今治城にゆく 其の壱:鉄御門〜高虎像の詳細

今治城にゆく  其の壱:鉄御門〜高虎像
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記事タイトル 今治城にゆく 其の壱:鉄御門〜高虎像
概要

愛媛県今治市にあります今治城です。 当ブログ 70城目となる今治城跡は、今築城の名手と謳われる藤堂高虎公が築いた城で、日本初の 層塔型天守とされています。 三重の堀に海水を引き入れた特異な構造で、当時は港(舟入)を備え、海から堀へ…… more 直接船で入る ことができる日本屈指の海城でした。 高松城、中津城と並んで日本三大水城のひとつに数えられています。 駐車場に車を停め、土橋を渡り、城内に向かいます。 内濠です。 犬走りと高い石垣が見えます。 天守のてっぺんや御金櫓も見えます。 反対側の内濠です。 武具櫓が見えます。 今治城は海岸平城とも呼ばれたりしています。 その理由としては、海岸に城を築き、広大な堀に海水を引き込み、城内には軍船を係留する ための船入を備え、海とつながっているとても珍しいお城だったそうです。 最近では、内堀にエイやサメの姿が目撃され話題になっています。 では、城内に向かいます。 守りの堅い枡形虎口になっています。 正面には、当時は高麗門もあり、門を破ったと思っても、入り口を囲む多聞櫓から敵を攻撃できる 鉄壁の守りでした。 ここから犬走りに降りれるようです。 ここに高麗門が当時はあったそうです。 ちなみの、この枡形虎口は、 日本で初めて今治城で試みられたといわれているそうです。 その後、江戸城や大阪城など各城に普及していったもようです。 正面の石垣には、幅4.5m、高さ2.3m、重量16tもある、城の権力の象徴とも言われて堂々たる鏡石 が埋め込まれています。 この鏡石は築城奉行の功績を称えて『勘兵衛石』 と呼ばれています。 渡辺勘兵衛公が知恵を働かせて、手に入れたため、勘兵衛石と呼ばれています。 勘兵衛公は、築城の際、石を調達するのに「船一杯の石材をもってきたら、同等の米 を与える」 と周囲一帯に告知します。 噂を聞きつけた人々は、大量に石を運んでき、米はすぐになくなります。 そこが勘兵衛の知恵の働かせどころで、米がなくなると「石はもういらん!持って帰れ! ただし海に捨ててはならん!」と言ったそうです。 石を運んできた者たちは、重い石を持って帰っても何の利にもなりませんので、近くの海岸に 石を捨てて帰ります。 勘兵衛公は、落ち着いた頃にその捨てられた石を拾い、今治城の石垣を完成させたそうです。 守りの堅い枡形虎口の一面を守るのがこの鉄御門(くろがねごもん)です。 2007年に築城400年記念事業として再建されました。 このような鉄御門は、格式の高い城にしかない特別な城門で、藤堂高虎公が徳川幕府から、 いかに高い信頼を受けていたかがわかります。 門扉に短冊状の鉄板が打ち付けてあります。 鉄御門をくぐります。 こちらは、武具櫓です。 武具櫓は、二の丸の表門である『鉄御門』や長大な多聞櫓とつながっています。 城内から見る鉄御門です。 直径1mという立派な冠木も一見の価値がありますね。 武具櫓の手前にあるこちらは、当時の鉄御門の礎石です。 今治城の案内図です。 この単純な四角形を組み合わせたような縄張りも藤堂高虎公の知恵と云われています。 単純な形にしたことによって、工事が容易に短期でできるようになり、城内を広く使えるなど、 効率的で合理的な城作りを実現しました。 二ノ丸広場です。 銅像が見えます。奥には天守も見えます。 この銅像こそ築城の名手とも言われ、今治城にも数々の彼の技術が注ぎ込んだ藤堂高虎公です。 藤堂高虎公は、もともとあった山城の国府城を捨て、瀬戸内海や西国大名を監視するのに 優位な場所を探し、この地を選びます。 そこは海浜だったため、今治城は、砂が吹き上げる浜に立つ城という意味から『吹揚城』と呼ばれた り、美しい砂浜(=須賀)に立つ城や海を見すかす(見透せる)城という意味から『美須賀城』と呼ば れています。 完成度の高い銅像です。 馬のお尻の部分は特にリアリティがあります。 二ノ丸から見る天守です。 二ノ丸広場です。 広場の探索は後でするとし、先に天守を目指すことにしました。 今治城天守です。 1980年に市制60周年事業として天守が再建されました。 今治城の沿革です。 次回は天守をはじめ、城内を中心に詳しく紹介していきます。 【其の弐に続く】 ▽ ▽ ランキングに参加しています。  応援(クリック)よろしくお願いいたします。 にほんブログ村    訪問日:2016年5月 close

今治城にゆく 其の壱:鉄御門〜高虎像
サイト名 廃城にゆく
タグ 愛媛県にゆく
投稿日時 2017-01-21 00:54:05

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