尾張 光明寺城  織田氏の勇士たちと「家康」の名:誕生由来の城の詳細

尾張 光明寺城  織田氏の勇士たちと「家康」の名:誕生由来の城
久太郎の戦国城めぐり
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記事タイトル 尾張 光明寺城  織田氏の勇士たちと「家康」の名:誕生由来の城
概要

尾張 光明寺城 (愛知県一宮市光明寺本郷)当ブログは様々な城跡やそこにまつわる史跡などへの訪問記となっております。しかし「どの城にも素晴らしい遺構が残っている」わけではありません。愛知県、ことに名古屋市近辺の城跡はもうほとんどでその姿を見ることはできません。それでも現地に赴き、石…… more 碑が立っていようものなら、もうそれだけで感激、感涙、感動なのです!その一つの石碑や説明案内板にどれだけの気持ちが込められているかを思うのです。よくぞ立ててくださいました、と感謝の気持ちに包まれる瞬間でもあります。やたらと石碑の写真だけ掲載サイズがでかくね?と思われていることでしょうが・・。久太郎、そんな気持ちで石碑にも向き合っているが故でございます。今回は石碑だけですが城名とお寺の散策が楽しかった光明寺城の訪問記です。光明寺の西側に立つ城址石碑。石碑の台座も非常に素敵です。趣きある石が組まれ一段上げられ白い玉石でデコレーションされた台座です。石碑のために用意された用地も広く開放されています。清掃も行き届いた青空に映える城址碑です。側面には城に関する説明書きも彫られていました。城は永禄年間(1558~1569)織田信長の家臣・神戸伯耆守の築城とされます。1569年信長の伊勢侵攻の際、北畠具教の大河内城を攻め、夜戦で討死しました。この大河内城攻めでは丹羽長秀の部隊に属して戦ったようです。城主・神戸伯耆守の他、神戸市介(いちすけ)も一族でしょうか、討ち死しております。また一族であろう神戸賀介(がのすけ)は「尺限廻番衆」の一人として『公記』にあります。信長の馬廻りとして使番などの任務をしていたと思われます。その後、信長の馬廻衆・山田半兵衛(一長)が入城しています。半兵衛は永禄11年(1568)摂津国・池田城攻めで先陣を争った馬廻として知られています。また元亀元年(1570)の小谷退陣の時は殿軍の佐々成政に協力。『公記』には「隠れなき武篇者(ぶへんもの)」と書かれています。隣接する光明寺にも足をのばしてみました。伝わる伝説によると桶狭間の戦いの後、織田信長と松平元康は攻守同盟を清洲城で締結。この後酒盛りが開かれたが、信長は酔い覚ましに元康と共に馬で光明寺城へ向かいます。そしてこの城から稲葉山城を見た二人は「美濃を制する者が天下を制する」とつぶやいたとか・・。信長は元康に光明寺の僧侶・青井意足を紹介しました。青井意足は「八幡太郎義家の軍法」を伝える人物でした。織田家は平家の一族の為にその指南を断られていたそうです。その代わり信長は同盟締結の礼として、源氏の出である元康に紹介したのでした。元康は数日間、光明寺に滞在し青井意足より「八幡太郎義家の軍法」を授かります。この軍法を継ぐ者は名前に「義」か「家」のいずれか一字も継ぐ事になっていました。おりしも今川氏から独立し岡崎城主として名前を変えたいと考えていた元康。今川義元からの偏諱「元」の字を返上し「家」に変え、徳川家康を名乗るようになったといいいます。ということで「徳川家康の名・誕生の地」でもある光明寺みたいです。武家の出自ってとても大切だったんですね。山門の両脇には仁王様像がおいでです。 筋肉隆々、というより丸々ぽっちゃり、とした印象が愛嬌あり親しみを感じます。コロナという出口のみえない猛威の中、皆さんが気をつけ戦っておられる世の中です。「一寸先は闇」、かもしれませんが、もう少し頑張ったら「一寸先は光」になるでしょう。一筋の光明が少しずつ、幾筋にもなって差す日がおとずれるよう祈る日々でございます。 close

尾張 光明寺城  織田氏の勇士たちと「家康」の名:誕生由来の城
サイト名 久太郎の戦国城めぐり
タグ 一宮市の城めぐり
投稿日時 2022-02-05 01:00:03

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