美濃 毛利秀元陣所(南宮山城)) 後編  左右対称の堀切プランが美しいの詳細

美濃 毛利秀元陣所(南宮山城)) 後編  左右対称の堀切プランが美しい
久太郎の戦国城めぐり
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記事タイトル 美濃 毛利秀元陣所(南宮山城)) 後編  左右対称の堀切プランが美しい
概要

美濃 毛利秀元陣(南宮山城) (岐阜県不破郡垂井町栗原宮代・南宮山)(後編 毛利秀元陣・散策編)山城に登る前に麓近くのコンビニでおにぎりや菓子パンを購入していきます。もちろん現地で食べるためですが、プラスでおやつも用意していきます。最近のお気に入りはバータイプの栄養補助食品。各メ…… more ーカー、いろいろなフレーバーがあって健康志向でもあるのでチョイスも楽しいです。城では動き回るせいか、すぐにお腹が減ってしまうので、ついつい食べてしまいます。時には学生時代のように「早弁」してしまうことも普通にあるあるですが、そんな時・・。こんな山中で将兵さんたちは何を食べていたんだろう・・?っていつも思いを馳せてしまいます。さて、無理くり前編・後編に分けてしまった毛利秀元陣の後編です。前編ではハイキングコースから城内の遺構を確認しながら本丸へと到着しました。後編ではそこからの散策記録になっています。内容は薄いです、ごめんなさい・・。城域に入ってすぐの東堀切・竪堀を再確認、結構掘り込まれています。そして眺望が開ける本丸・本陣へ。たなびく毛利氏の旗と新しく設置された説明版。決戦当日は東軍に内通した吉川広家が毛利勢の前衛を固めた為、動こうに動けません。16,000という大軍を擁しながら押しとどめられた形で参戦の戦機を失います。そんな中、長束正家からの急使がに駆けつけ、秀元に戦闘参加を要請してきました。その際、進退に窮した秀元が麾下に兵糧を使う真似をさせて時間稼ぎをします。「兵卒に兵糧を食させている最中なり。」当の本人が一番ジリジリ苛立っていたのでしょう。その場をしのいだ話は「宰相殿の空弁当」として知られています。そして陣所跡石碑。これがなかなかいいのです。(なにが?)大垣城方面の様子。この日はお天気でしたがちょっと霞んでます。大垣城天守はウォーリーを探すより難しいです・・!(一応見えます)西尾張・養老方面の眺望も空気が澄んでいれば伊勢湾まで見渡せます。本丸の西にも曲輪が続いています。曲輪の周囲には低いですが土塁で囲まれていた形跡がみられます。東の曲輪と比べて緊張度が少ないせいか土塁の規模は小さいです。こちらにも折れ土塁が確認でき備えが向けられています。北面に向けられた腰曲輪。西方面に備えた堀切・土橋。堀切を横面から見ます。東堀切と同様に南斜面には竪堀が落とされて伸びています。東堀切と比べると若干規模は小さめですが、一貫した遮断意識が感じられます。縄張図を遠目にみると、左右対称の堀切プランが印象的です。城(陣)は小さいながらも練られた縄張プランで成り立っているようです。明確に残存する西堀切の土橋。こうして全体的に歩いて観察してみると、コンパクトながら非常に優れた縄張です。一般的にはここに陣を敷いた毛利秀元が決戦までの間に構築した、という説がありますが、これだけ練られ、丁寧に作り込まれた遺構をみると臨時的に構築したとは思えませんでした。これは例えばですが・・ほぼほぼ城として出来上がっていたといわれる松尾山城に小早川秀秋が陣取りしたように、(ちなみに彼の場合は前日「陣盗り」かもしれません・・後日記事予定)ここ南宮山にも元々小規模な城郭が既存していたとは考えられないでしょうか?そうなると、わざわざこのような高い場所を陣に選んだ意味も少しは理解できそうです。美濃と近江の国境付近には様々な境目の城が確認されます。そうした城の中にここ南宮山は近江から美濃を伺う重要なポイントであると言えます。南宮山武将カードの毛利秀元と御城印。・・諏訪原先生、いい漢過ぎませんか?敗色濃厚となると戦わずに戦場を離脱、東軍の追撃を受けるも血路を開き大坂城に入城します。秀元は立花宗茂らと共に徹底抗戦を呼びかけますが輝元はこれに応じませんでした。充分過ぎる戦意があったのに、さぞや悔しかったことでしょう。こちらは「宰相ならぬ、早弁当」、秀元のもどかしさがわかるような気がします。秀元さん、貧乏揺すりなんかしてたかもしれませんね(イラつくわ~って)。自分今こうしてのんびりさせてもらっているのが・・申し訳ないです!さて、お次は西軍南宮山衆、目の上のたんこぶ、吉川広家陣を予定しております。 close

美濃 毛利秀元陣所(南宮山城)) 後編  左右対称の堀切プランが美しい
サイト名 久太郎の戦国城めぐり
タグ 不破郡垂井町の城めぐり
投稿日時 2021-11-11 02:00:04

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