山中城跡クラウドファンディングイベント2019 其の一の詳細

山中城跡クラウドファンディングイベント2019 其の一
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記事タイトル 山中城跡クラウドファンディングイベント2019 其の一
概要

三島市が2019年にガバメントクラウドファンディング(自治体がふるさと納税制度を使って行うCF)で実施した、山中城跡の整備費支援プロジェクト。支援者は、名前入りののぼり旗を城内に立ててもらえる他、普段は立入禁止となっている障子堀などのエリアに特別に入ることが出来るイベントの参加権…… more が頂けます。イベント自体は2019年11月に実施されましたが、私が寄付が少し遅かったため旗の掲示が2020年GWとなり、更にコロナで延期となっていました。2020年8月に三島市より連絡があり、のぼり旗が掲示されたということで写真を送ってもらいましたので、イベントの様子とともにご紹介したいと思います! 【注意】イベントの写真をSNS等に掲載することは当日の説明でOKとのことですが、障子堀等への立ち入りは普段は遺構保存のため厳禁であり、この日限定の特別行為であることの明記が条件とされました。 <基本データ> ●名称:山中城 (Wikipedia) ●所在:静岡県三島市 (地図) ●城主:北条氏康 ●築城:永禄年間 ●遺構:障子堀、横堀、土塁、虎口 ●時間:3時間30分 (0930−1300) ●情報:日本百名城 No.40 (一覧) 訪問時期:2019年11月山中城クラウドファンディング 訪問記 − 其の一、二。 通常の 山中城 訪問記(2014年)− 其の一、二、三、四。 <訪問記> イベントは山中城の駐車場に現地集合で朝10時開始。関西からは始発でも間に合わないので、三島に前泊して臨む。前日はさわやかのげんこつハンバーグで英気を養う。朝9時半、バスに乗って山中城跡へ。受付を済ませ、このパスを受け取った。テンションあがる! 一緒にお土産の小さなのぼり旗も頂く。10時イベントスタート。まずは三島市長自ら、寄付のお礼と次年度の実施宣言まで。西の竹田城・東の山中城など、お話も面白かった。その後は案内の方(緑の手作り甲冑)の先導と説明に沿って城内を進んでいく。まずは岱崎出丸へ。真下を東海道が通っており、西から攻めてくる豊臣方の兵がここからよく見えただろうとのこと。土塁の上に植えられた生け垣の間から、復元された障子堀を見下ろす。其の下は東海道。ここから案内の方の先導で、障子堀へと降り立つ!外側の土塁をしばらく奥へ進む。【障子堀への立ち入りは本イベント限定です】今まで全く気付かなかった(というか見えない)のだが、岱崎出丸の側面には生け垣で「ヤマナカ城跡」と書いてある!ちょうど山の字の下あたりにハシゴが掛けてあり、ここから障子堀の底へ降りられるようだ。【障子堀への立ち入りは本イベント限定です】振り返ってみると、皆さんすでに障子堀に降りている!ということで私も降りてみる。まずは障子の上から。【障子堀への立ち入りは本イベント限定です】障子堀の底へ。深い!障子を越えて隣の穴に進むのすら難しい。ましてや岱崎出丸側の急斜面を上がろうなんて絶対無理。【障子堀への立ち入りは本イベント限定です】土塁を奥まで行くと岱崎出丸側へ回り込める。障子堀は東海道が通っているこちら側にしか作られていない。【障子堀への立ち入りは本イベント限定です】岱崎出丸の障子堀の一番端っこから。復元の仕方なのかもしれないが、このあたりの障子は土塁の上まで高さがあり、土橋のように岱崎出丸側へ渡れてしまう。渡ったところで超急斜面だが。【障子堀への立ち入りは本イベント限定です】土塁に設けられた細い通路を通って戻る。【障子堀への立ち入りは本イベント限定です】岱崎出丸の障子堀を見返す。わずか20分ほどの滞在だったが、貴重な体験だった!興奮冷めやらぬ中、次の遺構へ向かう。【障子堀への立ち入りは本イベント限定です】東海道を通って本丸方面へ向かう。途中、家の横に密かに見える小山が実は山中城の土塁跡である、という説明を受けたり。宋閑寺から池を通り、二ノ丸へ向かう。おお、のぼり旗が見えてきた。城内にずらりと並べられた、のぼり旗。一つ一つがクラウドファンディング支援者によるもので、左下に名前が入っているはずだ。イベント参加者は、障子堀体験の他に、自分ののぼり旗を探すという楽しいミッションも課せられる(城内は広いが、大体の場所は受付時に通知される)。本丸の天守台脇を通って、堀にかかる木橋を通って北の丸へ。今日はこの堀底へ降りられます。本丸と北の丸の間に設けられた堀底へ。実はここも障子堀だったが、復元はされていない。発掘と復元をしないと、あのきれいな障子堀群も元はこんなだったんだなと分かる。【堀への立ち入りは本イベント限定です】堀底を案内の方の先導で奥へと進んでいく。【堀への立ち入りは本イベント限定です】案内人の方が教えてくれた、このあたりは障子が少し分かる感じになっている、という場所。目視では確かに凸凹がわかったが、写真に撮るとやっぱり分かりづらい。小さく切った木材が置いてある部分がやや凹んでいるのが分かる。【堀への立ち入りは本イベント限定です】脇の土塁へ上がり、そのまま奥へ。【堀への立ち入りは本イベント限定です】本丸と二ノ丸の間に設けられた堀も、全て障子堀化されていた。このあたりは二ノ丸橋から見えることもあってか、キレイに復元されていた。が、台風・大雨被害でこの通り破損してしまったという。整備の必要性と大変さを少しでも分かって頂きたく、ということで案内いただいた。【この場所への立ち入りは本イベント限定です】崩壊した障子堀。ただ崩壊したのは遺構の上部に盛られた芝生部分であり、露出している赤土(関東ローム層)が遺構本体であるとのこと。当時はもっと深く、もっとドロドロで滑りやすく、一度落ちたらもう上がれない感じだっただろう。【この場所への立ち入りは本イベント限定です】ぐるっと回り込んで、西の丸方面へ。ここも自然災害の爪痕が残る。崩落した西の丸側面。ローム層の赤土が露出している。あんなドロドロの斜面を駆け上がることはムリだ。西の丸と西櫓の間の障子堀。おそらく此処が最も有名な場所だろう。よく山中城の障子堀がベルギーワッフルと例えられるのはここのイメージから。奥に富士山が見える。富士山アップ。ちょっとだけ雲が出ていて、60点!ここでイベント催しの一つとして、地元の劇団による山中城の戦いをモチーフにした歌劇を見せていただく。豊臣方、北条方、ともに甚大な被害が出た激戦だった。 其の二では、いよいよ西の丸周辺の巨大な障子堀へ降りる体験をします。本日のメインイベントです。 >> 山中城クラウドファンディングイベント [2/2] へ続く。<< 訪問時期:2019年11月撮影機器:FUJIFILM X-T20 + XF10-24mm 一番上へ戻る。 close

山中城跡クラウドファンディングイベント2019 其の一
サイト名 城めぐりチャンネル
タグ イベント お城 日本100名城
投稿日時 2020-08-24 20:00:02

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