第438回:高原諏訪城(北飛騨の雄 江馬氏の本拠地)の詳細

第438回:高原諏訪城(北飛騨の雄 江馬氏の本拠地)
こにるのお城訪問記
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記事タイトル 第438回:高原諏訪城(北飛騨の雄 江馬氏の本拠地)
概要

訪問日:2021年11月高原諏訪城(たかはらすわじょう)は岐阜県飛騨市にあったお城です。江馬氏城館跡の一つとして国史跡に指定されています。14世紀 室町時代より飛騨国の北部にある高原郷(現在の飛騨市神岡)に勢力を持った江馬氏の本城として知られます。当初は下館である江馬氏館を中心に…… more 治めていたようですが,16世紀に入り戦国時代となると飛騨国南部で勢力を拡大した三木氏(みつきし)等との勢力争いの中で山城である高原諏訪城が軍事拠点,本拠地として整備されていったと考えられます。基本は上杉謙信についていた江馬氏ですが,内部では武田信玄方と上杉謙信方で分かれ勢力争いがあり揺れ動いた時期もありました。 最終的にライバルの三木氏とともに新興勢力の織田信長陣営に収まったかに見えた1582年 本能寺の変により信長が横死してしまいます。これにより三木氏との争いが再燃 1582年 八日町の戦いで三木自綱(みきよりつな)・小島時光と激突,当主の江馬輝盛は戦死してしまい高原諏訪城も小島時光により攻め落とされました。その後も江馬氏は暫く存命していたようですが,1585年に金森長近が入ってくると反抗し滅亡したと考えられます。  ◆山麓の江馬氏館跡より見る遠望。◆高原諏訪城のある尾根を横断するように走る県道 484号線から主要部登城口へのアクセスが可能です。訪れた時期が悪かったのか,車を降りたとたんに車道をクマ が横切りました。案内板にあった赤色立体図ですが,主要部である①の部分とさらに尾根筋を左に登った②や③にも遺構を確認することができます。県道は①と②の間を通っているのですが,クマ多発のこの時期流石に②や③や整備されていない部分を攻める気にはなれませんでした。こちらが主要部(赤色立体図①)の縄張図です。左側の県道からアクセスしました。  ◆登城口から入るといきなり見所と言える二重堀切が出現します。◆二重になっているのがわかるでしょうか?  ◆県道側を見下ろすと巨大な竪堀が落ちて行っています。 縄張図を見ると県道が最初の堀切を一部破壊していることが分かりますので実は三重の堀切で尾根を遮断していたというわけで,その両端が巨大な竪堀となっています。◆二重堀切越しに進む方を見ています。険しそうな雰囲気?  ◆上から見ると二重堀切も良くわかりますね。◆二重堀切から進むとある細長い曲輪の左側は高くは無いですが土塁が残っています。  ◆四本目の堀切が見えてきました。◆中に入るとかなり巨大な堀切であることがわかります。  ◆四本目の堀切を越えると高度を上げ主郭などがある中心部に向かいます。左側斜面には竪堀も確認することが出来ます。◆中心部の曲輪の端にとりつきました。  ◆最高所にある主郭の一段下を取り囲む腰曲輪に到達しました。主郭へは右の切岸につけられたスロープを上がります。◆主郭入口ですがこれは本来の虎口ではなく後年整備されたもののようで,明確な虎口は見つかりませんでした。  ◆主郭の様子です。◆江馬侯城趾の城碑がありました。  ◆主郭よりの眺望。神岡の町並みを見下ろし,雪景色と相まって絶景かな。◆一旦,腰曲輪に下りてさらに南の城域に進みますと,堀切が現れます。  ◆これもかなり巨大な堀切で,これにより城は大きく二分されるような形になっています。◆南側の主力の曲輪ですがあまり整備されていません  ◆先ほどの曲輪の右側を沿いながら下りて行きさらに南を目指します。先の方は少し土塁が残っており平虎口になっているようです。◆この辺りは石材がコロコロ落ちているのですが,城に使われたものでしょうか。  ◆南端付近から下りてきた方を見返しています。◆城の南端を区切る堀切。多くの堀切により尾根を寸断し防御するというのがこの縄張りの基本思想のようです。全国的には知名度が高くない江馬氏ですが飛騨国を三木氏と二分する勢力でした。この城を本拠地として室町・戦国時代を駆け抜けた北飛騨の雄 江馬氏の夢の跡です。但し,クマ 注意?大きな地図で表示 お城巡り ブログランキングへ close

第438回:高原諏訪城(北飛騨の雄 江馬氏の本拠地)
サイト名 こにるのお城訪問記
タグ 岐阜県の城郭
投稿日時 2022-09-19 00:55:03

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