史跡めぐりの記事です。今回は、愛知県清須市にある清洲城です。名古屋城が築城される前まで華の清洲と呼ばれ、尾張の中心地だった織田家の居城です。 清洲城(きよす)応永12年（1405）、尾張国の守護職であった斯波義重が築いたのが始まりといわれています。文明10年（1478）…… more 守護所が清須に移転することで、清須が尾張国の中心地となります。弘治元年（1555年）に織田信長が、尾張の内紛を制して那古野城から入城して居城としました。永禄3年（1560）の桶狭間の戦いに勝利した信長は、天下統一への第一歩を踏み出しました。信長亡き後の後継者を決める清須会議もここで行われ城主となった次男、織田信雄によって大城郭に改修されます。その後、城主は、豊臣秀次〜福島正則と移り、関ヶ原以後、城主は松平忠吉〜徳川義直と変遷しますが、慶長15年(1610)徳川家康は、清須城廃城と名古屋城築城を命じ、町の建物、町の機能全てが移転する「清須越」が行われて尾張の政治・経済・司法の中心は清須から名古屋へ移り、清洲城とともにその城下町は歴史から姿を消し去りました。           (1)模擬天守、(2)模擬天守と五條川にかかる大手橋、(3)大手橋と模擬天守、(4)模擬天守、(5)模擬天守、(6)模擬天守、(7)模擬石垣、(8)伝天守台、(9)織田信長像、(10)離れた鍋片２丁目にある清洲城の土塁跡 清須か清洲のどちらが正しい城名かは、どらも正しいですが、現地にある尾張藩が設置した城址碑は「清洲城」なので城名は、清洲城なんだろうと思っています。JRが城跡を貫通して本来とは異なる場所に模擬天守がある城ですが、模擬天守と赤い橋が美しい映える城です。秋のまつりにも火縄銃演武でたびたび参加していますが、信長の居城にふさわしく華やかな城だと思います。 close

【史跡】清洲城