但馬 有子山城  本丸から見渡す美しい城下町と山河の詳細

但馬 有子山城  本丸から見渡す美しい城下町と山河
久太郎の戦国城めぐり
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但馬 有子山城 (兵庫県豊岡市出石町内町・有子山) <山名氏城館と山名四天王たちの城郭めぐり その③>訪問日:2022年5月5日 投稿日:2022年5月12日毎度のことながら県外への城めぐり遠征は胸がドキドキ☆です。かなりの長距離運転でも気持ちが高ぶって仮眠もできません。車内で少…… more しは休まないと、と無理やり目を閉じるのですが・・。黎明を迎える頃、目に映る景色は夢の国のよう。感じるもの全てが新鮮です。浦島太郎じゃありませんが訪問する城が竜宮城のように感じる気分です。・・さて。出石城を一通り見学した後はいよいよ背後の有子山城を訪ねます。但馬屈指の堅城・有子山登城は簡単ではありませんが、素晴らしい山城でした。※今回の「山名氏城館と山名四天王たちの城郭めぐり」では写真は10段(枚)以内で。短編ダイジェストでスパスパッ、と進めてまいりたいと思います。標高321m、比高約310mという急峻な有子山城。頂上には石垣がずらりと並んでいるのがわかります。これを見て「登らない」という選択肢はありません。しかし、かなりの登山になりそうです。気持ちを張り詰めていざ登城です。出石城の稲荷曲輪より登山道があります。城址碑はここにあります。有子山城は此隅山城跡と合わせて「山名氏城跡」として国の史跡に指定されています。また出石城とともに続日本100名城にも選定されています。その険峻からか出石城から有子山城へと登る訪問者はほとんどいないようです。尾根沿いの登山道はとにかくハードですが整備され登りやすい。苦行とも言える険しい道ですが不思議なことにそれも中腹すぎまで。そこを越え曲輪群に入ると中腹を迂回するコースとなるので楽になります。泣き顔でスマイル、とはこのことでしょう。(?)途中の要位置には土橋と竪堀のセットが行き手を遮ります。ここは遺構を見下ろす形で撮影したポイントとなる場所です。写真では土橋右側(東の谷)の竪堀は100m以上の長さで麓へ向かって伸びていました。左右に展開する谷部を利用して巧く両竪堀にした見所だと思いました。・・そうか、帰りはここを転がって行けば麓まで戻れるんだ・・(いや死ぬって) 石垣を使用した素晴らしい曲輪群を経て本丸へ。次々に現れる迫力ある石垣に目を奪われること必定。所々が崩れて金網がかけられていますが、その崩落ぶりも古城感を漂わせておりグー!総石垣の山城の険しさと素晴らしさを体感できます。本丸まで登りきると、出石を遥か遠くまで見晴らせる絶景パノラマが広がります。汗をかいたおでこに通る風が心地いいいです。屋根付きテーブル・丸太風椅子が用意されて景色を楽しみながら休憩。眼下の城下町はもちろん、その周りの山々も美しく見とれてしまうのでした。色分けされた縄張図もとても分かりやすかったです。有子山城は天正2年(1574)山名祐豊によって築かれました。山名氏が本拠としていた此隅山城が織田軍の羽柴秀吉に攻められ落城した為新たに有子山に城を築き守りを固めました。かつて興隆を誇った山名氏もこの頃には支配力を失いつつありました。天正8年(1580)再び秀吉の攻撃を受けて有子山城は落城します。慶長9年(1604)に小出氏により山麓に出石城が築かれると、山頂の有子山城は廃城となりました。この古城感はたまらないものがありますね。当日は子供の日でもありましたので、鯉のぼりがたなびいていました。近年の研究から石垣は織豊期に築かれたものであることが判明しています。しかし全体の縄張は再起をかけた祐豊公渾身の山城、といえるかもしれません。本丸と千畳敷を分かつ非常に大きな堀切。千畳敷曲輪は全長120m×幅45mととても広大です。ここは物資貯蔵庫を兼ねた兵駐屯と居住的なスペースを兼ねていたと考えれています。『鬼滅の刃』にでてきたような割石が置かれているのも神々しいものがありました。他にも井戸曲輪、石切場、などなど、見どころが満載、散策しがいのある壮大な山城です。所々に山名氏時代と思われる遺構が残っている貴重な山城でもあります。尼子と毛利、或いは織田と毛利の勢力の狭間で揺れ動いた山名氏。山名四天王らをはじめ家臣統制にも苦心した祐豊でした。有子山城下を新たな基盤と決め、常に住まいとする館と城下町を築きました。それが後年の出石の町の発展の基となりました。かつて「六分の一殿」と称えられた家柄でしたがそれも既に過去の栄光。それにしがみつかず山名の家と安らかなく町を残していくこと。城下を眺めているとそれこそが祐豊の描いた理想だったのでは、と思えるのでした。有子山城登山口のかわいらしいお地蔵様。 close

但馬 有子山城  本丸から見渡す美しい城下町と山河
サイト名 久太郎の戦国城めぐり
タグ 但馬の城めぐり
投稿日時 2022-05-13 01:20:03

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