訪問日：2018年11月府中城は福井県越前市にあった城です。戦国時代 越前の覇者朝倉氏の時代には府中奉行所があったとされ，1575年 朝倉氏を滅ぼした織田信長は北方司令官の柴田勝家の与力としてに府中三人衆と呼ばれる前田利家・佐々成政・不破光治にこの地域を治めさせました。前田利家が…… more この場所を二重の堀を持った城郭を築城し利家が能登に移った後は息子の前田利長が入りました。1583年 賤ヶ岳の戦いで羽柴秀吉は柴田勝家を滅ぼすと丹羽長秀を入れ，その後は木村重茲，堀尾吉晴が入りましたが，徳川政権下で家康の次男である結城秀康が越前の領主となる附家老として本多富正が入り明治維新まで本多氏が治めました。明治以降，近代化により遺構は消滅，発掘作業により石垣などの遺構が発見されています。  ◆現在は越前市役所や武生駅前通りとなっている辺りが府中城の中心部でありました。◆遺構は残っていませんので市役所前にある越府城址の城碑と案内が城であったことを示します。何とか，貴重な遺構を残して欲しかったのですが，それを破壊したのが市役所というのが皮肉ですね。  ◆NHK大河ドラマ「利家とまつ」にあやかった案内板。城跡が残っていれば，もっと着目された城なのでしょうが。。。◆府中城には現存する門が市中に移築されています。正覚寺の山門は表門で市指定文化財となっています。  ◆龍泉寺には勘定奉行所の表門が移築されています。◆龍泉寺は本多氏の菩提寺で歴代の墓所もあります。加賀百万石の祖である前田利家が居城としたお城がこの辺りにありました。少しでも遺構が残っているとうれしいのですが，確認できるのは現存移築門でした。大きな地図で表示お城巡り ブログランキングへにほんブログ村FC2 Blog Ranking close

第398回：[越前]府中城（府中三人衆となった前田利家が居城とした）