近江　八町城（赤田城）　（滋賀県犬上郡豊郷町八町）滋賀県の平城城館をあちこちと見学しております。普段遺構が良く残っている山城と違ってその残存状況は比べようもありません。そんな中でも僅かに残った遺構や石碑、名残りに出会えた時の喜びはひとしおです。今回もそんな小さな出会いを期待して訪…… more れた八町城です。城はこの常禅寺と隣の白山神社一帯にあったと伝わります。白山神社の西側に参拝車用駐車場がありましたのでお借りしました。常禅寺は、室町時代後期嵯峨天皇系列の赤田隼人正源隆が創建した禅寺です。以来、赤田家とその家臣によって守られてきました。早速、山門右手に城址碑がお出迎えしてくれます。「城址碑をカッコよく撮ってあげたい」　頑張るところ違ってるかも・・。常禅寺境内。境内に入るとすぐ右手には「赤田隼人正頌徳碑」があります。嵯峨源氏赤田氏は越後赤田保の地頭であったが嘉禎四年（1238）近江・久徳曾我城へ移住しました。その後、隼人正の時にこの八町城に移りました。八町城ではに高野瀬氏と同じく佐々木氏に従っていまました。近江守護・佐々木氏に属し、殊勲を立てることも度々でその武勇は近隣に響いていたようです。また赤田氏は甲良・八町周辺の水利を整備、橋を架け道を作る等、農民からも慕われました。その後江北を支配した浅井氏に属しました。姉川の合戦・小谷城の戦いにおいて織田軍に敗れて浅井氏とともに没落の道を歩んだようです。赤田高公の墓とその一族の供養塔が置かれています。 境内には土塁の痕跡がみられます。藪の中にも遺構が少し残っているようでした。基部は削られていますが土塁の跡でしょうか。（白山神社側）常禅寺の北側の森にも一部土塁等の痕跡が残っていました。白山神社のさざれ石も見事でした。 close

近江　八町城　 武勇の士、赤田氏ゆかりの居城