美濃 掛洞城  文珠山城砦群中にて刮目の城、最初にみるか最後にみるか?の詳細

美濃 掛洞城  文珠山城砦群中にて刮目の城、最初にみるか最後にみるか?
久太郎の戦国城めぐり
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記事タイトル 美濃 掛洞城  文珠山城砦群中にて刮目の城、最初にみるか最後にみるか?
概要

美濃 掛洞城 (岐阜県本巣市法林寺・文殊~岐阜市奥~掛洞)このブログを立ち上げて以来いつも頭を抱え後悔していることがあります。それはタイトル見出しをどうお伝えしたらいいのか?という事です。自分はコピーライターでもないので普通にサクッと記事に入ってしまえばいいものを・・。何かキャッ…… more チーな言葉で表現しなければ・・と余計な事を考えてしまうのです。これは悪いクセです。やめときゃよかった・・と思うこと毎回の事です。でも後々自分で読んでみると我ながらひねくりだした内なる言葉なのだと小笑してます。さて文珠山城砦群の記事もいよいよ4城目の掛洞城まで至ることができました。毎度立ち寄っていただいている奇特な高潔な同朋の皆様には感謝しかございません。自分も後押ししていただいている気持ちで楽しませていただいております。さて・・本題に入りたいと思います。文珠山山系に連珠の如くまた鶴翼の如く押し並んだ文殊山城砦群。やはりじっくり見学するとなると一日ではやや時間不足となりそうです。実際自分も山口城(と中の城)・法林寺城・祐向山城で一日目の幕は終わってしまいました。(作図してますとホントあっという間です)そこで一旦下山、日を改めて今回は最短距離・祐向谷からの掛洞登城散策から始めます。法林寺集落一面の柿農園を北に進んでいきます。岐阜ローンテニスクラブさんの方向へ辿っていきます。ダート道になります。車高がある車なら駆動車でなくとも大丈夫でしょう。突き当りに駐車可能なスペースがあり、御神木が目印となります。ここから林道を右に入り北へ谷筋に向かっていけば掛洞城まで約20分。林道を左に入って道なりに進めば約30分で法林寺城へ導かれます。但し・・、但しです。掛洞城へは途中行き止まりになり道が無くなります。でも大丈夫です、ここで山城登り究極奥義「※撃壁背水掌」を繰り出します。※撃壁背水掌とは・・少年ジャンプ超人気漫画『北斗の拳』に登場する南斗五車星、雲のジュウザの奥義の一つ。相手の懐に飛び込み腹部に(対ラオウ戦では)強烈な撃掌を叩き込みます。全エネルギーを瞬時に致命的一打として放つまさに背水の一撃。・・あくまでイメージです。自分なりの伝え方はこれしかありません(えぇ?)。地形を読み、五感を研ぎ澄まし獣道を祐向沢の右手を登っていきます。突拍子もないようなアプローチに思いますがこのルートにはそれなりの収穫があります。それは掛洞城(或いは祐向山両城)の水の手と思われる場所を通過するからです。豊富な水量で祐向谷中腹を流れる滝は一息つくにも最適なポイント。自分若輩故「水の手」と断定する勇気はございません。が、ここから標高約60メートル足らずの登攀で掛洞城の搦手堀切に到達します。谷筋とで直結しますので恐らくはそうなのでは??というのが自分の見解なんです。さらに谷筋を登ると城の横っ腹に到達。(これはまさに「撃壁背水掌」の成果)高く掻き上げられた切岸が目に飛び込んできます。後でわかるのですがここが掛洞城最高所の曲輪下です。堀切を二重にしたうえで高い切岸で城域を画しています。堀底から竪堀を下に辿っていくと先程の水源地に至る、ということになります。その堀切の断面の様子です。ここから少し尾根沿い祐向山城方面に向かうと眺望が開けていました。ここは素晴らしいため息もののポイントかと思われます。手前は奥集落。その向こうには果てなく山々が折り重なり青空に溶け込んでいきます。おや・・大桑城の古城山も見えます(約10kmの直線距離)。さて先程の堀切に戻って最高所の曲輪に登ってみます。西側を土塁を巡らした主郭部。まず目に飛び込んでくるのは曲輪の西側周囲が土塁で囲まれている様子。現在は遊歩道がこの土塁の上を通っているので僅かな高さですが。経年劣化から追うと今の3倍ほどの高さ、1メートル程の高さはあったことでしょう。こういった明確な囲み土塁は文珠山城砦群の中ではここでのみ見られる手法です。東からの曲輪へのルートには土塁を通し食違い虎口となっています。曲輪下を回り込ませて土塁を一本差し込む事で効果的な虎口の出来上がりです。厳重な虎口を構築していることからこの曲輪が主郭部だったと思われます(狭いけど)。東からのルートを何度か屈曲しないと進入できないようになっています。実際に体を何回か方向転回しないと下の曲輪に降りて行けないので自ずと体感できます。尾根からの回り込みにもきちんと竪堀(南と西の2本)が施されています。南尾根に岩盤ごと堀り切られた鋭い堀切は今もなお健在(;゜0゜)。そしてここ主郭部と東曲輪との連絡土橋には大堀切が用意されています。かなり大きな片堀切で左寄りの細い土橋を通過するより連絡手段がありません。頭上の曲輪からは監視と横矢掛けの用意もされていたこと間違いない仕組みです。但しこの遺構、惜しい事に大木が倒れ横たわっているので大変見学しずらいです(^_^;)。今度はチェーンソー持参で解伐しに行きたいくらいです。・・久太郎は手斧・園芸用ノコギリしか持ってませんけどね。堀底から受け曲輪までの深さは実に約10メートル!・・全貌を見てみたいです~(*’U`*)。東に広がる東曲輪は主郭部よりも広々として空間が確保されています。曲輪の中央、岩が置いてある付近には北向きに虎口が開いています。その先の尾根を南北に竪堀を落としています。非常に長い竪堀で特に南方面には50メートルに渡って延びています。東曲輪より南側には4~5段の腰曲輪を設けてかなりの補強意欲を感じます。踏査していると「一体何段の構えなのか?」途中でわからなくなります(笑)。南向きでとても陽当たりよく、谷に沿って造成されています。・・ということはひょっとしたら駐屯兵の根小屋的な区域であった可能性もありそうです。こういったスペースも文殊山城砦群の中では他にみられない遺構です。腰曲輪間をぶった切るような竪堀は何用でしょう?L字型に屈折した尾根を巧く利用して展開する掛洞城を描いてみました。掛洞城は全体的に曲輪削平もよく平らかにされ周囲切岸も高くかけられています。堀切・土塁・虎口などの導線ルートも無駄がなく、規模・収容力も大きいと思われます。東にダラダラのびる尾根とその先にも堡塁のような囲いがみられこれらも城郭の一部でしょう。さらに主郭部から南の延線上に下って尾根が平坦となる付け根部分にも堀切があります。東西両側を竪堀としてV字型の曲輪を併せて構えとしているようです。こういった各遺構の防備配置や規模の大きさをとって比べてみても他の城砦群との差は明白。掛洞城だけはどうも戦国後期に改修・新築されたとみてよさそうです。同じ文珠山山系の城郭の中でもピカっと眼を見張るような遺構が目白押し。ここを最初に見学するか、それとも最後に見学するかで印象も変わっていくかもしれません。けれど、どの城からもその時代の指向性が窺うことができドンドン楽しみは広がっていくのでした。今回のコースは林道に入ります。桂の御神木から祐向谷沿いに滝を鑑賞。そこから一気に城址へ駆け上がります。正直強襲コースですのであまりお勧めしません(笑)。身体がうずいて仕方がない、という雲のような我流無形派の方にだけおススメいたします。東麓の龍峰寺から登るコースもありますし、大平山を北に尾根を辿ってもいいと思います。もちろん文殊の森公園から法林寺城へ上がって尾根を辿るのが安全な正攻法かと思います。他に面白いコースがありましたら是非ともご教示していただきたくお待ちしております。・・スボミ谷方面からの登攀だけは勘弁してください(;^ω^)。記事で触れた個人的に感じ入ったポイントもいれてみました。ご参考になれば幸いです。皆様の快適な山城行楽を願っております。次回は山口館にちょいとだけお邪魔したいと思います。 close

美濃 掛洞城  文珠山城砦群中にて刮目の城、最初にみるか最後にみるか?
サイト名 久太郎の戦国城めぐり
タグ 本巣市の城めぐり
投稿日時 2021-05-25 01:20:05

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