訪問日：2017年7月膳所城（ぜぜじょう）は滋賀県大津市にあったお城です。この城は琵琶湖に突き出した縄張りで日本三大湖城に数えられます。1600年 関ヶ原の戦いの後，徳川家康は大坂の豊臣方に対抗するための重要な拠点として，それまでの支配拠点であった大津城に代えて築城を命じました。…… more 天下普請の第一号となったこの城の縄張りは築城の名手として知られる藤堂高虎が行いました。城主としては戸田一西（とだかずあき）が入り，それ以降は本多氏，菅沼氏，石川氏，再度 本多氏と譜代大名が歴任し明治維新を迎えました。  ●湖岸道路沿い，本丸跡は城跡公園として整備されており城門を模した入口となっています。●手前には堀跡も復元されていました。現地の案内板です。当時の様子が描かれていますが，現在は本丸部分のみ公園化され，残りの部分は破壊されています。  ●模擬門を抜けると公園化された本丸です。●膳所城址の城碑がありました。  ●元々の二の丸はお城風ですが浄水場となっています。●湖沿いに本丸の石垣が残っています。  ●これは櫓台のようですね。●天守閣跡の石碑。あまり高さはありませんが。  ●天守跡を湖側から見てますが，結構石垣が残っていますね。●これは天守跡の石段。  ●石垣沿いを北に進んでいきます。●こちらに北の丸があったと思われます。湖ギリギリのところにも所々石垣が見えています。  ●琵琶湖の埋め立てによりかつての湖城は町中に没していますが，この場所では琵琶湖岸に会った石垣を見ることが出来ます。●当時はこの石垣の手前まで湖であったようです。  ●膳所城は現存建築物の多くが移築される等として町中に点在していることで知られます。写真は響忍寺（こうにんじ）の表門です。この場所は家老屋敷跡でその長屋門が残っています。●和田神社の表門として移築されたのは藩校である遵義堂(じゅんぎどう)の門です。  ●歴史は天智天皇の大津宮時代にさかのぼると言われる膳所神社。この表門は重要文化財の薬医門で，本丸大手門であったと言われています。●同じく膳所神社北門も城門と言われています。  ●茶臼山公園芭蕉会館に移築された本丸の二重櫓です。●この櫓は一度料亭として使われた跡に現在地に移築されました。  ●篠津神社の表門も重要文化財に指定された高麗門。この門は北大手門の移築です。●藩主 本多氏の家紋であるが立葵紋が瓦に残ります。  ●若宮八幡神社の表門として移築された門は本丸犬走門と言われています。●草津市の鞭嵜八幡宮の表門も重要文化財の高麗門。南大手門が移築されています。  ●最後に枡形になった勢多口総門跡。●平成18年まで番所跡が残っていましたが，残念ながら取り壊され石碑のみとなっています。城跡公園でかつての湖城の名残を味わった後は町中に残る現存建築めぐりをしてみるのが良いでしょう。全部見て回るには相当時間が掛かりますよ。大きな地図で表示 お城巡り ブログランキングへにほんブログ村  close

第353回：膳所城（琵琶湖岸に築かれた三大湖城にも数えられる城）