訪問日：2019年10月山口城は山口県山口市にあったお城です。幕末の動乱期に尊王攘夷に舵を切った長州藩 毛利氏は有事に備え，本拠地の萩城に代えてこの城を築きました。1863年から1864年にかけて毛利敬親（もうりたかちか）により本拠地を山口城に移転，幕府には居館の移転として申請し…… more たため山口屋形・山口政庁とも呼ばれます。屋形と言いながらも大砲による砲撃戦を想定した近代的な縄張りの平城で戦国時代より背後の鴻峰山にある高嶺城を詰城とすることもできました。その後，幕府と対立した長州藩は第一長州征伐で城の一部を破却しますが1866年の第二次長州征伐では再び拠点として機能しました。1871年の廃藩置県の後は県庁がおかれ現在も山口県庁となっています。  ◆山口城跡は現在も山口県庁として利用されています。◆県庁敷地の一角に表門が現存しており県指定有形文化財となっています。案内板で現存門の位置，さらに水堀が南側，東側によく残ることがわかります。  ◆表門の内側です，当時は内枡形の構造でした。◆表門の前に立つ城碑。  ◆南側の水堀，白鳥が泳いでいました。◆水堀の内側の石垣は上部が土塁の腰巻石垣のようです。  ◆水堀は東に向かって続きます。◆東側に回り込んだところの水堀。奥には東側の入口であった部分に橋が架かっている様子が見えます。  ◆東側の入口は現在も入口として使われているようです。◆敷地内には大正時代の古い建物が残っており国重要文化財となっています。これは旧山口県会議事堂。  ◆こちらは旧山口県庁舎。◆背後には詰城としての役割を担った高嶺城がそびえます。幕末期に長州藩が尊王攘夷の方針の元に幕府に対抗した近代的な城郭です。開発が進んで多くの遺構が消滅した現在では，現存する門や水堀に名残を留めています。 大きな地図で表示 お城巡り ブログランキングへにほんブログ村FC2 Blog Ranking close

第413回：[周防]山口城（毛利氏が幕末に本拠地とした）