美濃 毛利秀元陣所(南宮山城)) 前編  登るのも降るのも一苦労なんですけど・・の詳細

美濃 毛利秀元陣所(南宮山城)) 前編  登るのも降るのも一苦労なんですけど・・
久太郎の戦国城めぐり
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記事タイトル 美濃 毛利秀元陣所(南宮山城)) 前編  登るのも降るのも一苦労なんですけど・・
概要

美濃 毛利秀元陣(南宮山城) (岐阜県不破郡垂井町栗原宮代・南宮山)(前編 南宮大社~本丸(本陣)跡まで)麓より城跡までの登城にかかる時間となると人さまざまです。健脚な皆様でしたら、どれだけ険しい山城であろうと休憩を挟んで1時間くらいでしょうか?また日頃から山登りに慣れていない方…… more やゆっくりめの方なら+30分といったところでしょう。勿論、登山途中に心惹かれる花木の色づきや昆虫・動物たちとの思わぬ出会いもあります。神社仏閣、祠社や奇岩、谷川のせせらぎ、美しい景色など足を止めて鑑賞する時間も含みます。そういったものにも目を向けて楽しく登るのも山城めぐりの醍醐味だと言えます。そうして味わいながら到着した城址での喜びはひと方ならぬもの。広く眺望が開けているような本丸なら猶の事です。今回はそんな長くじっくりと登る登山になった、南宮山城、毛利秀元陣へ行ってきました。じっくりと登ったので、前半部と後半部とに(無駄に)分けさせていただきます。東麓、長束正家が陣を敷いた境野から見る南宮山の毛利秀元陣。標高404メートルで比高もそのまま400メートルという高所です。毛利秀元は関ケ原の戦いでは西軍の総大将として大坂城に入城した当主・輝元の名代として参戦。9月7日(決戦の8日前)に南宮山の南支峰ピークに陣を構えました。関ケ原を背にした地で何故このような高い地に陣したか?という疑問がありますが、吉川広家らと伊勢方面から東軍勢力を攻略しながら北上し尾張に向かいます。そして当初は大垣城を取り囲む東軍を牽制するための布陣だったと推測されます。西軍・織田秀信の岐阜城は8月23日に降伏。26日には石田三成らが守る大垣城が包囲されます。城方は北上中の毛利勢に救援を要請していたからです。秀元・正家・盛親らの布陣に関してはまずこの前後の動きを理解しておく必要があります。秀元陣への行き方は恵瓊陣と途中まで同じです。南宮大社の南からのハイキングコースを辿ります。秀元陣へは整備された南宮山ハイキングコースを辿ります。尾根道に沿ってひたすらコツコツ登っていくコースです。恵瓊の陣が南宮山の2合目近くですから・・まだまだ先は長いです、楽しみましょう!道は比較的なだらかですのでサクサク歩けると思います。ただ・・距離が約2500m(計測済み)もあるのでそれでも1時間はかかります。いろいろな城を歩いてきましたが健脚ペースで1時間という城はなかなかありません。途中に休憩ポイントもいろいろありますので紹介していきたい、と思います。ゆっくり焦らずマイペースが何より大切です。城は待っていてくれます。一ツ松の旧跡。多くの有名歌人の歌枕にされてきた銘木の旧跡です。新古今和歌集でも詠まれた伊勢(女流歌人)の歌を鑑賞。三十六歌仙の一人。高山神社と子安神社が祀られます。いずれも水や水源の神様です。樹齢を重ねた御神木も鎮座。登山道脇や山腹にも削平地が見られます。陣跡手前の急坂を超える。ここまで来たらもうすぐ。土橋を渡って城内に入っていきます。土橋から堀切が確認できます。堀切は南方向に竪堀となって伸びていきます。その長さ約40メートルという長大な直線竪堀です。土橋より南に延びる竪堀に対して逆の北方向には落とされていません。竪堀がどこまで続くのかそのキリまで見てみたい。降りるのも結構大変ですが、引き返して登るのはもっと大変です。面白いですけどね!ふと見上げると、そんな「変わった人間」を見るような視線が痛い・・。自分:「こ、こんにちわ!(;^ω^))」鹿さん:「(そこで何してるんでシカ?)」自分:「ええ・・、まぁ・・、その・・飽くなき探求心ってやつです、はい~」妙な間です・・。分厚い土塁に沿って通路状の曲輪を進みます。土塁は主郭部から堀切部まで伸びています。土塁の中ほどで折れがほぼ直角に2回かかっています。高さも場所によっては3メートル程で、壁のような土塁に感じます。カクカクっとした感じで折れている様子の土塁。虎口へのルートにも折れを設けています。毛利秀元布陣の南宮山本陣に到着します。岐阜・大垣方面から濃尾平野を一望に見渡せる絶好の本陣に違いありません。まずは1時間以上かけて登ってきたので景色を眺めながらゆっくり休憩することに。屋根付きのベンチやデスクも置かれているので思い思いの場所で楽しめます。後編に続けたいと思います。前編までの遺構部分を示してみます。東堀切から南側に延びる長い竪堀、折れを伴った塁線土塁からの虎口が見所でした。 close

美濃 毛利秀元陣所(南宮山城)) 前編  登るのも降るのも一苦労なんですけど・・
サイト名 久太郎の戦国城めぐり
タグ 不破郡垂井町の城めぐり
投稿日時 2021-11-10 01:00:03

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