但馬 建屋ウスギ城  太田垣氏城郭の有力参考地の詳細

但馬 建屋ウスギ城  太田垣氏城郭の有力参考地
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但馬 建屋ウスギ城 (兵庫県養父市建屋ウスギ) <山名氏城館と山名四天王たちの城郭めぐり その⑬太田垣氏>訪問日:2022年5月6日 投稿日:2022年7月8日但馬山名氏をはじめ山名四天王たちの居城や関連城郭を見て回ってきております。紆余曲折ありましたが、なんとか太田垣氏まで辿り…… more 着くことができました。・・どこかで息切れすることはあらかじめ予想できたこととはいえ・・。瞬発力があっても持久力・根気力がないことが思いっきり露呈しております(・_・;)。さて。こうして四天王と呼ばれる面々の行動をみて思ったことがあるとすれば。当主山名氏を仰いで団結して支え盛り立てていく、というイメージとはかけ離れたものであります。各々はそれぞれ実家のため思い思いの行動をとっていた、とうのが実情のようです。当主に力なくばそれも致し方なし、でしょう。この太田垣氏はどうだったのでしょうか。今回はその太田垣氏、竹田城に根を張る以前の居城とされる建屋ウスギ城を訪ねてみました。何故「ウスギ城」に漢字が宛てられないのかはわかりません。建屋川から眺めた建屋ウスギ城。比高は約80m程で但馬でも低山城に入ります。(ちょっと安心♪)山麓に立つ案内板。太田垣氏の庭園と思われる遺構が発掘されました。山名氏家臣の中で太田垣氏が「最強」と呼ばれるらしいのですが・・初耳でした。恐らく応仁2年(1468)の夜久野合戦での太田垣一党の活躍を評したものでしょう。山名家中最強扱い、となると垣屋氏あたりが黙ってないかと思いますが・・。太田垣氏の竹田城以前の居城についてははっきりとしたことがわかっていないというのが本当です。ただ近年の系譜研究によって太田垣輝延の竹田落城までの事跡が明らかになりつつあります。もちろん周辺城郭の特徴からの推定調査も進められている状況です。今回は城の東側の谷道沿い・金毘羅石碑の所から登ってみました。ちょうど田植えの時期で農家の方に登り口を教えていただきました。「あの・・車はどこに停めれば・・?」「そこらへんの脇にとめときー」お墨付きをいただければ安心です。程なくして金毘羅様へ到着。ここからは社の裏の尾根を西に直登。登り切ったら今度は進路を北に向かって尾根を下っていきます。そう、このルートは尾根沿いから城内に入るルートだったのです。尾根沿いに城の南から突入!このパターンは堀切から始まる展開がほとんど。そして期待通りに堀切が現れると、ニヤリとする、というのもパターン。やや浅めの堀切ですが、それでも最外郭部の遺構としての主張を感じます。堀切に面してコの字型に囲われた土塁が鮮やかに残存しています。これは先程の堀切から登りつめたあとに目にする光景。つまり尾根筋からは城内を隠す意味も持ち合わせ、防御度も上げていることになります。当時はもっと厚みも高さもあった事かと想像します。南曲輪内部から見たコの字土塁の様子。そして。南曲輪と本丸曲輪との間を大きく堀切ります。ここは城内でも最大の堀切部で見所でもあると思います。堀切の両端部は竪堀となって東西に落とされています。倒木や朽木が少なく、見通しが良い強烈な堀切です。本丸の様子。一段下に同規模の副郭を備える。副郭は先端部に向かって狭くなっていく。主郭部周囲全体を切岸でシャープに仕上げています。虎口を備えた北口の曲輪を見下ろします。本丸部より堀切と南曲輪を見下ろした所です。当時からこのような豊かな田畑が続く集落だったのでしょうか。建屋城の城主は初めは建屋氏、その後は太田垣氏に代わったとされる。その後太田垣氏は建屋庄の中心部を領有して当城主となったようです。やがて嘉吉3年(1433)頃に別家の太田垣誠朝が竹田城の城主となったとみられています。現地での超適当、3分間仕上げのスケッチですが少しはイメージになる?戦国期の頃には建屋太田垣氏が建屋庄全域を統べる国人領主であったようです。ここウスギ城はその建屋太田垣氏の本拠地であったと考えられています。その城郭の範囲の広さや庭園付き屋敷などはその証左の一つとされるところです。 close

但馬 建屋ウスギ城  太田垣氏城郭の有力参考地
サイト名 久太郎の戦国城めぐり
タグ 但馬の城めぐり
投稿日時 2022-07-10 00:20:03

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