参しましたので汲みたてをいただいていきます。味はさっぱりしているのが特徴。おいしいです。毎年5月下旬には「大野・名水マラソン」も開催されます。(Y吉さん、頑張って!)名水めぐりをしてみるのも、素敵な大野での過ごし方になりそうです。朝倉義景墓 (福井県大野市泉町) <市指定史跡>こちらは朝倉義景公のお墓です。以前、お墓参りに伺ったときよりもきれいに整備されているよう。横に公園や東屋ができてたり、憩いの場になって開放感がありますね。大野には3回来てますが、義景公のお墓には必ず手を合わせにあがります。木々に囲まれてひっそりとたたずんでいます。自分にとって義景公は世間で言われるような愚将ではありません。最期まで一族と百年の伝統を守ろうとした立派な武将だと思います。むしろ、背負った百年の伝統、そのものが、彼の足枷になったのではないでしょうか。義景の傍らには最後まで付き従った鳥居景近(左)と高橋景業(右)の墓があります。墓の前には義景清水も湧きでていますよ。(イトヨも泳いでました!)どの町も同じような景色になってしまった昨今、大野では人と自然と時間が調和で結ばれています。吹き抜ける風も、通り過ぎていく景色も、子供たちの笑い声にも落ち着きを感じます。次は、雲海に浮かぶ大野城をなんとしてでもこの目で見たいと思うのであります。 close

越前 大野城  大野市内を一望、越前の「天空の城」
サイト名 久太郎の戦国城めぐり
タグ 越前の城めぐり
投稿日時 2017-05-13 05:00:01

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