【水の都】岐阜県・大垣を歩く【城下町で宿場町】の詳細

【水の都】岐阜県・大垣を歩く【城下町で宿場町】
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記事タイトル 【水の都】岐阜県・大垣を歩く【城下町で宿場町】
概要

岐阜県・大垣市を歩いてきたので軽くまとめます。●大垣市岐阜県の西部に位置している市。大垣城の城下町、美濃路(東海道・宮宿と中山道・垂井宿を結ぶ脇街道)の宿場町として栄えました。自噴する豊富な地下水や、松尾芭蕉の『おくの細道』の「むすびの地」となったことでも知られています。全国的な…… more 知名度はひかえめで観光地としてもあまり注目されていませんが、いろいろ面白い要素を持っていそうなので前から気になっていた場所です。大垣駅。駅から出たところ。栄えてはいるけど全体的にくたびれた感のただよう、よくある地方都市っぽい町並み。●さらしな大垣市高屋町1-8、11:30~14:30・17:30~20:00営業、金曜日休み。1919年創業のそば屋。飛騨牛や井戸水で冷やした水そばなどを提供。ランチタイムはとても時間がかかるという評価が多く、入った時も店員さんに「非常に長い時間お待ちいただきますがよろしいですか?」と聞かれたため、急いでいる人には向かない店かも。注文から45分ほど経って水そばが登場。店の所有する井戸水につけたそばと、甘い味噌をかけた豆腐、飛騨牛などいかにも岐阜、いかにも大垣っぽいメニューです。そばは味がしっかりしていてかなりおいしい部類ですね。岐阜っぽいものをまとめて味わえるので時間にゆとりのある方はおすすめ。栄えてはいるもののくたびれた感のただよう町並み。シャッターの目立つ商店街。こういう個人の店ってチェーン店と違って個性があるし、今後どんどんなくなっていくんだろうなと思ってまじまじと見てしまう。個人店特有の、見た目を一切気にしないぐちゃぐちゃとした雰囲気好き。商店街の建物もかなり古びているので、いつかまとめて再開発されてしまいそう。安全や町の未来を考えると仕方ないけど、よそ者目線で見るとこのままでいてほしいところ。水の都というキャラで売っているだけあって、川の周りは丁寧に整備されています。●ナンデモヤ公式HP:http://www.nandemoya.online/大垣市郭町1-17、17:00~18:00営業、元旦休み。1945年創業の日用雑貨屋。一見古びた普通の雑貨屋ですが、その名の通り「何でもある」ところや懐かしい商品が残っていることで知られます。店内は撮影できないので外観のみですが、急須だけで数十種類あったり、「コップが大量に必要な場合は在庫があります」などの張り紙があることから、無尽蔵のラインナップ・在庫を持っていることがうかがえます。昭和時代の雑貨や、たまごっちの柄が描かれたグッズなどの平成初期の雑貨が新品で売られていて面白い。外に山積みにされている商品。ファンシーでかわいい。近くにある別の店。ここも古そう。かなり古びているのでいつか限界がきて取り壊されそう。●大垣城跡大垣市郭町2-52、9:00~17:00開館、入館料200円(郷土館と共通)、火曜日・年末年始・祝日の翌日休み。宮川安定により1535年に建てられたとされます。関ケ原の戦いでは石田三成の本拠地となりました。その後、戸田氏が十万石の城主となり、1936年には国宝となるも太平洋戦争で焼失しました。1959年に再建されます。城の前のビリヤード場。マップ。小ぶりな城ですね。中は資料館。城の内部。おあむ(石田三成の部下である山田去暦の娘)が関ヶ原の戦いにまきこまれて城を脱出する『おあむ物語』についての解説もあります。関ヶ原の戦いの最中に非戦闘員ながら戦場の真っただ中にいた人の記録として、非常に興味深い話でした。天守。城からのながめ。園内に出店がありますね。別の方角。ほどほどの高さの古びたビルが建ち並ぶ町並み。城の入口方面の景色。手作り雑貨や食べ物の店が出ていました。●大垣市郷土館大垣市丸の内2-4、9:00~17:00開館、入館料200円(大垣城と共通)、火曜日・年末年始・祝日の翌日休み。1985年に作られた資料館です。元は大垣藩の家老である戸田鋭之助の屋敷跡で、門は当時のものです。美術品や資料を交えながら大垣の歴史上の偉人を紹介しています。城から近いのでついでに見ていきましょう。200年ほど前、こんにゃく屋の文七という男が味のよいこんにゃくを手に入れるための水がほしいと思い、裏庭を掘って竹を地面に打ちこんだところ水が出てきたといわれます。その時の文七の「これは、これは」という言葉から「これはの井」と名づけられ、それ以来どの家でも自噴の井戸が作られるようになったとされます。その歴史をしのぶために作った井戸がこの麋城の井戸だそうです。大垣は、ここだけではなくていたるところで水がわいています。資料館にあったジオラマ。大垣城の入口周辺は閉店した何かの店がたくさんあります。かつては観光地前の通りとしてにぎわっていたのでしょうか。城の前にある飲み屋街、お城街。その雰囲気が話題になってもの好きが見物にくるようになってしまったため現在は内部の撮影が禁止されています。なので外から撮影。撮影禁止前に訪ねた人のブログなどでは内部の写真を載せているところもあるので確認してみてください。一見廃墟に見えますが、夜になったらどれくらいの店が開くんですかね。大垣城東口大手門跡。現在は神社が建っており、隙間の水路はかつての堀の名残りだそうです。●金蝶園総本家公式hP:http://www.kinchoen-sohonke.co.jp/index.html大垣市郭町2-10、8:00~19:00営業、無休。1798年創業、1855年に酒まんじゅうを製造開始。まんじゅうや水まんじゅうの老舗。水まんじゅう130円。氷水で冷やし、氷水と一緒に食べます。氷と自然な甘みが混ざっておいしい。ケチって1個しか食べませんでしたが安いので3個くらい頼めばよかったですね。金蝶園総本家のすぐ近くにあるいこ井の泉。町中にはこんな感じの井戸があって、時々くみにくる人がいます。近くにある説明では成分から科学的においしい水であることを力説しています。町中でおいしい水が無限に手に入るの普通にうらやましいですね。●大垣宿本陣跡大垣市竹島町39、休日は10:00~15:00、平日は12:00~15:00開館。大垣宿本陣跡にある資料館です。朝鮮通信使が美濃路を通る姿を元に1648年に八幡神社の祭りから登場した朝鮮山車の資料が展示されています。朝鮮山車自体は、神道に関係がない、当時の情勢から朝鮮をあつかう山車はふさわしくないということから、1874年以降使われなくなっています。1878年に明治天皇が宿泊した記録が残っています。●船町港跡大垣市船町1-29。大垣と桑名を結ぶ輸送経路だった水門川の港の跡です。この辺りだけそれっぽい雰囲気になっています。灯台が建っていますね。●奥の細道むすびの地記念館公式HP:http://www.basho-ogaki.jp/大垣市船町2-26-1、拝観料:300円、9:00~17:00開館(観光・交流館は21:00まで)、無休。『おくの細道』に関する資料や情報を展示する資料館。現物資料もありますが、パネルが多いため冷静に見ると『おくの細道』に関する資料を本やネットで見ればいいのでは、という気もしますが、『おくの細道』の内容が詳細に語られており内容としては面白いです。中には小さいカフェと土産屋があるので休憩拠点としても優秀です。『おくの細道』の文章をパネル解説。資料館の横にある無何有荘大醒榭。大垣藩の藩老である小原鉄心が1856年に大垣城下の林村に建てた別荘で、2012年に移築されました。大垣市指定重要文化財。入口の仕切りには当時珍しかった色つきのギヤマン(ガラス)が使用されています。大垣城の西総門。ここにはかつて門がありました。非常時に門を閉じれば交通を遮断できます。いかにも市役所、といった外観の大垣市役所。今回はこれで終わりです。ひとつひとつは地味で訴求力は低いのですが、歴史を感じるスポットが数多く残っていて実際に行けば分かる面白さのある町ですね。 close

【水の都】岐阜県・大垣を歩く【城下町で宿場町】
サイト名 国内一人旅ブログ「はこいりむすめのいえ。」
タグ 岐阜
投稿日時 2022-09-11 01:20:03

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