明石城 [2/5] 土塁と高石垣に守られた西曲輪(稲荷曲輪)を散策の詳細

明石城 [2/5] 土塁と高石垣に守られた西曲輪(稲荷曲輪)を散策
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記事タイトル 明石城 [2/5] 土塁と高石垣に守られた西曲輪(稲荷曲輪)を散策
概要

明石城 訪問記 其の二。 [前回までの訪問記 概要]大手枡形虎口から明石城へ。櫓向かって右側の大階段から半分登り、両櫓の真下を通るルートを通って、西へ向かう。其の二では、本丸西の稲荷曲輪(西曲輪)をじっくり見ます。 訪問時期:2019年12月 / 2020年6月明石城…… more 訪問記 − 其の一、二、三、四、五。 明石城(2013年6月)旧訪問記はコチラ。 <訪問記> 本丸の南西端に建つ、坤櫓。この坤櫓は伏見城からの移築と伝わるが、伏見城かは分からないものの昭和の改修工事で他城から移築されたものであることが判明したという。ちなみに東の巽櫓は船上城(明石城の前に付近にあった城)からの移築と伝わる。冬場だと葉っぱが無くなり、櫓台の下から櫓の上までをバッチリ見る事ができる。夏場はここからだと全く見えないので木より前に出るため、先の写真のように近すぎる構図になる。坤櫓の西側にはこちらも別の石垣が貼り付けるように築かれている。これも補強石垣とのことだが、こちらは坂虎口になっているので、ただの補強だけではないかも知れない。稲荷曲輪の側面石垣がよく見える。明石城は何度か行っているが、稲荷曲輪の西側の石垣はそういえば見たことがない(西側まで行ったことがない)なあ。では虎口を通って本丸の西側一段下に位置する、稲荷曲輪へとあがってみよう。夏場は木々が生い茂り緑のトンネルのようになっている。正面の高石垣は天守台。天守はあげられなかった。天守台の上部はかなり小ぶりな石が積まれている。技術的な面もあるかもだが、遠近の錯覚を使った高さの強調テクニックかも。もう少し前まで出ると、ここも足をせり出した扇の勾配になっていることが分かる。振り返ると、坤櫓台の西側に貼り付けられた補強石垣が結構な広さかつ上部がキレイに削平されていることも分かる。補強だけでなく見張り等にも使われたのかも。本丸西側の坂虎口。天守台のそびえたつ高石垣の迫力がすごい!角石は正確に四角く切り出している。カラーコーンがあるあたりには門があった。正面石垣の上の方を見ると、排水のための穴が2つ設けられていることが分かる。中央部分と、右の方。稲荷曲輪へ。稲荷曲輪は外周部に土塁を築き、塀と櫓で囲って防御していたようだ。その跡を見てみよう。稲荷曲輪の南辺の石垣上へ。本丸より一段低いとはいえ、結構な高さ。先程あがってきた虎口の石垣上部。見張り台などが建っていたのだろうか。土塁の上には矢穴を持つ大きな石材が配置されている。稲荷曲輪の南西端へ。ここは古絵図に二重櫓と「正」の字が描かれている場所。「正の櫓」と呼ばれている。稲荷曲輪 南西端の「正の櫓」跡。礎石と思われる平らな石が縦横に配置されている。稲荷曲輪の西辺もこの通り土塁と塀で囲まれていた。西側の南端にも小さな櫓台のような場所があるか詳細不明。西辺と南辺の連結部分は何だか切り落とされたような凹部になっている。稲荷曲輪 西辺から南側の「正の櫓」跡を見る。稲荷曲輪 全景。当時は西の丸あるいは西曲輪と呼ばれ、稲荷があったことからいつからか稲荷曲輪と呼ばれるようになったとか。正保城絵図には「西曲輪」と書かれている。稲荷曲輪から、天守台の北側を見る。夏場だと木々が生い茂り、見づらい。同じ場所でも冬場に来るとこの通り。本丸の西側石垣。見づらいがここも本丸石垣(奥)の手前に貼り付けるように補強石垣が作られている。なおここには刻印がたくさんあるという話なのだが、訪問時はこの草ボウボウで探せなかった。稲荷曲輪 北部。こちらも周囲が土塁で囲まれている事がわかる。稲荷曲輪 北西端。コチラも南側同様、角を折れ曲げるようにしている。正面奥の出っ張りの隅部にも二重の「文の櫓」が建っていた。稲荷曲輪上から見下ろした、稲荷曲輪外周石垣。稲荷曲輪の西側や北側には刻印も多数あり、排水溝などもあるそうなので、また次回ぜひ見に行ってみたい。稲荷曲輪から本丸(写真右側)へあがるところの櫓台跡。正面には北の丸へ通じる門があった。上記写真から右へ90度曲がった場所。夏場は草茫々も甚だしかったので写真は撮らなかったが、冬っ場はこのとおり。一気に坂道で本丸上へとあがる。右側の石垣の上は三重の乾櫓があった。坂道をあがり、本丸北西端の虎口へと到達した。坂道の頂部が右に90度折れ曲がっており、寄せ手にはしんどい構造。 >> 明石城 [3/5] へ続く。<< 訪問時期:2019年12月 / 2020年6月撮影機器:FUJIFILM X-T20 + XF10-24mm ページの一番上に戻る close

明石城 [2/5] 土塁と高石垣に守られた西曲輪(稲荷曲輪)を散策
サイト名 城めぐりチャンネル
タグ お城 日本100名城
投稿日時 2020-07-02 00:40:04

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