美濃金山城(岐阜県)の詳細

美濃金山城(岐阜県)
むぎの城さんぽ
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記事タイトル 美濃金山城(岐阜県)
概要

【美濃金山城】みのかなやまじょう 【別名】兼山城・鳥峰城・鳥ヶ峰城 【構造】山城 【築城者】斎藤政義 【築城年代】1537年(天文6年) 【指定史跡】国指定史跡 【場所】可児市兼山字古城山1418番211 地図 【スタンプ設置場所】可児市観光交流館(8:30~22:00、12月2…… more 8日~1月4日休業) 美濃金山城は、斎藤政義が烏峰城を築きました。 織田信長の家臣である森可成が城主となって、烏峰城から金山城と名前を変えています。 鬼武蔵と呼ばれる森長可も城主を務め、信長の信頼も厚く金山城に訪れることもありました。 森乱丸の生まれたが金山城で、安土城で信長から多くのことを学び、 本能寺の変で信長とともに亡くなっています。 駐車場 道路終点は出丸にある駐車場です。 ここまで車で来られると、かなり体力の負担は軽減されます。 出丸 ここを見ただけでは、石垣造りであることは分からないので ぜひ、下から石垣を見て行って下さいね! 石垣があるこの場所には櫓門があったものと思われます。 出丸石垣 この石垣の角は平成16年に積み直しがされています。 積み直しはされていますが、下数段は城が機能していた 時のままのものが残っています。 上からは見えない石垣なので、 ぜひ、下からの石垣を見て行きましょう。 パンフレットが置いてあるボックスがあります。 ここでパンフレットを入手してここからは歩きで登ります。 杖も用意されています。 三の丸虎口 門の礎石が残る三の丸虎口です。 途中で、大きな蜂(スズメバチ?)に追いかけられたので こちらもマグナムジェット装備で応戦!!(ハチにご注意ください) 石垣 三の丸門跡右側に破城の跡です。 二の丸西面の野面積みの石垣ですが、天端と角が崩されている様子が窺えます。 古城山払下げ記念碑 森忠政は徳川家康に仕え信州海津城主として加増転封となりました。 そのため、金山城は犬山城主 石川氏の所領となり、 犬山城の増築のために金山城は廃され、資材は木曽川を使い運ばれました。 しかし、この説は近頃の調査で否定されています。 三の丸の北側に岩盤を加工した虎口(水の手)があります。 水の手 この先が水の手と伝わる場所で、水汲み場があったというのですが 現在は荒れていて、虎口にロープが張られ、残念ながら通行止めとなっています。 そして注目なのは、虎口の垂直に削られた岩盤で、当時の技術を知る貴重な遺構です。 二の丸 二の丸には渡り廊下のある建物があったと考えられています。 二の丸物見櫓跡 東南に張り出す形の立地のようで、周囲の木々が無ければ眺めが良いのでしょうね。 明智光秀の居城明智城(長山城)が望まれました。 ちなみに、下を覗き込むと下の道路脇にある展望台が見えるので やはり眺めが良かったんだろうなあということがわかります。 (いっそ、木を切ってくれないかなあ) この石段を登ると桝形虎口です。 枡形虎口 犬山市の瑞泉寺に移築された大手門と城門があると伝わります。 今度犬山市に行ったら寄ってみよう。。。 西腰曲輪 ここの石垣は、算木積みだったようです。 破却されているのでなんとも判断しずらいですが、そうなんでしょうね。 南腰曲輪 南腰曲輪を通り、東腰曲輪方面へ。 ここを登ると本丸です。 が、本来の本丸への入口はここではなく 東側へ回り込んで後に紹介しますが、東腰曲輪の手前の桝形虎口から入ります。 桝形虎口 東側の本丸への入口へやって来ました。 ここに城門があったことがわかる礎石も残っています。 そして、安土城の大手道脇の石垣に等間隔に配置された縦型の石と 同じように積まれた正面の石垣にも注目です! それにしても、見事な桝形が残っています。 本丸 本丸には5棟以上が連なる建物の礎石や、 石組排水溝などがみつかっており、地面にはその様子が見られます。 多くの礎石が見つかっていることから 天守や御殿があったのではないかと思われています。 足元には礎石が残っているので注意して歩いてみて下さい。 案内看板 看板の後ろには鳥竜神社にあった石柵が積まれています。 眺望 こちらは、山の向うに犬山城や岐阜城があるのですね。 本丸虎口 以前は虎口の上に鳥竜神社があったようですが、今は神社はありません。 始めて訪れたので違和感はないのですが。 でも、どこに行ったのか気になりますね。 東腰曲輪 ここは石がゴロゴロ。 破城の際に捨てたと思われる礎石や瓦が見つかっているそうです。 集水桝(井戸)跡 石で囲まれたこの場所は、碓氷を溜めた集水桝のようなものであったと考えられています。 東部曲輪から本丸を見上げると石垣が見えます。 近くに寄ってみました これだけ残っているということは、 本丸御殿の真下となるのでしっかりと組んであったのでしょう。 東部曲輪 平場になっていて、ここにも石がいくつか見受けられます。 建物があったのでしょうか。 搦手門跡 この先下って行くと左近屋敷があります。 左近と言えば…私的には島左近を想像したのでちょっとハイになったのですが、 森氏譜代の家老細野左近という武将の屋敷があったそうです。 ここで引き返して、次に「蘭丸ふるさとの森公園」へ行ってみたいと思います。 冠木門 冠木門があるこの道が「蘭丸ふるさとの森公園」の入口になります。 大堀切 この先に大堀切にあります。 伝蘭丸産湯の井戸 伝蘭丸産湯の井戸が目にとまりました。 しかし、オブジェ?くらいに思って近付いてみると ちゃんと案内看板がありました。 覗いてみたら…石垣の井戸でした。 〇〇産湯の井戸もよく見掛けます。 鳥竜神社 そして、「蘭丸ふるさとの森公園」にはかつて本丸にあった「鳥竜神社」があります。 ここに移転されていたのですね。 この日は、神社周辺の草刈りをされていて、お邪魔にならないよう遠くから神社の撮影をしました。 これにて、城下へ。 可児市交流会館 可児市交流会館に続100名城のスタンプの設置場所ということで やって来ました。 スタンプ設置場所 続100名城のスタンプはこちらです。 甲冑着付体験 衣装や装飾でお値段が変わります。 忍者1000円~、甲冑1500円~。 戦国金御籤 ここでおみくじをひいてみました。 私は…明智光秀が出ました。 どんな武将たちが入っているのかとても気になるところです。 可児市戦国山城ミュージアム こちらの建物は、明治時代に建てられた木造三階建ての小学校を改修したもの。 御城印はお隣の可児市交流会館ではなく、こちらの受付で販売されています。 模型 この模型を見てから行けば、もう少しイメージしながら歩けたのになあ。 本丸虎口の桝形の石積みを見て、すぐに安土城を思い出したのですが、 美濃金山城は安土城築城の時期と重なっていたのですね。 そのため安土城と同様な手法によって構築されていたり、 信長の影響を受けて造られた森氏の城であるのが素人ながら感じられたのが 面白い城跡でした。 令和2年6月27日登城 今回の参考本 東海の名城を歩く 岐阜編均, 中井吉川弘文館 続日本100名城公式ガイドブック (歴史群像シリーズ特別編集)公益財団法人 日本城郭協会学研プラス close

美濃金山城(岐阜県)
サイト名 むぎの城さんぽ
タグ 続百名城
投稿日時 2020-07-20 15:00:04

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