揖保川のほとりの城下町・龍野を歩いて(弐)の詳細

揖保川のほとりの城下町・龍野を歩いて(弐)
せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部
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記事タイトル 揖保川のほとりの城下町・龍野を歩いて(弐)
概要

こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。 前回に続いて、龍野を歩いてみたいと思います。 たつの市龍野伝統的建造物群保存地 竜野橋を渡ると龍野の旧市街地に入ります。この辺りは「たつの市龍野伝統的建造物群保存地区」と呼ばれていて、その名の通り趣のある街並みが続いています。 うす…… more くち龍野醤油資料館 日本的な建築物の建ち並ぶ街中に洋風の建築物がありました。こちらは「うすくち龍野醤油資料館」です。元々は昭和7(1932)年に現在のヒガシマル醤油の前身の一つである菊一醤油が本社事務所として建てたものです。現在は資料館となっていて、醤油作りの工程を見学できるようになっています。 龍野では素麺だけでなく、醤油も知られています。龍野の周辺の佐用や宍粟の山間部では「三日月大豆」と呼ばれる良質の大豆が生産され、素麺にも使われた揖保川流域の小麦、播磨灘沿岸で生産される塩と合わさって醤油作りが始まったのは安土桃山時代の天正15(1587)年、円尾孫右衛門長村なる人物が醤油醸造業を始めました。その後、龍野では醤油ではなく酒造業が盛んになりますが、それらはやがて醤油醸造業に転業していきます。現在でも10社が醤油を生産し、西日本有数の醤油の産地として知られています。 この立派な洋風建築は、中世から現代にかけて、この街で醤油産業が非常に栄えていることを伝えています。 如来寺 うすくち龍野醤油資料館の斜向かいには立派な寺院がありました。こちらは天文2(1533)年創建と伝わる如来寺です。寛文2(1672)年に脇坂氏が龍野藩主となってから代々脇坂家の菩提寺とされていました。龍野の醤油の発展には龍野藩の産業奨励もあったとされています。 柳と水路 如来寺の裏手には柳の美しい水路の景色が続いていました。 醤油蔵の景色 水路沿いに歩いていくと、醤油蔵の景色が広がっていました。周辺には飲食店や土産物店もあり、少し観光地の趣です。 素麺と醤油を始めとした産業が息づいた城下町・龍野。次回はもう少し城下町を歩いてみたいと思います。 ランキングに参加しています。 お出かけ前にクリックをお願いします! にほんブログ村 close

揖保川のほとりの城下町・龍野を歩いて(弐)
サイト名 せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部
タグ 姫路エリア(大塩~姫路・飾磨~網干) 山陽沿線外(その他)
投稿日時 2020-11-14 01:20:06

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