浪岡城登城!続日本100名城 30城目 中土塁を用いた二重堀を有する中世城館~の詳細

浪岡城登城!続日本100名城 30城目 中土塁を用いた二重堀を有する中世城館~
ゴルゴンのお城巡りとB級グルメの旅
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記事タイトル 浪岡城登城!続日本100名城 30城目 中土塁を用いた二重堀を有する中世城館~
概要

浪岡城 別名:なし 所在地: 〒038 - 1311 青森県青森市浪岡大字浪岡 城地種類: 平城 築城年代: 15世紀後半頃? 築城者: 不明、北畠氏か? 主な関連施設:浪岡城址案内所(スタンプ)青森市中世の館(スタンプ&御城印) 文化財史跡区分: 国指定史跡 北館の土塁 20…… more 17年4月6日の「城の日」に財団法人日本城郭協会が続日本100名城を発表 しました、青森県からはここ " 浪岡城 " が選ばれました。 スタンプを押したうえで登城数をカウントしたいと思います。 今回の浪岡城をもって続日本100名城、登城 30城目とします。 2020.9.21登城。 浪岡城概要: 浪岡城はいつ、誰によって築城されたか詳しい事は分かっていませんが、15世紀後半ごろに北畠氏によって築かれたと推測されています。 1562年におきた親族間での争い(川原御所の乱)により勢力が衰え、1578年に大浦(津軽)為信に攻められ落城し、その後廃城となりました。 ここ浪岡城は、昭和15年2月(1940)に青森県で初めて国史跡指定を受け、また、平成29年4月(2017)には、「続日本100名城」青森県からの選出の一つとして、(公財)日本城郭協会により選定され現在に至ります。 浪岡城鳥観図 出典元:「余湖君のホームページ」http://yogokun.my.coocan.jp/  こちらの「余湖君」さんが作図された鳥観図はとても見やすいですね。  鳥瞰図では水堀となっていますが、現在は空堀となっており、水はありません。   浪岡城址案内所駐車場 まずはこちらの浪岡城址案内所に立ち寄りましょう、ここでスタンプと散策 マップが手に入るからです。(緯度経度:40.717712, 140.607607 ) 尚、この他にもスタンプと御城印、両方が手に入る「青森市中世の館」という 施設もあります。 (〒038-1311 青森県浪岡大字浪岡字岡田43 ℡0172-62-1020 )   城址入口 浪岡城址案内所を北へ進んで行くと、こちらの城址公園入口へと到着します。   猿楽館 散策ルートを辿ると、最初に通過するのがこちらの「猿楽館」となります。 かつてここに「能舞台」があった可能性があるそうです。   東館 パンフレットによると、浪岡城落城後に臨時で津軽為信の弟が「代官」として いた場所とされています。     東館の東側切岸の写真となります、なかなかの高さと角度なんですが、この 部分は草刈りが行われていないので、こんな感じです。 ここの切岸は結構良い感じなんですが…。   中土塁  外郭と北館との堀の間に設けられた土塁の通路みたいなやつ。 これにより堀が二重になり、敵がこの中土塁に来ると両側の郭から攻撃される 仕組みになっているそうです。   中土塁から北館へ 中土塁は戦闘時、防御の施設として機能していましたが、平時の時は各郭間を 移動する際の通路として使用されていたと考えられています。     浪岡城主の家臣達がここに住み、武家屋敷や工房などをつくっていた場所と なります。 説明看板があったので見てみましょう↓   たしかに、ここに建物や塀が乱立していたら方向感覚を惑わされそうです。 北館の想定復元模型の写真があったので、見てみましょう↓   よく見ると隣の郭へと行けそうなのに、「じつは行き止まりでした」的な通路が 何本もありますね。   西舘へ 写真を見て分かるように、郭と通路の部分は草が刈られているのですが、堀の 部分に関してはまったくの手付かずで草ボウボウです。 (城域が広いから仕方ないのですが…)   堀の草丈が郭の高さを上回っています、この草が無ければ郭と堀の姿がよく 分かるのですが…。   西舘 パンフレットには「調査していないので、何があったのかわかっていません」 とあります。(まあこれだけ敷地が広ければ仕方ないですよね…)   中土塁を移動し内館へ 写真右側が堀をはさんで西舘、写真左側が堀をはさんで内館となります。   内館南側の切岸 場所は鳥観図の①となります。 草でよくわかりませんが、なかなかの切岸な感じです。   内館西の坂虎口 ここ内館は城主の居館があったとされており、城の本丸に相当します。 この西側の虎口は郭に対して坂になっている " 坂虎口 " となっています。 場所は鳥観図の②となります。   こちらが内館の郭で、東西約110~120m、南北約70~80mの規模の郭となり、 発掘調査の際には武器類や土器、陶磁器などが数多く出土しました。     青い空、芝生のような綺麗な地面。 この位、堀や切岸が綺麗だったなら、どんなに素敵な城跡だっただろうか?   内館南側の切岸 内館南側の切岸となります、とにかく堀と切岸はまったくの手付かずで草が 伸び放題となっています。(ここが見たいんですよっここがっ!) これ以上言うと悪口や愚痴の類になってしまうので、この位にしておきます。   下城 以上で浪岡城の散策は終了、青森県とはいえ9月はまだまだ暑いですね。 とにかく緑の草木が元気な浪岡城でした。   スタンプ押印 スタンプ設置場所:浪岡城址案内所・青森市中世の館。 スタンプの状態: " 良 " 屋内管理なので状態良し。(中世の館) スタンプの印影:北館ですね。(個人的には中土塁と二重堀がよかったな)   御城印 御城印販売場所:青森市中世の館。 御城印のサイズ:通常サイズ。 御城印の値段¥:一枚300円。   浪岡城 見所ポイント:八つの郭群、中土塁、二重堀、切岸、坂虎口、等。 駐車場:浪岡城址案内所駐車場(24台)緯度経度:40.717712, 140.607607  総評:ここ浪岡城は戦国期よりも前となる、中世の時代(15世紀半ば)の城館で、最盛期には「浪岡御所」と尊称されるほどの中世城館でした。 往時、水堀と土塁で区画された8つの曲輪群に、中土塁を設け水堀を二重堀にするなどとても興味深い縄張特性を持ち、その縄張が現在でもよく確認できる状態で今日に至ります。 こんなにも広大で、特殊な二重堀を持つ中世城館は珍しいと思うので、週末辺りに訪れてはいかがでしょうか。                                                                                                                                               close

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タグ 北海道・東北地方 続日本百名城 青森県の城
投稿日時 2020-12-19 16:20:03

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