川原井里見城・小坪館・青山城の御城印デザインの詳細

川原井里見城・小坪館・青山城の御城印デザイン
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記事タイトル 川原井里見城・小坪館・青山城の御城印デザイン
概要

今回は埼玉県比企郡小川町の青山城と千葉県袖ケ浦市の川原井里見城と小坪館が販売開始になりました。お城の情報や販売情報は以下をご覧下さい。今回もかっこよく完成しました✨ 【青山城のご説明】埼玉県比企郡小川町青山城は仙元山の南側に位置する丘陵に築かれました。標高は265…… more mで、西側には小川町の市街地がある盆地から谷が入り込み、東側は槻川が蛇行して流れています。 青山城の南東約3km地点の小倉城とは、途中「物見山」を経て、尾根続きとなっています。このことから、青山城と小倉城は連携して機能していたことが推察されます。 三方の尾根が交わる自然地形を巧みに利用し、その頂点に主郭が置かれています。それらの尾根からの侵入を遮断するように、堀切、竪堀などを多用した技巧的な山城です。 『関八州古戦録』の記述から、永禄5年(1562年)に小田原北条氏が松山城に上田暗礫斎(上田朝直)と上田朝広を置き、青山、腰越の砦とともに守らせたことが分かります。この青山の砦が青山城とみられ、青山城が東方約20kmに位置する松山城の守りとして機能していたことが推察されます。 山麓には集落が形成されていないことからも、青山城は生活空間や居住性は重視されておらず、あくまで松山城の支城として軍事的な役割のみをもった城であることが指摘されています。 【御城印デザインのご説明】「青山」の由来は、この山が青色をした緑泥石片岩(青石)で形成されている「青い山」であるためにその名が付いたといわれています。青山城の麓には、板碑(いたび)の採石地である下里・青山板碑製作遺跡(国指定史跡)があります。このことから、青山城の御城印は緑泥石片岩のカラーをイメージしました。二の曲輪西側の土塁上には、緑泥石片岩の石積みが残り、小倉城のように緑泥石片岩を多用した石積みが想定されています。 青山城の本城である松山城城主上田氏は、もとは扇谷上杉氏に仕え、その後、小田原北条氏に属しました。御城印には、扇谷上杉氏と小田原北条氏の家紋をデザインしました。 あわせて、技巧的で遺構が良好に残る青山城の縄張図をモチーフにしました。                    【川原井(かわはらい)里見城のご説明】千葉県袖ケ浦市 川原井里見城は小櫃川の支流松川によって形成された谷津に面した標高80mの丘陵に築かれました。里見亦四郎の居城という伝承を持ち、「ジョウヤマ(城山)」の字名が残っています。現在、「ジョウヤマ」と呼ばれる最高地点はゴルフ場となっていますが、かつては80m×50mの区画と、西側に堀が存在したとされています。さらに周辺には「軍坪(いくさつぼ)」「番所」「番所谷」「番所前」「長堀」などの地名が残っています。 また、番所谷北側の高台には土塁に囲まれた空間があったことが見て取れ、最高所の「ジョウヤマ」とその下に位置する区画とが一体になり機能していた可能性が考えられます。 川原井里見城の詳細は不明ですが、松川とそれに沿うように通る街道を押さえる役目を担っていたと考えられます。この地域は近くに鎌倉街道も走り、また松川は川原井付近の最上流部から丘越えをすれば、養老川水系に繋がり、交通の要衝です。城山麓の北西を流れる大月川の対岸の真光寺の台地からは平安時代を中心とした遺跡が存在することからも、この地域は古くから往来があり、開けた大事な場所だったことが推察されます。 山を越えた西方に真里谷武田氏、里見氏、小田原北条氏いずれかの築城と考えられている川原井城があることからも、この付近が諸勢力の入り交じる重要な場所であったことが分かります。 【御城印デザインのご説明】川原井里見城の城下には美しい谷津の風景が残っています。また、谷を見下ろすように築かれた物見台跡と思われる平坦面が残るなど、当時の面影を感じることができます。それらの谷津や大月川の対岸にある真光寺、そして松川や街道などがわかる地図をモチーフにしました。 大月川に面した丘陵部には礫石(つぶていし)が集積されていたと伝わることから礫石をデザインし、物見台から周囲を見張る兵士をイメージしました。あわせて、里見氏の家紋を配置しました。     【小坪(おつぼ)館のご説明】千葉県袖ケ浦市小坪館は南に小櫃川、北に松川が流れる標高約1.5メートルから2mの自然堤防上に築かれました。現在の中川小学校付近が小坪館の推定地とされています。周辺には小坪館との関係も考えられる「榎戸」という小字名、「中溝」という伝承地名も残っています。 小坪館の詳細は不明ですが、鎌倉時代前期には、横田郷の在地領主と考えられる「横田悪四郎入道」なる人物が上総国御家人として記録されています。戦国期になると横田郷は真里谷武田氏の支配を受け、武田氏の流れをくむと言われる葛田氏が在地領主となっていた可能性があります。葛田氏の初代とされる信恒は、里見義尭と戦ったのち里見氏の軍門に下り、横田郷を与えられたと伝わります。 小坪館の全体構造については不明ですが、小坪館の中心地と思われる中川小学校東南には横田神社が鎮座していて、そのまわりには土塁や堀の痕跡にも見える跡があることから、横田神社も小坪館の一部であった可能性が考えられます。 小坪館北側には戦国期には存在したと考えられる街道(久留里街道)が通り、街道沿いには上宿・中下(宿)の地名が残ります。葛田家に伝わる古文書からは、天正8年(1580年)横田に新宿が立てられ、里見氏がこれについて「不入」を承認するとともに市の開催を要請したことがわかっています。 さらに、小坪館の北西には横田郷へ入る北の入口を意味すると思われる「北口城」があります。北口城は松川、小櫃川の両河川の水運及び街道の往来を直接押さえる機能を担っていたと思われます。小坪館は北口城と連携し、横田郷の中心的城館の役目を担っていたと思われます。 小坪館の北を流れる松川は、遡航すると川原井城や川原井里見城へと繋がるとともに、最上流部より丘越えすると養老川水系等へと繋がる重要な水上交通網でした。小坪館はそれらの城とも連携していた可能性があり、小櫃川はもとより、松川における水上交通網は中世期においては小櫃川同様の重要性を持っていたと思われ、小坪館を考える上で欠かせない鍵になるといえます。 【御城印デザインのご説明】小坪館が築かれた横田郷は、中世期には上総国畔蒜荘の荘園が広がっていたことが調査により分かっています。これにより、15世紀前半の横田郷の姿が具体的に復元されました。御城印は横田郷の復元鳥瞰図(笹生衛氏作成)をモチーフにするとともに、街道や地形の分かる地図をデザインしました。 あわせて、戦国期には真里谷武田氏、続いて里見氏の支配下にあったと推察されることから武田氏と里見氏の家紋を配置しました。小坪館の城主と伝わる武田一族葛田氏も武田氏の家紋「四ツ菱」を使用しています。   販売情報  〇青山城 7月23日(土)から販売開始 おいでなせえ小川町駅前店〒355-0328埼玉県比企郡小川町大塚47-3電話0493-59-6988営業時間10:00-18:00定休日なし  ※ネット販売おいでなせぇ小川町御城印屋https://hiki-gojouin.stores.jp〇川原井里見城・小坪館 7月23日(土)から販売開始 ※観光協会のみ7月25日(月)から販売開始※ネット販売しすいノいいモノ (地域に愛される酒々井プレミアム・アウトレットの目の前まるごとしすい) (tsuku2.jp) ●(一社)袖ケ浦市観光協会千葉県袖ケ浦市坂戸市場1-1(市役所新館5階)※8/8~(市役所南庁舎2階)電話0438-62-3436営業時間9:00~16:00休業日 土日、祝日、年末年始 ●FARM COURT袖ケ浦千葉県袖ケ浦市袖ケ浦駅前1-39-12電話0438-97-7855営業時間10:00~18:00休業日 年末年始 ●袖ケ浦公園 レストハウス菖蒲千葉県袖ケ浦市飯富2360電話0438-63-2118営業時間10:00~16:00休業日 水曜、年末年始、悪天候 ●Yショップつるや千葉県袖ケ浦市蔵波26-1電話0438-62-8516営業時間6:00~19:00休業日 日曜、祝日、年末年始 ●曹洞宗真光寺千葉県袖ケ浦市川原井634電話0438-75-7365営業時間9:00~17:00休業日 なし ●まるごとしすい千葉県印旛郡酒々井町飯積 2-8-2 電話043-376-6810営業時間9:00-18:00定休日 毎週月曜日(但し、月曜日が祝日の場合は営業で、翌火曜日がお休みになります)         close

川原井里見城・小坪館・青山城の御城印デザイン
サイト名 いざ!出陣!
タグ 千葉一族 山城 御城印 文化・芸術 旅行・地域 歴史
投稿日時 2022-07-21 15:00:03

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