「天守台シリーズ」第５６弾は、「竹田城」です。 現在多くの「天守台（天守代用の櫓台含む）」が残されていて、更にはその上に復元、復興等の「天守(御三階櫓）」が再建されている場合も多くあります。 「天守台」だけがひっそりと残っている場合は、「天守」が取り払われたケ…… more ースの他にも、江戸時代には機会が有れば「天守」を建築するために「天守台」だけは用意していたケースや、「天守」を建築したいが幕府の目を気にしたり資金面で難しかった場合は、上物は建てず“権威の象徴”として「天守台」だけは築いておくケースもありました。 「天守台」は、石垣の場合があったり、土塁上に築かれる場合もありましたし、石垣の場合は「野面積み」「打込接」「切込接」等の加工の仕方や積み方があったり、また武者返しや高石垣或いは数段しかない場合など、非常にバリエーションがあって面白いです。  「竹田城」（兵庫県朝来市）は、室町時代に「山名宗全」が築城して「太田垣光景」を城主にしました。 「織田信長」の但馬侵攻で「太田垣家」は降参しますがその後「毛利方」に寝返り、播磨・但馬平定を命じられた「豊臣秀吉」は、弟「秀長」に侵攻させて「竹田城」を攻め落とします。 「桑山重晴」を城主としてその後、１５８５年に「赤松広秀」を入城させ、「生野銀山」を抑える目的で見事な要塞として総石垣造りの近世城郭化させます。 ※写真は、まだ入場料が無い時のモノです。 「竹田城　南千畳跡と南二の丸跡」 しかし、関ヶ原の戦いで西軍に付いた「広秀」は自刃し、「竹田城」は廃城となります。 お城は、山頂に「天守台」と「本丸」を置いて、三方の尾根沿いに曲輪を配備し、「堀切」「竪堀」「登石垣」を設けています。 「天守」はどのような姿だったかは判りませんが、「天守台」は独立で立ち、台上に上がる石段や穴蔵もないので、「天守」脇に「付櫓」が付随していてその中の階段から「天守」に入れるようになっていたのではないかと言われています。 「竹田城　天守台」（「二の丸」跡から）「竹田城　天守台」「竹田城　天守台」には石段が無いので現在は木組みの階段を取り付けている（「本丸」跡側から）「竹田城　天守台」台上 「天守台」の隅石は「算木積み」が未完成で石の加工も「野面積み」になっています。 「竹田城　天守台」の隅石の「算木積み」は未完成、「野面積み」 「天守台」を持つ「本丸」を中心に南方向へは「南二の丸」に続いて「南千畳」が、北東方向へは「二の丸」「三の丸」に続いて「北千畳」が、西方向には「花屋敷」が配置されています。 「竹田城　本丸跡と天守台」（「北千畳」からのぞむ）「竹田城　天守台」（「大手口」手前辺りからのぞむ）「竹田城　南千畳跡」「竹田城　北千畳跡と三の丸跡」「竹田城　花屋敷跡」  「ポチ」をどうぞよろしくお願いいたします。にほんブログ村 「フォロー」の方もどうかよろしくお願いいたします。 もしよろしければこちらにも「ポチ」をお願いいたします。お城巡りランキング  close

＜竹田城＞生野銀山を押える使命を担った「天空の城」の”天守台”を見よう！