お城探訪:岡山城の詳細

お城探訪:岡山城
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記事タイトル お城探訪:岡山城
概要

豊臣秀吉の家臣であり五大老のひとりでもある宇喜多秀家が築城、1597年(慶長2年)に完成したお城です。その後小早川氏、池田氏により整備、拡張が行われました。黒い下見板張りの外観から、別名「烏城(うじょう)」と呼ばれています。 天守は4重6階の複合式望楼型。1945(昭和20)年の…… more 岡山空襲で焼失しましたが、再建されました。現存している月見櫓、西之丸西手櫓は国の重要文化財に指定されています。 隣接の大名庭園である後楽園は、金沢の兼六園や水戸の偕楽園とともに、日本三名園のひとつに数えられています。   基本情報 所在地 岡山県岡山市北区丸の内2−3−1 マップ 営業時間 9時~17時30分(入館は17時まで) 定休日 12月29日~31日 料金 大人:320円、小中学生:130円   スタート地点へ 車での行き方 岡山ICから約20分の距離。今回は市営駐車場である「烏城公園駐車場」を利用しました。ここからだと、大手側となる南側の入り口となる「目安橋」がすぐの位置にあり、とても便利です。 収容台数は普通車39台、大型車2台となっています。 また利用料金については以下の通りです。 最初の1時間 300円、以後30分につき 100円 8:00~22:00/上限 平日800円、土日祝1,000円   公共交通機関での生き方 最寄駅はJR岡山駅です。岡山駅からはバスもしくは路面電車で岡山城近くまで移動します。 ・バスの場合:岡山駅から岡電バス「岡電高屋行き」、両備バス「東山経由西大寺行き」。いずれも「県庁前」で下車、徒歩5分。 ・路面電車の場合:「岡山駅前」から「東山行き」に乗車、「城下」下車、徒歩10分。   いざ登城 「烏城公園駐車場」に車を停めていざ登城です! 目安橋 歩き出してほどなくすると、 さっそく、目安橋に着きます。 この目安橋ですが、池田光政の時代、橋のたもとに領民からの投書を受け付けるたえ目安箱を設置したことに由来しているとのことです。 橋を渡り、内堀を越えていきます。   下段へ 大手門跡を通過し、本丸に入ります。 岡山城の本丸は三段構成になっていて、下段→中段→天守のある本段へと続いています。   大納戸櫓台 下段を進むと 中段の一角に位置する「大納戸櫓台の石垣」が見えてきます。大納戸櫓台は三重四階で岡山城内最大の櫓だったそうです。石垣は小早川秀秋が築造した野面積みになっています。   伊部櫓台 こちらは、下段西側から見ることができる「伊部櫓台の石垣」です。池田忠雄が改修したもので、切込接(きりこみはぎ)に近い打込接(うちこみはぎ)の石垣で、隅は算木積になっています。   高石垣 下段南側から本段の石垣を見たのがこちらの写真。 こちらは小早川や池田の時代よりも古い宇喜多秀家時代の石垣です。野面積ですがとても高く積まれています。また、隅が鈍角に曲がっているのも特徴です。   中段へ 下段から中段へと進んでいきます。 こちらの鉄門(くろがねもん)跡を抜けると、中段の景色が広がります。 ちなみに、この鉄門。木部全体が鉄で覆われた門でした。   表書院 中段には「表書院」が建てられていました。 表書院は、岡山藩の政治が行われた建物で、数棟からなり、大小60を越える部屋がありました。建物の礎石や雨落ち溝などの遺構が発掘調査で出土しましたが、これらは地下に保存され、地表には建物の位置や間取りなどが表示されています。   月見櫓 現存建造物のひとつである「月見櫓」。 池田忠雄が建てた江戸時代初期の隅櫓です。廻縁が設けらてた開放的な佇まいで、名前のとおり月見に適した構造となっています。   中段にはこのようなものもありました。 宇喜多秀家時代の石垣がそのままの位置で展示されています。   本段へ 不明門 こちらは、不明門(あかずのもん)です。 本段へとつながる渡櫓門です。かなり大きな城門なんですが、普段この門はほとんど閉ざされていたことから不明門と呼ばれるそうです。   こちらは天守の礎石。空襲で焼失した天守はもとの位置に復元されたため、礎石がここに移されています。   六十一雁木上門(要害門) 本段から川手へと通じる石段が61段あったことが名前の由来とされる六十一雁木上門(要害門)をのそばを通りいよいよ… 天守に到着です!   天守 岡山城天守です。 もうその姿、美しいとしか言いようがありません。 岡山城は望楼型の天守で、二重二階の入母屋造の屋根の上に三重目、四重目、最上階が乗った構造となっています。安土城や豊臣大坂城の特徴を持つと言われますが、その外観からは豊臣大坂城を想像してしまいますね。   内部へと進み   あっという間に最上階。正面に後楽園があります。そしてこの金の鯱の存在感。すごいです。   写真には、後楽園へとつながる月見橋が見えます。 この月見橋からの岡山城がまた素晴らしいです。   こちらは西側。岡山市の中心街方面です。   搦手へ 天守からの眺めを満喫したあとは、搦手を通って後楽園方面に向かいます。   廊下門 廊下門は、本丸の搦手にある城門です。部屋は敵を迎い打つ目的とともに、本段と中段を結ぶ城主専用の廊下としても使用されたことから廊下門と呼ばれていました。   天守を間近に見ながら、月見橋に向かいます。   月見橋 後楽園へとつながる月見橋から撮影した天守です。すぐそばを流れる川と天守の構図が本当に美しいです。   後楽園 こちらは後楽園より。計算しつくされた美しさに天守が花を添えていて、その光景はまさしく絶景ですね。     付近へ 西の丸後に残る西丸西手櫓です。月見櫓とともに現存の建築物となります。岡山城からは少し距離がありましたが、道路沿いから非常に見に行きやすい場所にありました。   感想 さて、いかがだったでしょうか。 岡山城は、大規模改修のために2021年5月末で閉館となります。耐震化、バリアフリー化を行うための一時的な休館ですが、やはり寂しい限りです。 しかし、天守内部の展示も刷新されるとのことで、体験型のコンテンツなど魅力的な展示が取り入れられるようです。 2022年秋リニューアルオープンとなっています。今から楽しみです。 我が家が訪問したのは昨年の夏で、「夏の烏城桃源郷」というイベントを開催中でした。天守の写真にあるように、色とりどりの和傘と岡山城がマッチしてとても幻想的な空間となっていました。 リニューアルオープン後に訪れた際は、ぜひ天守内部の展示も大いに楽しみたいと思っています。   では、最後に息子のイチオシ。 大手側から進んで見たときの天守と、搦手側から見た天守とが、まったく異なった印象でとても面白かったです。個人的には、やっぱり月見橋からの風景が好きですね!   Copyright © 2021 息子と行く!全国城めぐりの旅 All Rights Reserved. close

お城探訪:岡山城
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タグ お城探訪記
投稿日時 2021-04-23 18:00:03

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