第238回:桟原城(宗氏もう一つの本拠地)の詳細

第238回:桟原城(宗氏もう一つの本拠地)
こにるのお城訪問記
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記事タイトル 第238回:桟原城(宗氏もう一つの本拠地)
概要

訪問日:2016年4月桟原城(さじきばらじょう)は長崎県対馬市にあったお城です。桟原館,厳原城(いずはらじょう)とも呼ばれます。1678年 対馬第3代藩主の宗義真(そうよしざね)はそれまでの本拠であった金石城に加え新館として桟原城を築き居を移しました。金石城では朝鮮通信使を迎える…… more には手狭であったことや,港に近すぎて隊列が整わない。要するに使節団を城下町の奥まで導いて威容を示すということが目的の一つでもあったそうです。桟原城が築城された後も金石城は残ったことから,二つの城を目的に応じて使い分けていたようです。  【左】国道382号線沿いにある陸上自衛隊 対馬駐屯地の案内の下に桟原城跡の案内があります。【右】現在,桟原城は陸軍自衛隊の駐屯地になっていますが,周りを囲む石垣の一部を見ることが出来ます。これは南面の石垣。  【左】石垣に近づいてみました。【右】この標柱には文化八(一八一一)年度朝鮮通信使幕府接遇の地とあります。  【左】中心部は自衛隊となっておりもちろん入ることはできません。【右】国道沿いの西面の石垣です。  【左】これは北西側の石垣。城跡はやや高台であることがわかります。【右】桟原城から国道を南下して行くと,金石城のある現在の市街地まで城下町の名残が残っています。これは藩校であった日新館の門でした。解体保存されていたものを復元したそうです。日新館は幕末に対馬藩の勤王党の拠点となっており,内紛の舞台となったことで知られます。  【左】現在の国道沿いに馬場筋通りという中心の道がありました。この辺りは桜の馬場と呼ばれていたようで,石垣が復元されています。【右】桟原城の高麗門が厳原幼稚園に移築されています。  【左】国道沿いに一門や上級武士の武家屋敷が並んでいたそうですが,家老であった氏江家屋敷の長屋門が残されています。【右】長屋門の北側には写真の氏江小路と呼ばれる雰囲気のある通りや対馬振興局の裏には庭園跡も残されています。対馬の支配者宗氏のもう一つの本拠地。城自体は自衛隊の駐屯地になっており入れませんが,石垣は残っていますし中心街まで国道沿いに城下町を見ながら散歩するのがお勧めです。少し距離はあります(2km程)。大きな地図で表示 お城巡り ブログランキングへにほんブログ村 FC2 Blog Ranking close

第238回:桟原城(宗氏もう一つの本拠地)
サイト名 こにるのお城訪問記
タグ 長崎県の城郭
投稿日時 2017-04-27 00:40:03

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