福山城 築城400年記念事業 瓦記名イベント [1/3]の詳細

福山城 築城400年記念事業 瓦記名イベント [1/3]
城めぐりチャンネル
ページの情報
記事タイトル 福山城 築城400年記念事業 瓦記名イベント [1/3]
概要

2022年に築城400年を迎える福山城では、歴史的価値や魅力の向上に向けた様々な記念事業を行なっている。北側の鉄板張りや最上階の外観復元・内部の展示一新などが予定されており、現在その全面リニューアル工事の真っ最中。その事業の一環として先日クラウドファンディングが行われ、リターンと…… more して葺き替える瓦に記名ができるイベントがあったので参加してきました。久しぶりに福山城をぐるっと見てくるとともに、普段非公開の伏見櫓の特別公開など、瓦記名イベントの様子をレポートします。 以前の福山城 訪問記はこちら→ その一、その二。(2013.11) ・福山城築城400年記念事業ホームページ(福山市)はこちら。・クラウドファンディング(ふるさとチョイス)のページはこちら。 訪問時期:2021年7月 福山城 <訪問記> 瓦記名イベントは事前エントリー制で、なおかつ抽選。数日前に日時が書かれた葉書が届いた。私は朝10時からの回だったので、朝9時に新幹線で福山駅へ。駅前に巨大な石垣がそびえる、お馴染みの光景。福山城は現在リニューアル工事中で本丸は全面閉鎖中。イベントは裏側から入場するよう案内があったので、ぐるっと回り込んで裏側へと向かう。途中木々が伐採されて神辺一番櫓台の石垣がよく見えるようになっていた。神辺一番櫓台石垣の説明板。かつてこの石垣の上に建っていた、白亜の三重櫓。福山に城が出来る前の地域の中心だった神辺城から移築されたという。恐らく柱など具材を活用したということだろう。JR高架下に残る、三ノ丸の枡形櫓台石垣。高架下に奇跡的にすっぽりと残されている。古い説明版。福山城三之丸西御門櫓台跡。図は上が南という変則的な図で、中央上部に描かれている「櫓台跡」というのがここだ。櫓台跡から左(東)に延びている枡形の石垣も残っている。ちなみに櫓台だが完成時に櫓は建っておらず稲荷社が奉祀されていたとか。櫓台北面石垣。割石が間詰石とともに綺麗にはめこまれた、見事な打ち込みはぎだ。櫓台石垣の周囲は駐車場などになっており、ぐるっと周りを見ることができる。こちらは櫓台西側。ここは外濠に面している部分で、恐らく掘ったらまだ何段か石垣が出てくると思われる。こちらは櫓台東側。石垣がぶちぬかれてJR高架を支えている。致し方なし。ちなみにこちら側は三之丸側。櫓台と、それに連結する枡形外周石垣。向かって右側が枡形になる。正面の石が将棋の駒の形をしている。ではここからぐるっと回り込んで天守の裏側へ向かおう。この上は二ノ丸にあたる。築城400年となる2022年まで、2年間に渡って全面リニューアルを行っている。耐震工事・展示刷新だけでなく、外観も「北面鉄板張り」「最上階のデザイン変更」「窓枠や格子の黒化」など往時の姿へ戻すための改修が行われる予定。ちなみに古写真でよく見る特徴的な「最上階の雨戸(突上戸)」は復元されない。二ノ丸から見る本丸石垣。複雑な形の本丸が石垣10段ほどの高さで構築されている。まだ時間が少し早いので、本丸外周石垣を見てみよう。本丸石垣には多数の排水のための溝口が設けられている。本丸 人質櫓台。本丸 南西端の石垣。複雑な形をしている。手前から、人質櫓、凹んでいるところが御台所御門、その向こうが火打櫓、奥に屋根が見えているのが鐘櫓(現存)、そして右奥に見えるのが伏見櫓(現存)だ。図面では御台所御門と描いてある場所。今は石垣が埋められており、門跡はぱっと見見当たらない。向かって右側手前が火打櫓、その奥の二重櫓が鐘櫓、恐らく左側奥が御台所御門だろう。向かって左側の石垣を見てみると、やはり左奥の方は石垣を埋めたような跡が見られる。近づいて見てみよう。右側の斜めの線の外側が、恐らく御門廃止後に埋めた石垣。実は福山城の石垣には刻印が多い。駅前にある巨大な高石垣にも随所に刻印が見られる。ここにもあった。現存の鐘櫓を裏側から。一階が石垣に沿ってL字型になっている。二ノ丸側の伏見櫓下には西坂口御門という門があったようだ。この土塁は恐らくその痕跡と思われる。その右奥は先ほど最初に下から見た神辺一番櫓台。二ノ丸側から見上げる伏見櫓。同じ広さの2階建ての上に小さな3階が乗るという望楼型で、一国一城令で廃城となった小幡山伏見城(3代目)からの移築とされる。もともと伏見城にあったことを示す記載が櫓の内部の梁に残っているそうなので、後ほど見てみよう。天守は総リニューアル工事中で、ご覧の通り箱に入れられている。ではそろそろ天守前のイベント会場へ向かおう。瓦記名イベントの入口は北側ですという案内板。確かに、どこから入るのか分からなくなりそうだったので、案内板があって有り難かった。 >> 福山城築城400年イベント [2/3] へ続く。<< 訪問時期:2021年7月撮影機器:FUJIFILM X-T20 + XF10-24mm ページの一番上に戻る close

福山城 築城400年記念事業 瓦記名イベント [1/3]
サイト名 城めぐりチャンネル
タグ イベント お城 日本100名城
投稿日時 2021-07-27 15:00:03

「福山城 築城400年記念事業 瓦記名イベント [1/3]」関連ページ一覧

新着記事一覧

<打込み接・布積み(関八州)> 江戸城、小田原城、佐貫城


シロスキーのお城紀行
「石・石塁・石垣シリーズ」は、昨日から、下記の分類表「①②-(4)打込み接・布積み」の石垣を導入しているお城を、再び日本の北から南にかけてご紹...
シロスキーのお城紀行
2022-09-26 01:00:04

中城城 日本100名城 沖縄 路線バスで行く世界遺産5城 5-4


hachiの日本100名城 続日本100名城 お得な切符で行く 鉄道・バスの旅
 ◆中城城 三の郭の石積 またかなり間が空いてしまいました。引き続き3月中旬に久々に沖縄、世界遺産5城を2泊3日で路線バスを利用して...
hachiの日本100名城 続日本100名城 お得な切符で行く 鉄道・バスの旅
2022-09-25 14:40:05

<打込接・布積み(奥羽・出羽)> 弘前城、盛岡城、仙台城、会津若松城


シロスキーのお城紀行
「石・石塁・石垣シリーズ」は、「①②-(3)打込み接・乱積み」を日本の北から南まで展開しているお城の写真をお届けしてきましたが、昨日で一応終了...
シロスキーのお城紀行
2022-09-25 02:00:03

讃岐小豆島 星ケ城  西峰と東峰から成る素晴らしい眺望の山城


久太郎の戦国城めぐり
讃岐小豆島 星ケ城 (香川県小豆郡小豆島町安田・星ケ城山) <県指定史跡> <ちょっと小豆島まで行ってきます・②>坂手港から安田館を訪問した後...
久太郎の戦国城めぐり
小豆島の城めぐり
2022-09-25 01:40:03

第439回:江馬氏下館(北飛騨における江馬氏の繁栄を示す城館跡)


こにるのお城訪問記
訪問日:2021年11月江馬氏下館(えまししもやかた)は岐阜県飛騨市にあった城館です。江馬氏城館跡の一つとして国史跡に指定されています。北飛騨の雄...
こにるのお城訪問記
岐阜県の城郭
2022-09-25 01:20:03
;