JUGEMテーマ：お城   お久しぶりです。 やはり、第六波は油断なりません。 仕事量の大幅な増量により、この時期まで更新もままならなかったです。   さて、そんなゆうりがお届けするのは、 続日本１００名城の１９城目、   &…… more nbsp; 　　No.１６８　若桜鬼ヶ城です。   登城日は、令和元年８月上旬。 ゆうりの偉大なる旅で訪れました。   この鬼の名がつくお城は他のも、鬼ノ城がありましたね。 あちらは、古代のお城でした。 こちらは、中世のお城です。   よくある話ではありますが、乗り継ぎ列車の都合上、登城していません。 現地にいた時間は、５０分ほど。 この地でできたことは、観光案内所でスタンプを押して、周囲を少し散策した程度です。     こちらが、若桜町の観光案内所（バスターミナル）です。 こちらにスタンプがあるので、押印して周囲の街を散策しました。 ここから、徒歩だと往復２時間ほど。到底間に合いません。 何といっても、この日は名古屋まで帰るのですから。   私自身は、このまま若桜鉄道に乗って、鳥取方面に帰りました。   さて、このお城は、一枚目の写真のように、城跡になっています。 こちらのお城は、米子城でお話した一国一城令により破却されました。   一国一城令時代の池田氏が鳥取藩主となる前は、山崎家盛、家治が若桜３万石を領有していました。 彼は、関ヶ原の戦いの際、徳川家康に石田三成挙兵を知らせ、東軍に内通しながら、西軍に属した人物です。 何とも、うまく戦国の世を渡っています。 実際、関ヶ原の戦いの後、この若桜へ加増転封されました。 その後、山崎家治は備中羽成、天草、丸亀へと加増転封されていき、その地で山崎家は無嗣断絶となりました。 （家治の次男が旗本として存続）   では、関ヶ原の戦いの以前は、木下重賢が領有していました。 彼は、信長に反旗を翻した荒木村重の家臣だった人物です。 もともと荒木氏でしたが、豊臣（当時羽柴）秀吉に従って功をたてて、木下氏となりました。 彼は、西軍に与して、関ヶ原の戦いの後、切腹しています。   彼がこの若桜を領有したのは、１５８０年代です。 秀吉に従っていた重賢は、秀吉の勢力拡大に伴って出世をしていきました。   重賢が若桜城に入城する前は、尼子、毛利、織田が勢力を争う地でした。 丁度、因幡国の南東に位置するこの地は、鎌倉時代から続く矢部氏が治めていました。 しかし、戦国の世となり、幾度となく戦乱に巻き込まれていきます。   きっかけは、尼子再興軍をおこした、山中幸盛です。山中鹿介として知られています。 一度目の軍事行動を失敗した彼は、二度目の軍事行動にでます。 それが、鳥取、因幡地域での尼子再興軍です。 矢部氏を追放し、この若桜鬼ヶ城を占拠した山中鹿介ですが、吉川元春に攻められ、 孤立無援に陥り、撤退しまします。   その後、織田家に助けを求め、上月城でその夢が破れるまで戦い続けたのです。   そんな、ロマンあふれる男、山中鹿介ゆかりの城であり、 中世の様子を残しつつ、一国一城令で破却された珍しいお城です。   果たして、このお城を登城することはできるのでしょうか。   ☆お城データ☆ 城所在地：鳥取県若桜町 交通手段：若桜鉄道若桜駅より徒歩５０分。 スタンプ：若桜町営バスターミナル内観光案内所、二の丸作業小屋（冬季閉鎖）   お城巡りランキング   繁忙期も終わる次回から、ゆうりの偉大なる旅をお届けします。 close

尼子氏再興を夢見た「若桜鬼ヶ城」