第421回:長水城(山上に聳える石垣,宇野氏の居城){付 宇野構}の詳細

第421回:長水城(山上に聳える石垣,宇野氏の居城){付 宇野構}
こにるのお城訪問記
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記事タイトル 第421回:長水城(山上に聳える石垣,宇野氏の居城){付 宇野構}
概要

訪問日:2019年12月長水城(ちょうずいじょう)は兵庫県宍粟市にあったお城です。長水山城とも呼ばれます。標高584mの高所に築かれたこの城は南北朝時代の14世紀中盤。播磨守護の赤松則祐(あかまつのりすけ/そくゆう)により築かれその四男である広瀬師頼が城主となったとされ,広瀬氏四…… more 代の後,宇野氏に城主が代わり五代続きました。1580年 織田信長軍の司令官として聖山城に入った羽柴秀吉による攻撃により落城。城主であった宇野祐清(うのすけきよ)は脱出を試みましたが,蜂須賀軍等の追っ手に追いつかれ千種大森で討死したとされます。その後の神子田正治(みこだまさはる)や黒田官兵衛の統治下でも城として存続していましたが,1615年に宍粟に入った池田輝澄が山崎城を築いたことにより廃城となったと考えられます。  ◆長水城の遠景。奥の山頂の明るいところです。これは高い。。。◆真っ向勝負は避けて搦手の林道よりアクセス。ここに車を止めて登ります。ここまでくれば残り300mを切っているはず。  ◆それにしても,中々厳しい登山です。◆登り途中の景色。何か龍でも出てきそうな幽玄な眺めです。  ◆これは途中にあった井戸です。重要な水源であったことでしょう。◆石垣が見えてきたら東曲輪群がすぐそこです。現地の案内にあった縄張図です。搦手の登山道は東に伸びた尾根の東曲輪群の中程に接続します。実は南に伸びた尾根によりさらに南側の離れた位置にも曲輪群があります。北尾根に向かっても曲輪が築かれていますが主郭より先には行けませんでした。  ◆最初に目にする石垣はどうやら畑の石垣のようですね◆こんなところに民家が! 山上には宇野氏の家臣の子孫が建てた信徳寺があり,実際に住職が生活されております。そういえば下の林道終点に車が止めてありましたが,そこまでの上り下りを日常的に行うとは凄い。  ◆すぐに主郭の石垣が見えてきました。どれくらいが宇野氏時代の石垣かはわかりませんが,規模は相当なものです。◆引き続き主郭石垣。 当時はもちろん林道もなかったでしょうし,これを造った昔の人は凄かったとしか言いようがない。  ◆二の郭から山頂にある主郭へはこの会談を登ります。◆石垣を横目に登っていきます。  ◆主郭にある信徳寺の本堂。◆主郭の北側の様子。  ◆主郭には宇野氏主従の供養塔もありました。◆二の丸から南端にある曲輪を見ています。  ◆この少し飛び出した曲輪へは土橋のような細い尾根を渡ってきます。◆主要部の南端の見晴らしの良い場所ですので,見張り台の役目を果たしたのでしょうか。  ◆南郭からの眺望。◆少し戻って民家の前あたりから下に分岐する道があります。こちらは大手筋にあたり南の伊水小学校付近まで下りていきます。  ◆大手筋の途中にある出丸と言える曲輪群にある堀切です。◆僅かながら石垣を確認することも出来ました。  ◆尾根筋に曲輪が続かれており,途中はこのように堀切で区切られた場所もあります。◆大手(宇野方面)への分岐地点。  ◆ここが出丸の中心となる曲輪のようです。◆出丸の突端は堀切で区切られていました。  ◆出丸突端の堀切より見上げています。◆一旦,山を下りて大手口の山麓にある居館跡(宇野構)と言われる場所に来ました。現在の伊水小学校の背後にあったとされます。  ◆新しい駐車場が整備されていました。◆草木で分かりにくいですが,この壁には石垣が残っています。  ◆石垣の近景。◆尾根の突端を横断する切通し。  ◆切通しの左手には祠がありその先はそのまま尾根筋を山頂への大手筋となり続いていきます。◆右手にも祠がありますが,小高くなっておりこちらが居館跡の櫓台か見張り台のようです。  ◆右手の曲輪上。削平されて,右手方向は小学校を見下ろす形となっています。◆切通しを抜けるた谷筋は伝屋敷跡とされ。居住空間があった場所と伝わっています。こんな高い山に良く城造ったなぁ、秀吉は良く落とせたなぁという感想と。そして、今も住んでいる人がいるんだという驚きを隠せないお城です。大きな地図で表示お城巡り ブログランキングへにほんブログ村FC2 Blog Ranking close

第421回:長水城(山上に聳える石垣,宇野氏の居城){付 宇野構}
サイト名 こにるのお城訪問記
タグ 兵庫県の城郭
投稿日時 2021-06-14 01:00:02

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