美濃　北野城　（岐阜県岐阜市北野東）現在一日８000歩以上を目標にした生活をしています。仕事とランニングで平日はほぼ確実の余裕達成ができるのですが・・。城に行った日は意外にも歩数が延びていない時があります。・・なんで？山城なら山中をくまなく、平城でも周囲を一周したりする訳ですから…… more ・・。それなりに歩数は稼ぐのですが思ったほどではない時もあります。恐らくですが・・じっくりと立ち止まってうっとり観察する時間の方が多いからでしょうか。今回は前回の跡部城とセットで岐阜市の北野城とその周辺を歩いてみました。テクテク歩く、といった表現がまさにピッタリな城めぐりです。夢中で歩くと１００００歩、なんてのもあっという間ですね！田んぼと住宅の中に残された北野城の一部分。北野城は美濃国守護土岐氏の家臣、鷲見美作守保重以下四代の居城と伝わります。永正７年（1510）斎藤利良によって城は攻められと、と伝わります。保重は１３人の家臣らと近くの大智寺付近の山林にて自刃したそうです。３代・直保は斎藤道三による大桑城攻めでは土岐頼芸に味方しましたが戦死。４代・忠直が城主となり弘治年間の斎藤道三・義龍の争いを迎えます。その折斎藤道三が一時こに籠城したと伝わっています（現地案内板より）。北野城は現在の白鬚神社周辺地にあった館城だといわれます。参道から北に向かって歩きます。令和２年に建て替えられた新しい案内板が設置されています。地籍図からは約１００メートル四方の館城が存在していた、と推定されています。周囲は基本的に碁盤の目の区画になっているようです。館城推定地内には北西角部から南東角部まで対角線状に区割りが確認されます。所々で不規則にクランクがかかっており、城内での区割りもあったものでしょう。推定図では北東部に近い位置の土塁痕とみられます。僅か１５メートルほどの長さで２メートル弱の高さの土塁痕です。残った遺構としてはここだけが手がかりですが厚みのある土塁です。土塁幅からするとこの延長上に櫓や城門の設置普請も十分可能だと思えます。神社が勧請されているので同じくこの土塁址も大切にしていかれることでしょう。北野城推定地の西には北野神社と大杉があります。周囲にはちょっと意味ありげな水路が堀址を想像させてくれます。近くの大智寺に寄ってみました。大智寺は初代鷲見保重の開基としても知られています。「得月池」をはじめ「獅子庵」や「無相の庭」、天然記念物の「大ヒノキ」等見所が沢山あります。今回は「得月池」を見学させていただきました。とても落ち着きのあり、何か惹かれる雰囲気の庭池です。また行きたいです。 close

美濃　北野城　 僅かに残った土塁の一部が貴重