史跡めぐりの記事です。今回は、愛知県東浦町にある緒川城です。徳川譜代の水野氏の居城だった場所で徳川家康の生母、於大の方の生誕地です。徳川譜代の水野氏って三河武士のイメージありますが元は、尾張です。 緒川城(おがわ)文明年間（1469〜1487）に水野貞守により築城されま…… more した。天正8年（1580）、4代目の水野忠政の時代には、勢力を川向かいの三河国に進出して刈谷城を築いて本拠地を移転しました。徳川家康の生母、於大の方は、享禄元年（1528）この地で生まれました。5代目、水野信元は、織田氏と同盟関係を築き、そのため今川方に緒川城を攻められて村木砦の戦いが起こり織田信長が救援に出陣しています。その後、甥の徳川家康を補佐していましたが、佐久間信盛の讒言で謀反の嫌疑で殺害されてしまい、城は佐久間氏のものとなりますが、佐久間信盛失脚後は、嫌疑がはれて弟の水野忠守が緒川城に復帰します。慶長6年（1601）に緒川藩が成立、水野分長が城主となりますが、新城藩移封にともない慶長7年（1606）に廃城となりました。       (1)移築と伝わる乾坤院の総門、(2)城の土塁遠景、(3)土塁、(4)於大の方生誕碑、(5)本堂、(6)城址碑と案内、(7)菩提寺乾坤院の伽藍 水野家の菩提寺、乾坤院は、2016年、火事で本堂が焼失しましたが、現在は綺麗に再建されています。城の遺構は市街地に奇跡的に残る土塁のみですが、この土塁は高さと厚みがあり重厚で見所があります。 close

【史跡】緒川城