城友さんとさすらう東西城郭強襲記  小谷城~大嶽城編の詳細

城友さんとさすらう東西城郭強襲記  小谷城~大嶽城編
久太郎の戦国城めぐり
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記事タイトル 城友さんとさすらう東西城郭強襲記  小谷城~大嶽城編
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城友さんとさすらう東西城郭強襲記< 城友・日向さんとの城めぐり 2020近江の城めぐり編 >近江 小谷城と大嶽城 (滋賀県長浜市湖北町伊部・小谷山) 《国指定史跡》年末恒例の日向さんとの城納め、虎御前山城の次はその流れで小谷城へ。虎御前山城を舐めてかかった我々は思い切り感動の横矢…… more を浴びました。その感動をキープしたままに小谷城と大嶽城へ登っていきます。やはりその名の知れた日本を代表する中世山城、細かいうんちく話は抜き。その壮大な山城を感じながら歩き、味わいたいところですが・・。丸一日あっても足りないほどの遺構群なので印象深かった所だけの紀行文です。麓から見た虎御前山城と小谷・大嶽両城との位置関係です。虎御前山城も小谷城も広大な城域を誇る上に大嶽城も標高の高い山(△495m)です。かなり距離を置いたところからでないと3城が収まりませんでした。特に・・大嶽城については「あそこまで登るんかい・・」という不安がよぎる・・。小谷城城址碑石碑を押さえます。今回は戦国ガイドステーション(三大の里)からの林道車道を利用しました。写真上の石碑は車道の入口付近に立っています。本当は大手道から登りたい所ですがいいとこどりで近道していきます。金吾丸の真下から散策開始。日向さん、マップで見所を確認してます。因みに金吾丸、大永5年(1525)六角定頼が攻め込んで来た際に朝倉氏から朝倉宗滴が来援。この時に朝倉金吾教景(宗滴)が小谷城尾根先端部に布陣したのが金吾丸と伝えられます。期待して登ってみましたが特にこれといった遺構はなく、ややガッカリ(。´・(ェ)・)。でも、ま、ここで宗滴さんが睨みを利かせていただけでも効果抜群だったってことですな。さ、それでは登ります小谷城、言わずと知れた戦国大名浅井氏の居城であり、堅固な山城です。元亀~天正間で織田信長によって攻められ落城しました。城主・浅井長政とお市の方との悲劇の舞台としてドラマ等でも有名ですね。虎御前山展望所から先程までいた虎御前山城を見下ろします。近いな~。御馬屋跡の馬洗池を通過。この辺りから広い曲輪へと連続していきます。先に赤尾屋敷跡へ訪問していきます。小谷城本丸の下段脇に面した赤尾清綱の屋敷跡。当主・長政からの信頼がとりわけ厚く城内に居館を持つのを許されていたそうです。小谷城の落城の際には長政がここで自刃したと伝えられています。その奥にある長政自刃の地では自然と瞑目合掌をする二人でした。 別名千畳敷とも呼ばれる小谷城内最大の曲輪、大広間へ。とても広かったです、・・って普通の感想ですがとにかく広かったです。ここには屋敷群があったのでしょう、曲輪のあちこちに礎石が確認できます。奥の本丸には天守に相当する建物もあったといわれ重要な中枢部だったのでしょう。大広間奥から見た本丸石垣。長浜城築城の際に上部や周囲の殆どの石材が運びだされてしまったようです。しかしそれでもこれだけの量の石垣が残存しているというスゴさです。当時の浅井氏がいかに堅固な山城を築いていったのかが偲ばれる遺構ですね。ちょっとこだわって横から迫力感でるように見たところです。本丸腰曲輪。12月前半ということもあってなんとか紅葉が残って綺麗でした。本丸の北には大きな大きな大堀切(くどい)。堀法面は高く掻き削られ巨大な遮断線となっています。大きすぎて堀切というよりは曲輪のように解釈してしまいます。やはりレンズに収まり切りません・・。これほどの掘削をよくこなしたものだと感心するばかり。ダンプトラック何百台分かな??秀吉たちも駆け上がったのでしょう、京極丸へ。清水谷から急峻な登城道を登って直接到達することができます。守り手の備えも厳重でしたが秀吉はまずこの京極丸を落としたと伝わります。ここを落としたことで久政の守る小丸と長政の本丸が分断されたということです。小谷城最頂部・山王丸の大石垣。現在残っている小谷城内の石垣では最大の遺構です。山王丸からは直接降りて行けないのでその手前から回り込んで見学します。ちょっとした隠れ名スポットといったところでしょうか。自分も前回来たときはこの遺構の存在を知らずスルーしてしまいました。ご一緒して頂いた日向さんが何やら向こうで絶叫シャウト(叫)しているのです(笑)。「凄いですよ!こっちこっち!」、めっちゃ興奮してる。待って下され~。駆けよって見ると確かにスゴイのです、スバラ~。小谷城を訪れていた登山者の皆さんはほとんどが本丸周辺で反転して帰られます。確かに本丸まで登ってこられただけでももう充分なところはあります。そのせいか、このあたりまで来るともうほとんど人影がなくなります。でももう少し欲張ってこの山王丸の大石垣を見て下山するのもいいかな、と思いました。・・と言いつつ我々の次なる目標はさらに1km(約50分)歩いて小谷山山頂です。目指すそこには大嶽城が待っているのでしょう。大嶽城となるとまだまだ道半ば、もしくはそれ以上ですが行きま~す。小谷城から六坊へ降り大嶽城へ向かって登城します。ここから清水谷を降りていくこともできます。途中から月所丸へも浮気してしまいましょう。しかしながら大嶽城へはかなりの距離と標高を稼ぎます。容赦ない整備階段と急斜面がずーっと続くのです。下山時の体力も考えて体力にあった計画も必要かと思います。そのシンドさがまた楽しいのですが、途中にとっておきのポイントもあります。ちょうど休憩したい所に絶景の崖。小谷城全体をを後から眺めることができます。 堀切を越え、土橋を渡れば虎口。割とすんなり主郭部に至ります。説明版にもありますが浅井亮政が小谷城を築いた頃の本丸があったともいわれます。小谷城の戦いでは越前から援軍に駆けつけた朝倉義景が布陣しました。しかし形成を不利とみた朝倉義景は一乗谷を目指して退却を開始。この好機を見逃さなかった織田信長は虎御前山城を嫡男の信忠に預け朝倉軍を追撃します。そして刀根坂の戦いで朝倉軍に壊滅的な打撃を与え、朝倉氏の居城・一乗谷を焼き払います。朝倉義景は大野にて一門・朝倉景鏡の裏切りにより自刃、越前朝倉氏は滅亡しました。現地のイラスト復元図が遺構の様子をよくとらえ素晴しいので。山頂部一帯が主郭部となっています。周囲には分厚い土塁がぐるりと巡っています。土塁の上は移動経路として活用できるような武者走り兼用としたような作事です。主郭部下には曲輪が取り巻き西北側には二重堀切もみられます。こちらは山頂部に立つ城址碑です。ここで遅くなったお昼休憩をとりました。おにぎりの美味しい事(*´∀`人 ♪)ブッシュもあり視界も足元もあまり良好な状況ではありませんでしたが軽く一周。ここまで来た、という達成感で散策はそこそこになってしまいました(ちとお疲れ)。主郭部を取り巻く厚みのある土塁。大嶽城から眺める琵琶湖方面が幻想的で美しかったです。琵琶湖面に浮かび上がって見えた竹生島とその手前が山本山城。小谷城主であった浅井久政は長政への家督委譲を目論む家臣団によって一時的ですが竹生島に幽閉され、隠居生活を強要されたとも伝わります。竹生島は古来より信仰の対象となった島で神の棲む島とも言われます。竹生島弁才天は※日本三大弁天のひとつに数えられていることでも有名ですね。 嗚呼、新しい年は感染拡大が終息に向かう世の中になりますように・・。福寿丸、山崎丸まで回る体力と気力が削がれたのでまた次回訪問とさせていただきます。※弁財天を祀る以下の三寺社。   宝厳寺・竹生島神社(滋賀県 竹生島)  江島神社 (神奈川県 江の島)  大願寺・厳島神社 (広島県 厳島) close

城友さんとさすらう東西城郭強襲記  小谷城~大嶽城編
サイト名 久太郎の戦国城めぐり
タグ 近江の城めぐり
投稿日時 2020-12-28 03:20:04

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