近江　高野瀬城　（滋賀県犬上郡豊郷町高野瀬）平城の城跡めぐりの楽しみはまずテクテク歩くことから始まります。注意深く歩くも良し。何気なく歩くのも良しでしょう。するとちょっとした溝や竹藪、祠などが案外遺構の名残りと直結していることも。地元の方に道や城のことをお尋ねすると、地名や屋号を…… more 教わったりもします。足をとめて（相手は作業を止めていただいて）そういった会話が弾むことも楽しみです。山城とはまた違った味わいがあって冒険している気分にもなれますね。また城域が特定できない分、予想以上に歩くことにもなります。しかしそんな無駄足の中に意外な発見もあり自分だけの城めぐりが広がります。そんな平城めぐり、今回は高野瀬城周辺をグルグル歩いてみました。（平城なのに5000歩!?）工場南門の傍らに立派な石碑が立っていました。ここは地元の方に教えていただきました。石碑裏面によるとかつての堀跡がこのあたりだったようです。城跡周辺は住宅地や田畑となっていて主郭部は工場が建設されています。昭和初期までは現在の工場敷地（古河ＡＳ（株）豊郷工場さん）内に土塁等が確認されています。 一帯には竹薮が散在しており、個人敷地内ということもあり遺構を探しは控えめ。ズバリ「高野瀬城址」というバス停もあり、ここにも城址碑が(^o^) 。築城年代は定かではありませんが高野瀬氏代々の居城でした。 高野瀬隆重によって築かれたとも伝わります。隆重は文亀３年（1503）に肥田城も築いたとされる人物です。「東馬場」と呼ばれる城域南西部には土塁がある竹藪が残っています。城域の北、県道219号線の道路向かいには「御殿場」と呼ばれる池があります。同じく城域の北には石塔が整然と並べられていました。「怪しいよそ者」と思われたのでしょうか、じっと見られてしまいました(;^ω^)（平地なのにタヌキがいるんだ！なんてかわいらしい(*ﾟｪﾟ*)）高野瀬城は旧中山道近くに面し、規模も比較的大きな城館だったようです。遺構はほぼ失われており、全体像を把握することは困難です。その中で少しだけ残った面影に思いを寄せることができました。高野瀬城と一緒に見学した八町城の位置図を示します。JR東郷駅よりそれぞれ１ｋｍくらいです。 close

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