尾張　本地城　（愛知県瀬戸市西本地町１丁目）訪問日：２０２２年２月２５日今日も目が覚めて窓から外の景色を見てみます。いつもと同じ風景、見慣れた景色、当たり前の景色がそこにあります。んでも、そんな朝が迎えられない紛争地がある、と思うと心が痛みます。遠い異国の事、対岸の火事ではないと…… more いうことを強く意識します。私たちが訪問している城館史跡もかつてはそんな争いごとに使われた場所でした。こうして興味関心の向くまま散策できるのも今の平和がある故のことだと。少しでも早くあるべき姿に収めていただきたい、普段の生活を取り戻していただきたい。そんな願いを込める春の日です。こうやって鼻唄まじりで出掛けられるのが当たり前のことでありますように・・。ちょっと重い前トークなってしまいましたが今回は瀬戸市の本地城を訪ねてみました。城跡のあった高台下に「松原平内公本地城跡」の石碑が立ちます。瀬戸市内にはいわゆる「松原三城」があるのですが、その石碑がなかなか面白いのです。「○○城」の前に城主の名前が彫り込まれる、という珍しい城址碑となっています。ここでは松原平内公の城跡、という具合にです。その名の通り、城主は松原平内と伝わっています。松原平内は、今村城主・松原広長の叔父にあたります。本地城は今村城から見て南東方向へ約1500メートルに位置します。位置関係から考えると、今村城を本城とした支城にあたるのかもしれません。文明１４年（1482）の安戸坂の戦いで広長と共に討ち死にしたと伝えられています。現在は遺構を確認することはできませんが、北側が一段高くなっていることがわかります。かつては北と東に堀遺構が残っていた、ということです。 close

尾張　本地城　 松原氏一族の支城