〈２日目（その２）〉村上城からおりた僕たちは、続１００名城スタンプ押印場所のおしゃぎり会館（村上市郷土資料館）へ向かいました。村上城の駐車場から５分ほどで、会館前に着きます。おしゃぎりとは、村上大祭に曳きだされる山車（だし）のことです。会館では、こうした山車がいくつも展示されてい…… more ます。「おしゃぎり」が修復中のようで、たくさんの人形がならんでいました。おしゃぎり修復中の様子。２階は歴史関係の展示になっています。こちらは近世、藩主から足軽へ貸しだされた、御貸具足とのことですが・・・。戦国武将や上級武士の具足の展示はよく見かけますが、足軽のものはめずらしいですね。でもこんな隙間だらけの具足でたたかいたくない・・・。村上城の模型。刀剣類も充実。この資料館はおしゃぎり（山車）だけではなく、歴史関係の展示にもかなりのスペースをさいていて、見ごたえがあります。一地方都市の資料館としては、非常に充実したものと感じました。さて、このときは三館共通のチケットを買ったので、ほかに若林家住宅、村上歴史文化館という、２つの施設を見ることができます。まずは、となりの若林家住宅へ行きます。若林家住宅は重要文化財にもなっている、中級武士の武家屋敷です。軒先にかけられた鮭（模型）と庭園が、なんともいえずいい雰囲気ですね。もう１つ、歴史文化館もあります。鮭川御見分献立が再現されています。北前船の模型。なぜアイヌの衣服が展示されているのか、と思ったら、江戸時代に越後の商人が交易で手に入れたものだそうです。おみやげとして、村上名物の「鮭の酒びたし」を買いました。今日は最大で１日５城めぐる予定でしたが、３つも資料館や施設をまわったために、すでにお昼すぎになってしまいました。いそいでコンビニ弁当で昼食をすませ、次の目的地、大葉沢城へ向かいました。車で３０分弱、大葉沢城入口の、普済寺に着きます。普済寺では、季節はずれの紅葉が見られました。こちらも登山道は整備されています。随所に案内板がたちます。この城跡の見どころが、畝型阻塞と呼ばれる遺構。でこぼこになっているのがお分かりいただけますでしょうか。一般に、畝状竪堀と呼ばれるものはあちこちにありますが、ここのはほとんど高低差がなく、竪堀にまではなっていないので、こうした呼び方になっているようです。うねうねとした土塁がえんえんと続き、ほとんど見たことがないような光景でした。この城は「一城別郭」のような構造になっていて、そのうち西の曲輪群の主郭にあたるのが、雷神社のたっているあたり。東の曲輪群（寺山）の主郭は、周囲に土塁がめぐらされています。普済寺までおりてくると、住職さんらしき方が、城跡のパンフレットをくださいました。さいきんはこの城跡が人気でちょくちょく登りにくる人がいるんだとか。 close

新潟・続１００名城めぐりＧＷ車旅（２）ーおしゃぎり会館～大葉沢城