屋代城(長野県)の詳細

屋代城(長野県)
むぎの城さんぽ
ページの情報
記事タイトル 屋代城(長野県)
概要

【屋代城】やしろじょう 【別名】一重山城 【構造】山城 【築城者】屋代能登守信光 【築城年代】1504-55年(永正ー天文年間) 【指定史跡】市指定史跡 【場所】千曲市屋代 地図 屋代城は、村上氏の代官として活躍した屋代氏が応仁・文明の乱のころ築城したと伝わります。 村上義清の…… more 拠点であった上田地方の城が武田氏に落とされると、村上氏は塩田城へ逃走。 屋代氏は武田方に転身し、荒砥城を拠点とすることとなり、屋代城は廃城となりました。 一重山に築かれた雛壇状の腰郭は屋代城の特徴で、戦国末期の改造の手が加えられていない 信濃の城郭の基準型で残る重要な山城でした。 現代になり、掘削され中間の馬の背と主郭から南側を失っています。 屋代城北側登城口 成田山不動尊への登り口に駐車場があります。 ここから登ると今残る城域をすべて通過することが出来るルートとなります。 しかし、楽ちんしたい私は更に上まで車で登っちゃいます。 屋代城南側登城口へ。 ここにはゲートがあって一見ここまでか?と思ったのですが よ~く見ると通過することが出来るので、ゲートの開け閉めだけは しっかりルールを守って、ここより上に進みます。 大きなタンクが見えて来ました。 この付近に案内看板と共に登城口があります。 この先は墓地となるので、近くに駐車スペースも確保することが出来ます。 ちなみにここは、山が分断されていますが、南側の城が続いていた場所なのです。 屋代城南側登城口 ここを登ると主郭に直接出ることが出来ます。 と、言うのも本来は主郭から南にも城域が続いていたものの 東の地続きにある国指定史跡である森将軍塚古墳が大掛かりな土砂採取作業で古墳の崩壊の恐れが出たことで 屋代城の主郭より南側を採掘地とされ、城の半分を完全に失うこととなりました。 更に北側も採掘する恐れがあり、このような経緯から、急遽北側を文化財に指定して屋代城の保護した経緯があります。 道幅は狭く、落ち葉が積もって滑りやすいです。 でも、結構ハイカーさんがいるものですれ違うこともあります。 本来の搦手道はどうなだったのでしょう…。 間もなく、主郭に到着です。 主郭から登って来た方向を見ると、正面に有明山が見えます。 かつては有明山に向かって城が続いていたと思うと悔やまれてなりません。 主郭 てっぺんにある主郭は平坦になっています。 かつては周囲に土塁があったとも想定されていますが、畑があった時代に 土塁は破壊されたとも言われています。 案内看板 主郭にある案内看板。 その後ろが笹藪ありますが、この中に低い土塁か、土塁の名残が無いものか…。(未確認) 石垣 西側の端に立ち、ここからの景色を眺める。 最初は遠くばかりを眺めていて気付かなかったのですが、 石垣が足元にありました。 落ち葉が怖くて下に降りられず、横から覗き込むように撮影。 やっぱり正面から取りたかった。 夏は夏で緑が生い茂るんだろうなあ。 二の郭 主郭から二の郭を眺めています。 段になって北側に郭が伸びています。 今度は二の郭から主郭を見ています。 何やら看板があったようですが、今は文字が消えていて何が書かれていたのか分かりません。 二の郭と三の郭との段差が大きいです。 三の郭 更に前に出て覗き込むと、堀切と三の郭に土塁があるのが見えます。 ここは重要な防衛ラインですね。 そして、振り返ると先ほど上から見下ろした土塁がこんな風に見えます。 土塁の向こうは堀切になっています。 堀切に身を隠し、土塁を盾に侵入者を攻撃!!(な~んて想像してしまいます) 四の郭 船の先端のように突き出た四の郭。 ここからの眺めは、まさに物見として利用されていたと思われます。 木々があるものの、敵の侵入を見張るのに丁度良い眺めです。 五の郭 ここはまだ五の郭ですが、郭はまだまだ先まであります。 全部で15もあります。 五の郭の先も、かなり段差を付けて堀切で各段郭を区切っています。 この防御の仕方と郭の並びから見ても北側が大手のようです。 いつもながら、なぜか私は搦手側から攻める傾向にあります。 これを下っていくと先に車を停めた北側の入り口に出るのですが、そこからまた引き返して来る 体力と日没時間までに帰って来られる自信がないのでここで引き返すことに。 遠景 横から見ても、階段状になっているのがはっきりと見えました。 それにしても、中間にある馬の背と南側が破壊されてしまったことは悔やまれてなりません。 途中ですれ違ったハイカーさんの話だと、屋代駅から屋代城北側登城口へ。 そこから登城して屋代城南側登城口へ出て屋代駅へ下ると1週出来ると教えてくれました。 その方は身軽に立ち去って行きましたが、私が1週するとなると…休憩が何回も入るので… やっぱり日が暮れてしまうかな でも、この城の大きさを実感するとても良いコースだと思います。 電車で来られる方はぜひこのコースで1周してみてください。 令和2年11月22日登城 今回の参考本 信濃の山城と館〈第2巻〉更埴・長野編―縄張図・断面図・鳥瞰図で見る宮坂 武男戎光祥出版 日本城郭大系〈第8巻〉長野・山梨 (1980年)平井 聖新人物往来社 close

屋代城(長野県)
サイト名 むぎの城さんぽ
タグ 百名城以外の城
投稿日時 2021-03-02 14:40:03

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