尾張　葉栗大野城　（愛知県一宮市浅井町大野字東堤外・大野極楽寺公園）尾張内で「大野城」、というと主だった城で３つありますね。海部大野城、知多大野城（宮山城）、そして今回の葉栗大野城です。おそらく、一番知名度が低い「尾張の大野城」かもしれませんが・・。３つの大野城、敢えて共通項があ…… more るとすれば、それはどの城跡も歴史と関わりが深く、そしてどの城跡も春の桜が美しく、城址石碑がとても立派！ということです。これだけは言っておかなくてはなりませんが、これが言いたかっただけかもしれません。一段上げられ柵で囲まれた舞台に置かれた大野城の石碑。かつてここに存在した城址に対する敬意を感じます。木曽川河川敷沿いにあった城は河川工事計画の中に消えていきました。そして市民の健康維持、憩いの場となるような立派な公園へと整備されました。元は大野伊賀守治定の屋敷とされます。京都の岩清水八幡社祠官を退き尾張に移住、信長より八町四方の城屋敷を賜りました。後に大野佐渡守定長が居住したと伝わります。さて、この定長の子が、大野修理亮治長です、というと著名ですよね。そして定長の妻が茶々(淀殿)の乳母大蔵卿局、という関係になります。・・こっちに行くと話がどんどん大坂の陣にそれていくのでこのあたりで・・。春になると桜の美しさはそれまた見事です。小牧長久手の戦いでは下奈良城・宮後城・河田砦と共に秀吉方の砦として利用されます。開墾して畑とする際、高さ２メートル程の城跡から石垣や木杭等が大量に出土したそうです。現在はそれらの遺構はなく、往時の姿を想像するのみです。この広いグランドが城跡の一部だったのでしょうか、想像もムズカシイ・・。なかなか麗しいお姿、ひざまずき祈りと感謝を。イタリアンパスタをいただきお腹も一杯になっているところです。食後の運動、ということで奥方と外周をぐるっと歩いてみました。とても気持ちがよかったです。奥方：「広い城跡だねぇ～」　自分：「説明聞いてませんでしたね・・」（別にいーけど） close

尾張　葉栗大野城　 春は桜舞い上がる公園に