美濃 妻木城  圧巻の巨石群とメリハリある遺構をあじわうの詳細

美濃 妻木城  圧巻の巨石群とメリハリある遺構をあじわう
久太郎の戦国城めぐり
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記事タイトル 美濃 妻木城  圧巻の巨石群とメリハリある遺構をあじわう
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美濃 妻木城 (岐阜県土岐市妻木町上郷・城山)<城友さんと巡る美濃山城訪問記・妻木城登城録・前編>秋深まりゆく中、「第26回全国山城サミット可児大会」に2日間出掛けてきました。そこで待っていたのは「一期一会」ともいえる城友さんとブロ友さんたちとの出逢いでした。お互いブログコメント…… more を通してのやりとりはありましても、顔を合わせるのは今回初めて・・。改めてご紹介いたしたいと思います。長野県より『らんまる攻城戦記~兵どもが夢の跡~』の管理人、城想い人 らんまるさん。らんまるさんと共に長野の山城を調査されてみえる、城追い人 ていぴすさん。以上、信濃先方(山猿)衆。長崎県より身一つで来られた『しんこうの趣味のブログ』の管理人、城駆け人 しんこうさん。そして自分をさらなる城ワールドの別次元へと導いていただく、城誘い人 日向さん。あと自分、城訪ね人(普通だな)の自分久太郎との5人が一堂に会しました。 会場の可児市文化創造センター(写真左)と一段と目を引いた金山城復元模型(写真右)。その中でもしんこうさんは仕事、家族、世間体?といった全てを捨てての一大決心だったようです。「清水寺の舞台から飛び降りる」という言葉は大袈裟かもしれません。しかし、我々からすると、「そこまでして」というその覚悟に感動し、救われるのでありました。そしてらんまるさんご一行は来年の山城サミットの予定地・上田・坂城に向けての視察が主目的。初日の終わりに壇上にて次回開催地としての開催宣言が声高らかにあげられました。また会場の様子や講演会の内容についての勉強会というのが使命でした。2020年の開催地は長野県上田市周辺の山城が注目されることでしょう。(壇上にて決起宣言の役員・スタッフのメンバーさん方の中にはらんまるさんのお姿も)こんな素晴らしい夢にもみられないメンバーが揃ったのです。地元の美濃の山城に行かない理由はありません。日向さんと相談して金山城の発掘説明会の後、土岐市の妻木城へ行くことになりました。妻木城へ登る前に妻木公民館に寄ってみることをおススメします。こちら公民館では「妻木城址の会さん」発行の散策マップがいただけます。御城印を集めてみえる方がみえましたらそれもこちらで購入できます。御城印は2種類ありますが、以前自分は両方買っちゃいました 。今回は(今回も・・)妻木城の裏手の林道からの最接近ルートを利用します。(県道19号を妻木川沿いに登っていき、うまごめ橋をすぐ右折します)麓から登る道もいいのですがなにせ急斜面。20分もあれば登れるのですが汗ダクダク、息ゼイゼイになります。利用できるものは利用してその労力、城内を散策する方に使うのも手かと・・。一部ダート道になりますが普通乗用車でも問題なく走行できます。ほぼ城址まで行けてしまい、広い駐車場が用意されています。城内に入るとどこから見ていいかわからない程の山城オーラを感じます。そんな時は先程の散策マップを見ながら要所別に分けて回るといいでしょう。主な見所は全て「妻木城址の会の皆さん」により見やすく整備されています。私たちは先ず西側の遺構から見学しました。(マニア向けコースから・・)西尾根に延びている遺構群と伝太鼓櫓との間の堀切です。堀を掘削する際に出土した大きな花崗岩が横たわっています。岩を細かく砕いて除去しようとしたのでしょう、岩には十字にあてられたクサビの跡が。結局断念したと思われますが、その困難さが伝わってきます。矢穴の跡がこんなにもくっきりと残っています。西尾根の曲輪はまとまった広さの曲輪が続いていきます。尾根筋を堀切と土橋で画しているのですが片堀切となっています。敢えて強い遮断をせず、運搬物などの搬入を考慮したのでしょうか?三河方面、柿野街道からの出入りがしやすいようにしてあります。全体的に切岸も緩く、曲輪の格段が浅いのもそのあたりと関係しているようです。太鼓櫓西の深い横堀。太鼓櫓の西から南へかけて深い横堀と高土塁を設けています。妻木城の主郭部がここより東側に展開していくことがわかります。写真の左側が大土塁になりますが一つの出曲輪としても機能しています。その太鼓櫓、曲輪の堀切方面には土塁も構えています。土塁の上から覗き込むと、直下に先程のクサビ岩が・・、確かに邪魔くさいな(笑)。太鼓櫓と御蔵の間の堀切。同レベルの曲輪なんで往時は木橋で連絡できていたとも。木橋で連絡できてたとも伝わる2つの曲輪。太鼓櫓と御蔵の南には大土塁に守られた井戸跡があります。南側からの攻撃から井戸をを守るように立ちはだかる大土塁。水源を守る、という強い防御線はまた直進できないようにも工夫されています。二つの曲輪と土塁に守られたこの井戸は幸せものですね。今度はここから北に向かって行きます。伝・御釜屋の曲輪に降りていきます。北向きの夏でもひんやりした谷曲輪です。台所曲輪、といったところでしょうか?でも足場は石がゴロゴロしていて歩きずらい。北側には竪堀状になっているようにも感じる箇所があります。ここから本来なら麓から登ってきたつもりになって登山道を一旦下っていきます。(この登山道が大手道かどうかは別として)巨石の間を縫うようにして登りり詰めていくアスレチックな道です。城内に入る手前の道は意識的に細くされ、足元の山肌は削り落とされています。待ち受ける曲輪では頭上からこのように・・。南無・・。ここは尻つぼみになった大手曲輪ともいえそうな曲輪です。周囲は絶壁。頭上の三ノ丸曲輪からと脇の北曲輪から挟撃できるよう工夫されています。麓から登りつめ、この曲輪に入ったら退くも進むも地獄でしょうね・・。北側からの攻撃に備えた三の丸曲輪。ここからは足下の妻木集落から土岐郡一円を見渡すことができます。双眼鏡を持参できれば恵那郡~土岐郡~可児郡までが見通せます。天気が良ければ恵那山、御嶽山はもちろん、白山連峰もくっきりと目視できます。美濃東濃地方自体が大きな一つの盆地であることがわかります。さて、じっくりと探索しているとここらで景色を見ながら休憩したくなります。一つの曲輪に5人がいるとは思えないほどの静寂に包まれます。皆同じ方角の景色をみてそれぞれの想いにふける・・。こういう時、城友同士っていうのは言葉なくとも伝わりあっているような・・。そんな気がしてなりませんでした。本記事もここいらで休憩、後半に続けたいと思います。今回の記事でご案内した妻木城への林道ルートを示します。Ⓢは城山林道入口と起点を示します。Ⓖは城山裏の駐車場を示します。お時間があったらすぐ東脇にある本城池を散策するのもいいものです。自然に囲まれたなかでいろいろな生物との出逢いもありますよ。 close

美濃 妻木城  圧巻の巨石群とメリハリある遺構をあじわう
サイト名 久太郎の戦国城めぐり
タグ 土岐市の城めぐり
投稿日時 2019-11-21 01:20:02

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