愛媛県松山市にあります湯築城跡です。 湯築城は、近世の城郭が持つ石垣や天守の無い中世の平山城で、地形を利用して作られました。 南北朝時代から戦国時代にかけ、長期にわたって河野氏の居城として伊予の国の中心を担っていました が、豊…… more 臣秀吉公の四国攻めにより、小早川隆景公に明け渡し、江戸期には、伊予松山藩の管理下に 置かれました。 現在は、城郭自体が道後公園として整備され、道後温泉と共に観光地として賑わっています。 2001年に国指定遺跡に認定され、100名城にも選定されました。 道後温泉側の北口より園内に入ります。 石造り湯釜です。 湯釜の宝珠には、河野通有公の依頼により、一遍上人が「南無阿弥陀仏」と書いたとされています。 温泉の刻文も残る貴重な文化財です。 丘を登ります。 広場に出ました。 ここにも道後公園と湯築城の説明板があります。 この広場は杉の壇だそうです。 説明板です。 どうやら杉の壇という呼称は後世につけられた呼び方のようですね。 発掘調査では、鍛治炉などに関するものが出土したそうです。 更に奥へ向かいます。 本壇です。 展望台もあります。 本壇の呼称も後世につけられた呼び方のようです。 せっかくなので展望台を登ってみましょう。 展望台からの景色です。 展望台を後にし、丘を降ります。 岩崎神社です。 更に降ります。 鳥居が出てきました。 このとりいは、先ほどの岩崎神社の鳥居です。 ここに岩崎神社の説明板がありました。 その先からが、湯築城復元地域になっています。 遮蔽土塁(しゃへいどるい)です。 この場所だけ通路が狭くなっています。 遮蔽土塁の説明板です。 ここには当時、門があったようです。 奥に見える堀は内濠です。 この土塁の向こう側が外濠です。 排水溝、外濠土塁裾石です。 水はここから西へ流れていきます。 道路、排水溝、外濠土塁裾石の説明板です。 外濠土塁もキレイに整備されています。 外濠土塁の説明板です。 説明板によると掻揚土塁と呼ばれているそうです。 土塁の展示室です。 中では、土塁の説明板や断面が展示されています。 土塁内部の構造や築造過程がわかる土層断面は、全国的にも珍しいそうです。 こちらは土坑です。 発見された土坑の中では最大のもので、ゴミ穴として利用されてと考えられています。 庭園の池です。 道路に沿って流れている排水溝から、細い溝をつないで池に水を取り組んでいました。 ここまで紹介してきた区域が、上級武士の居住区として推測されるエリアでした。 次回は、その先の家臣団居住区を紹介していきます。 【其の弐に続く】 ▽ ▽ ランキングに参加しています。  応援(クリック)よろしくお願いいたします。 にほんブログ村    訪問日:2016年5月 close

湯築城にゆく 其の壱:上級武士居住区