福山城 築城400年記念事業 瓦記名イベント [2/3]の詳細

福山城 築城400年記念事業 瓦記名イベント [2/3]
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記事タイトル 福山城 築城400年記念事業 瓦記名イベント [2/3]
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福山城築城400年記念事業レポート 其の二。 [前回までの訪問記 概要]福山城クラウドファンディングのリターン・瓦記名イベントに参加してきました。予定時刻の1時間前にお城に到着し、まずは近隣の遺構から見学。木々が伐採され以前は草茫々で見えなかった神辺一番櫓台などがしっかり見…… more えるようになっていた。本丸の西側に広がる二ノ丸を散策してから、いよいよ瓦記名イベントへ。 以前の福山城 訪問記はこちら→ その一、その二。(2013.11) ・福山城築城400年記念事業ホームページ(福山市)はこちら。・クラウドファンディング(ふるさとチョイス)のページはこちら。 訪問時期:2021年7月福山城築城400年記念事業レポート − 其の一、二、三。 <訪問記> ではいよいよイベント会場へ。工事期間中は閉鎖されている門が、イベント期間のみイベント参加者限定で開けられていた。本丸北西にある棗木御門(なつめごもん)跡より本丸へ。正面に大天守がそびえているが、完全に足場で覆われていて全く見えない。イベント会場は本丸内部のようだ。大天守の工事の様子がちらっとでも見られるかと思ったが、残念。工事中の大天守の姿。正面には「福山城 令和の大普請」と書いてある。あと1年、工事が終わるのを待とう。さて、瓦記名イベントへ。受付を済ませ、瓦を受け取ったら、ペンで思い思いにメッセージや名前などを記載する。瓦は「のし瓦」と呼ばれる、大天守の屋根の棟に左右に重ねられる細長い瓦だそうで、中央部分から2つに割って左右に乗せるらしい。よって記名も左右両方にする。右側に「城めぐりチャンネル」と書いてきました。のし瓦の説明。大天守屋根の棟の瓦はこうなっていたのか。のし瓦にサインしたら、瓦を持って天守(の箱)をバックに写真撮影コーナーがあり、その後冷たい飲み物もいただいて、あとは自由解散。ルートに沿って進むと本丸南西部の現存する3つの建物があるエリアへ。工事をしていない頃は特に区切られていないスペースだったが、今は壁で区切られている。壁の内側には、福山城築城400年とカープ坊やがコラボした、なんともいい感じのキャラクターが!このグッズ欲しい!ちょっとネットで調べてみたらだいぶ前に発売されていて既に完売だった。。。寄付者向けにクリアファイルでもくれたらなあ〜!柵の内側にはいくつかの説明パネルもあった。いい感じにまとまっていたのでご紹介。まずは福山城の古写真。裏側の鉄板張りもバッチリ写真が残っている(右上)。今回の工事で、これが復元される。ちなみに鉄板に記名するには10万円の寄付が必要だった。こちらは復元後の大天守イメージCG。鉄板だけでなく、最上階の意匠も旧来に戻り、窓枠や格子も黒く塗られるなど、随所に古写真どおりに戻される。期待しています!では現存櫓を見に行ってみよう。右が鐘楼、奥が伏見櫓、左が筋鉄御門。伏見櫓は本日なんと特別内部公開されているという!これは見に行かないと。伏見櫓へ。伏見櫓の手前には、筋鉄御門に繋がる多聞櫓が枡形をぐるっと囲むように築かれていた。今は土台の石垣だけが残る。伏見櫓を土台の高い石垣も含めて見てみる。三之丸側に見せつけるように築かれている。ちなみにJRの線路あたりが内堀で、其の向こうに細長い三の丸が展開していた。伏見櫓。内側は窓が少なく、実にシンプルだ。こちら側に本丸御殿があったので見下ろせないようにするためだろうか。ちなみに伏見櫓の内部公開は例年1回、文化の日のイベントで行われている。伏見櫓の1階へ。広い!まがりくねった木材をそのままうまく梁として活用している。伏見櫓 1階の様子。かなり広い。入ってすぐ正面に2階へ上がる階段がある。当時はどういう使われ方をしていたのだろうか。階段の横に設置されていた、伏見櫓の説明板。後半は、昭和26年から29年にかけて行われた、伏見櫓と筋鉄御門の修復工事の様子が書かれている。伏見櫓は1階2階の軸組を残し書いたい修理、北側(内側か)の石垣も一部積み直しをしたようだ。筋鉄御門は全面解体修理。内部に入った人によるとかなり改変されてしまっている箇所も見受けられるとか。伏見櫓の2階へ。1階と同じ広さの空間が広がる。曲がった木材を活用した部分が当時の具材で、綺麗な角柱が恐らく昭和の修復工事の際に付け替えられたものだろう。伏見櫓 2階。半分ぐらいの柱が昭和の工事で付け替えられたのだろうか。伏見櫓の2階の東西には大きな入母屋破風があり、内部は三階のある中央部分以外は天井が破風に沿って高く三角形となっている。二階建ての上に小さな三階を乗せた、典型的な望楼型。2階の入母屋破風の内側。構造を維持するためか、縦横無尽に梁が置かれている。3階の床は、梁の上に短い柱と漆喰の壁があり、持ち上げられていた。そして伏見櫓 2階の最大の見所である、伏見櫓が伏見櫓である所以とされる証跡を見逃さないようにしよう。画面左上に注目。この柱に横向きに「松ノ丸ノ東やくら」と刻銘されていることが昭和29年の修復時に確認されたことで、この伏見櫓が小幡山伏見城(3代目)の松ノ丸東櫓を移築したものだと確認できた、という。最後の「ら」は上の梁を受けるべく削り取られた部分で失われているように見える。では伏見櫓3階へ向かおう。 >> 福山城築城400年記念事業レポート [3/3] へ続く。<< 訪問時期:2021年7月撮影機器:FUJIFILM X-T20 + XF10-24mm ページの一番上に戻る close

福山城 築城400年記念事業 瓦記名イベント [2/3]
サイト名 城めぐりチャンネル
タグ イベント お城 日本100名城
投稿日時 2021-08-02 14:40:02

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