訪問日：2019年12月篠ノ丸城（ささのまるじょう）は兵庫県宍粟市にあったお城です。宍粟市（旧 山崎町）の中心に突き出した尾根の先に築かれたこの城は南北朝時代の14世紀半ばに赤松顕則（あかまつあきのり）によって築かれた伝わります。戦国期はこの地域で勢力を誇った宇野氏の居城である長…… more 水城の支城として機能したと考えられ，宇野正頼が当主である時にはその子の光景の城となっていましたが，父子の対立により光景が殺害されるいった宇野氏 内部抗争の舞台ともなっています。1580年には川を挟んだ聖山城に本陣を置いた羽柴秀吉軍に攻められ長水城とともに落城し宇野氏は滅亡しましたが，その後に山崎を治めた黒田官兵衛が拠点として利用した城の候補の一つとされています。  ◆篠ノ丸城は市街地からも目立つ特徴的な山に築かれています。◆最上山公園の駐車場まで車で上り，写真の登山口から登っていきます。  ◆整備された登山道を20-15分程進みます。◆南側の腰曲輪に到着。現地にあった赤色地図です。南(下側）に伸びた曲輪にとりついたことになります。  ◆腰曲輪からの眺望。市街地や秀吉が陣取った聖山城が良く見えます。◆本丸の南下にある曲輪の手前です。この辺りは遊歩道整備で改変されていると思われます。  ◆本丸の南下，東屋のある曲輪です。◆本丸前の様子。土塁に開けられた平虎口です。  ◆本丸の篠ﾉ丸城址の城碑。◆本丸の南辺にある虎口から西にかけて築かれた空堀。  ◆本丸西側の空堀はより明瞭です。◆本丸に築かれた土塁。  ◆本丸の内側から見ると南から西にかけて土塁により守られていることがわかります。◆本丸内部の様子。  ◆本丸に残る妙見宮跡。◆本丸より北側には階段状に曲輪群が築かれています。  ◆北曲輪群の西側の通路を進みます。◆北曲輪群の西側斜面には畝状竪堀と写真の横堀が築かれています。  ◆北西斜面の畝状竪堀。写真ではわかりにくいですね。◆これも畝状竪堀の一つ。本丸に戻り西側に築かれた二の丸を目指します。このイメージ図は北側から見たものです。  ◆本丸より西に伸びる尾根に築かれた二の丸。東屋も建てられています。◆二の丸内部の様子。  ◆二の丸より先の西側尾根は3本の堀切で断ち切られています。これが一本目。◆これは二本目の堀切。  ◆堀切は土橋で渡るようになっていました。◆二の丸の北側斜面にも畝状竪堀があるのですが，かなり埋まって分かりにくくなっていました。旧 山崎町（宍粟市）を見下ろす山に築かれた山城ですが，少し奥の高所にある長水城より利便性という意味では地域支配に向いている城に思えます。やはり官兵衛はここにいたのかもしれませんね。大きな地図で表示お城巡り ブログランキングへにほんブログ村FC2 Blog Rankinｇ close

第422回：篠ノ城（長水城と連動し地域の支配拠点として機能した）