美濃 安桜山城(関城)  安桜山公園展望台からの絶景と城址の詳細

美濃 安桜山城(関城)  安桜山公園展望台からの絶景と城址
久太郎の戦国城めぐり
ページの情報
記事タイトル 美濃 安桜山城(関城)  安桜山公園展望台からの絶景と城址
概要

美濃 安桜山城 (関城)(岐阜県関市安桜山)この春の東海地方、週末はかなりの確率で雨模様です。天気は選べませんが我慢ができない久太郎は平日の仕事途中に登城することも。運搬用トラックにてセカンドギアで城めぐり、なんて我ながらクレイジー。しかしながらこういった事は城びとさん達は結構皆…… more さんやられてるみたいです(肯定派)。城に行くためですから仕事も驚くほどはかどる、はかどる。城の本丸にてテレワークで商談成立!、こーゆう時代が到来しました!ま、冗談はさておき(↑これは実話ですが)時間の有効利用と余裕が求められる時代です。キチンと仕事してしっかり城にも行く。時間が足りなければ走ってでも登ればいい運動に。そんな健康で文化的な城めぐり、今回は関市の安桜山城に登ってみました。春の桜にかすみたつ安桜山の関城を見上げます。今回の登城口は駐車場がお借りできる関善光寺さんです。天守台を思わせるような扇の勾配ぶりの石垣が素敵ですね~。善光寺さんの駐車場にも案内説明版があります。信長の東美濃攻略に対抗した山城として周辺の諸城と共に図示してあります。稲葉山城と加治田城と堂洞城・伊木山城と鵜沼城、猿喰城との位置関係に注目。この城が稲葉山城と信長攻略諸城との中間地帯にあったことがよく理解できます。善光寺から比較的なだらかな尾根を真っ直ぐに登り続けます。岩山のため足元のこぼれ石に注意しながら登ります。陽当たりのいい開かれた遊歩道なので気持ちがいいです。迷うことはありません、ひたすら尾根を一直線です。西の出曲輪の位置に展望台が設置されていますので登ってみます。この展望台は平成30年11月に完成しました。健康のため、また関市の観光シンボルとしても登りやすい展望台だと思います。戦国時代の関城をイメージして望楼櫓風。耐久性も鉄筋製で頑丈。3階最上階からは素晴らしい景色。(↑2枚目写真の中央の山が前回記事で取り上げた十六所山砦)頂上には石川浩治氏の縄張り図と城の特徴を説明した案内板があります。とても詳しい説明で城のことがわからない方でも納得できる内容です。「セキ・キャッスル・ルーインズ」英語の勉強にもなりますよ~。説明版も英語解説付きです、こーいう時代が到来しました(本稿2回目の)。それではこれを参考に城内散策といってみましょう。まずは本丸に相当する頂部の曲輪です。御嶽神社が祀られています。本丸を取り巻く切岸の様子。本丸下、北東部を延びる腰曲輪は約80メートルもあります。腰曲輪の途中には竪堀が1条落とされています。竪堀はそれほど幅もなく深さもない最低限の施設のようです。あくまで曲輪主体、城内の防御施設で堅固そうな箇所は特に見当たりません。全体像からも大名家老格・長井氏の居城に相応しいとは言えないようです。展望台ができる以前の関城見取り図です。主郭部の東西にも尾根沿いに曲輪があったとみられます。岩山のためか大きな堀切や土塁といった防御施設は見当たりません。また城は北側に対しては備えがありますが南側は天険に頼ったようです。堂洞・加治田合戦後、織田軍はこの安桜山の関城を取り囲んだそうです。城主の長井隼人道利は先の敗戦に利を得ず撤退したそうです。全体的に防備の薄いこの城では持ちこたえることはできないと思ったのでしょう。安桜山公園の下、トンネル道の入り口にも案内板が掲げられています。また安桜山周辺の梅竜寺山や一ツ山、鼻欠山の諸所にも出砦があったと伝わりますが・・。これらの山は登ってみましたが全く城砦の面影は感じとれない普通の山です。たくさんの出城を持った本城・安桜山城、という訳ではなさそうです。(全部登るの結構大変だった・・)よく考えればいたずらに兵を分散させるだけで一つの要所が落とされれば士気に関わります。しかも眺望面においても視覚的にはどこから見てもたいした違いはありません。逆にそれらの小山は(十六所山砦を含む)織田軍による関城包囲の陣所とされたのではないか。十六所山砦を見学し終えた後の久太郎はそんな感想も抱きました。この一連の戦いを経て織田信長の東濃・中濃経略は一気に加速を増します。そして西美濃三人衆らの同心を機にいよいよ稲葉山城へと迫るのでした。 close

美濃 安桜山城(関城)  安桜山公園展望台からの絶景と城址
サイト名 久太郎の戦国城めぐり
タグ 関市の城めぐり
投稿日時 2021-04-18 01:40:04

「美濃 安桜山城(関城)  安桜山公園展望台からの絶景と城址」関連ページ一覧

新着記事一覧

<打込み接・布積み(関八州)> 江戸城、小田原城、佐貫城


シロスキーのお城紀行
「石・石塁・石垣シリーズ」は、昨日から、下記の分類表「①②-(4)打込み接・布積み」の石垣を導入しているお城を、再び日本の北から南にかけてご紹...
シロスキーのお城紀行
2022-09-26 01:00:04

中城城 日本100名城 沖縄 路線バスで行く世界遺産5城 5-4


hachiの日本100名城 続日本100名城 お得な切符で行く 鉄道・バスの旅
 ◆中城城 三の郭の石積 またかなり間が空いてしまいました。引き続き3月中旬に久々に沖縄、世界遺産5城を2泊3日で路線バスを利用して...
hachiの日本100名城 続日本100名城 お得な切符で行く 鉄道・バスの旅
2022-09-25 14:40:05

<打込接・布積み(奥羽・出羽)> 弘前城、盛岡城、仙台城、会津若松城


シロスキーのお城紀行
「石・石塁・石垣シリーズ」は、「①②-(3)打込み接・乱積み」を日本の北から南まで展開しているお城の写真をお届けしてきましたが、昨日で一応終了...
シロスキーのお城紀行
2022-09-25 02:00:03

讃岐小豆島 星ケ城  西峰と東峰から成る素晴らしい眺望の山城


久太郎の戦国城めぐり
讃岐小豆島 星ケ城 (香川県小豆郡小豆島町安田・星ケ城山) <県指定史跡> <ちょっと小豆島まで行ってきます・②>坂手港から安田館を訪問した後...
久太郎の戦国城めぐり
小豆島の城めぐり
2022-09-25 01:40:03

第439回:江馬氏下館(北飛騨における江馬氏の繁栄を示す城館跡)


こにるのお城訪問記
訪問日:2021年11月江馬氏下館(えまししもやかた)は岐阜県飛騨市にあった城館です。江馬氏城館跡の一つとして国史跡に指定されています。北飛騨の雄...
こにるのお城訪問記
岐阜県の城郭
2022-09-25 01:20:03
;