お城探訪:熊本城(その2)の詳細

お城探訪:熊本城(その2)
息子と行く!全国城めぐりの旅
ページの情報
記事タイトル お城探訪:熊本城(その2)
概要

熊本城(その1)では、ちょうど特別公開第2弾の期間中ということで、西の丸から北ルートを進み、天守に到着するまでの様子を書きました。 ちなみに熊本城とは…. ・日本三名城のひとつに数えられる天下の名城。別名銀杏城。加藤清正が1601年(慶長6年)から7年の歳月をかけ築…… more 城。 ・現在の天守は1960年(昭和35年)に再建。宇土櫓をはじめ13棟が重要文化財に指定。 ・2016年(平成28年)に発生した熊本地震により、重要文化財建造物、復元建造物、石垣などに大きな被害を受ける。 でした。 詳しくはこちらをご覧ください。 お城探訪:熊本城(その1) 熊本城は、日本三名城のひとつに数えられる天下の名城です。別名銀杏城とも呼ばれています。加藤清正が1601年(慶長6年)から7年の歳月をかけ築城しました。広さ約98万㎡、周囲約5.3kmを誇り、天守3、 … 続きを見る   南へ進む 北ルートを進んで天守までたどり着きましたが、ここからは南ルートへと進んでいきます。 天守前広場 こちらは、長局櫓。ちょっとわかりづらいですね。   同じく広場から。 熊本城の大銀杏。加藤清正のお手植えと伝えられています。 熊本城の別名である「銀杏城」の由来となった木ですね。   本丸御殿 本丸御殿。儀礼や藩主の政務などが行われた建物です. 本丸御殿は、絵図・古写真や古文書、発掘調査で出てきたものをもとに復元、2008年(平成20年)に完成しました。 熊本地震では、「昭君之間」の床が沈下し、各広間の壁が剥がれ落ちるなどの被害があったそうです。 床下には「闇り(くらがり)通路」と呼ばれる地下通路がありました。   いよいよ南ルートへ、こちらの闇り通路を通って向かいます。   闇り通路内部。熊本地震による目立った損害はなかったとのことです。 本丸御殿が石垣と石垣をまたぐように建っているため、地下通路を持つ構造となっています。   闇り通路を抜け、南側にやってきました。 南側から見た本丸御殿です。 特別見学通路として設けられた空中回廊から眺めると、まず石垣の迫力に驚きます。   こちらは、先ほど広場から見た長局櫓です。   東竹の丸から二様の石垣周辺 熊本城の東の防衛を担う「東竹の丸」を望む場所までやって来ました。 東竹の丸には田子櫓、七間櫓、十四間櫓、四間櫓、源之進櫓、東十八間櫓、北十八間櫓、五間櫓、不開門、平櫓があり、国指定の重要文化財となっています。(写真は、右から田子櫓、七間櫓、十四間櫓)   先ほど通過した本丸御殿を見ながら南ルートの進路を辿ります。   二様の石垣です。 古い石垣(右側)に新しい石垣(左側)が築き足されたものです。 奥には本丸御殿、そして雄大な天守を望むことができます。   手前の高石垣から奥に石垣が重なっていて、その先に天守がそびえる姿は感動ですよ。   南ルート終点に向かって さらに南ルートを西に進んで行きます。   数寄屋丸 やはりここにも大きな損傷が見られます。 左に少し写っているのは、数寄屋丸二階御広間(すきやまるにかいおんひろま)です。   数寄屋丸方面にやって来ました。 数寄屋丸二階御広間は、かつて、能や茶会、歌会の場所となり、接客の場として使われていた建物です。   写真でもわかる通り、熊本地震で石垣の一部崩落や建物にたわみが出る被害が発生しました。   こちらは南西面から天守方向を望んだ写真です。     今度は、南ルートの空中回廊から南側を見た様子です。 連続外枡形から飯田丸周辺   連続外枡形周辺の様子です。 竹の丸から飯田丸に向かって6回折れ曲がる通路です。 周辺の石垣は崩落し、大きな損害が見て取れます。   西櫓門跡周辺まで来ました。 こちらは残念ながら案内板だけ。 飯田丸で重要な役割を果たすのが、飯田丸の南西隅にある飯田丸五階櫓(ごかいやぐら)です。 2005(平成17年)年に木造で復元されましたが、熊本地震で石垣の一部が崩落。「奇跡の一本石垣」と呼ばれるように、隅石(すみいし)で櫓を支えた姿がニュース映像などでも大きく取り上げられました。 現在は解体されています。     いよいよ終点です。   西出丸周辺でも見えた未申櫓を見ながら、スタート地点の二の丸駐車場へと戻りました。   感想 さて、いかがだったでしょうか。 実は、以前九州への旅行を予約していて、息子は熊本城への登城をとても楽しみにしていました。旅行の約2か月前に起こったのが熊本地震でした。 旅行もキャンセルすることになり、もちろん息子はとても残念がっていたのですが、当時はまだ幼かった息子。 数年が経過し、少し大きくなった息子に、その損害と復旧の様子を見てもらうことができて良かったと思っています。まだまだ時間がかかるとはいえ、ここまで復旧されいるのは正直驚きましたし、関係者や地元の方々の想いを強く感じるものでした。 そして何より、熊本城は本当に雄大でした。 今後さらに工事が進み、私自身の記憶に残る熊本城をまた見れる日が楽しみでなりません。   では、最後に息子のイチオシ。   やっぱり清正流の反り返る高石垣ですね。さまざまな石垣で地震による崩落がありますが、十分にそのすごさを体感できました!   最後までお読みいただきありがとうございました! Copyright © 2021 息子と行く!全国城めぐりの旅 All Rights Reserved. close

お城探訪:熊本城(その2)
サイト名 息子と行く!全国城めぐりの旅
タグ お城探訪記
投稿日時 2021-04-23 17:40:02

「お城探訪:熊本城(その2)」関連ページ一覧

新着記事一覧

<打込み接・布積み(関八州)> 江戸城、小田原城、佐貫城


シロスキーのお城紀行
「石・石塁・石垣シリーズ」は、昨日から、下記の分類表「①②-(4)打込み接・布積み」の石垣を導入しているお城を、再び日本の北から南にかけてご紹...
シロスキーのお城紀行
2022-09-26 01:00:04

中城城 日本100名城 沖縄 路線バスで行く世界遺産5城 5-4


hachiの日本100名城 続日本100名城 お得な切符で行く 鉄道・バスの旅
 ◆中城城 三の郭の石積 またかなり間が空いてしまいました。引き続き3月中旬に久々に沖縄、世界遺産5城を2泊3日で路線バスを利用して...
hachiの日本100名城 続日本100名城 お得な切符で行く 鉄道・バスの旅
2022-09-25 14:40:05

<打込接・布積み(奥羽・出羽)> 弘前城、盛岡城、仙台城、会津若松城


シロスキーのお城紀行
「石・石塁・石垣シリーズ」は、「①②-(3)打込み接・乱積み」を日本の北から南まで展開しているお城の写真をお届けしてきましたが、昨日で一応終了...
シロスキーのお城紀行
2022-09-25 02:00:03

讃岐小豆島 星ケ城  西峰と東峰から成る素晴らしい眺望の山城


久太郎の戦国城めぐり
讃岐小豆島 星ケ城 (香川県小豆郡小豆島町安田・星ケ城山) <県指定史跡> <ちょっと小豆島まで行ってきます・②>坂手港から安田館を訪問した後...
久太郎の戦国城めぐり
小豆島の城めぐり
2022-09-25 01:40:03

第439回:江馬氏下館(北飛騨における江馬氏の繁栄を示す城館跡)


こにるのお城訪問記
訪問日:2021年11月江馬氏下館(えまししもやかた)は岐阜県飛騨市にあった城館です。江馬氏城館跡の一つとして国史跡に指定されています。北飛騨の雄...
こにるのお城訪問記
岐阜県の城郭
2022-09-25 01:20:03
;