美濃 神所城  切岸だけでこうも圧巻!の詳細

美濃 神所城  切岸だけでこうも圧巻!
久太郎の戦国城めぐり
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概要

美濃 神所城(根尾城) (岐阜県本巣市根尾神所・城山)秋深まる中、岐阜を北上し神所城(別名:根尾城)へと行ってきました。平成16年(2004)本巣市に合併される以前は「根尾村」という村がありました。春には樹齢1500年以上とされる淡墨桜(うすずみざくら)が咲き誇り有名です。秋真っ…… more 盛りに桜名所の話もなんなのですがとても荘厳で神々しい古木であります。満開時にはつややかな白色が、散り際には淡墨色になることから淡墨桜と名付けられました。開花シーズンになるとそれはもうたくさんの観光客が訪れます。時には4月の満開時でも降雪に見舞われることもあり、やや遅咲きの桜です。 「淡墨桜」(岐阜県本巣市根尾)「三春滝桜」(福島県田村郡三春町)「山高神代桜」(山梨県北杜市)は「日本三大桜」と呼ばれています。・・がしかし、今回は桜の話はこれくらいに置きまして城の話に行こうと思います・・。今回訪れた神所(こうどころ)城は根尾(ねお)城とも呼ばれます。地元の皆様に聞くと、ここでは俗に「こうどこ」と読むらしいです。根尾中学校から神所城(こうどこじょう)の城山を眺めます。根尾西谷川沿いの街道(温見峠越え道)・現在の国道157号線沿いにあります。街道の直進を妨げるように突き出した尾根・城山の頂上一帯が城址です。根尾神社や春日神社など神社があり「神所」の名の由縁となっているようです。国道沿いの城址登り口には合戦にまつわるレリーフがあります。「太平記」によれば越前国での合戦に敗れた南朝方の脇屋義助が拠ったそうです。しかし、義助は美濃国守護の土岐頼遠・土岐頼康らに攻められ城は落城。その後、戦国期には根尾右京亮が当城に関わっていたと伝承さています。「ネオ・ジオン」とか「ネオ・ショッカー」とかテレビで観てきた世代です。名は「NEO・ネオ(新しい)城」なんですが、歴史は結構古くからの古城なんですね・・。・・そんなアナタの言いたいことはどうでもいいんですよね・・。神所城へのルートはわかりやすそうで見落としがちな位置にあります。カーブの頭上にあるので攻めながら走っていると見落とします。スロウ・イン・ファスト・アウトで察知したいものです。(ん?)休校日でしたので根尾中学校さんの駐車場をお借りしました。階段を登るとすぐに城址石碑と案内板があります。 頂上の諏訪神社に向かって石段が延びています。上に登るほど荒れていくぞ・・。この石段、河原の丸石で組まれています。段差がはっきりしているのは最初だけ、徐々に足をかける場所がなくなっていきます。つま先だちで足をかけ登って行きます。(下りは特に注意です!)そして姿を見せる、光降りそそぐ主郭部が眼前に。なんと神々しい姿・・。名は体を示します、「神所城」とはうってつけの城名かと。・・あ、これ「神発言」ではありませんから・・。ここでも石段が延びています。まるで『北斗の拳』でいう聖帝十字陵頂上に続く石段のようです・・。・・この表現・・結構伝わると思ったのですが、ダメですかね?諏訪神社を中心に広い本丸が広がっています。長さは60メートルくらいの奥行きがあります。本丸主郭部の周囲には南面に腰曲輪、北面に武者走りを設けています。虎口は自分の見たところ、南からのスロープ状になった箇所かなと思いました。本丸の周囲は所々に石垣も組まれていたのがわかります。(写真は南西部の石垣)土留め目的と思われますが、それも役目を終え、なんとか張り付いている様子。(写真は北面の石垣)主郭北東部には浅い堀切も見られます。堀切を側面から見るとこんな感じでわかりやすいかと。それほど遮断性のある堀切ではありません。当時は深かったものが埋もれたのかもしれません。むしろ主郭部側の鋭い切岸が印象的です。主郭周囲の切岸は全周にわたって鋭く削りあげられています。南北朝期の城、といわれていますが練り直されたのは戦国初期と思われます。本丸の北端部から東端部には土塁痕もみられます。願わくばこらえていつまでも張り付いていて欲しい石垣ですが・・。剥がれ落ちていく石垣は腰曲輪のあちらこちらに散石しています。主郭部が鋭い切岸で浮かびあがる如き縄張りです。神所城は単純な縄張りですが、土の城の基本としての切岸はピカイチ!高度な仕掛けは見られませんが高く削りあげられた見上げるような法面が見所です。河原石を使用した石垣も野暮ったい中に先人たちの苦労が強く感じられます。樽見鉄道は桜の時期には「桜ダイヤ」と称した特別ダイヤが運行しています。(樽見鉄道は大垣駅~樽見駅までを結ぶ路線)これは「薄墨桜」の開花に合わせて実施される特別ダイヤです。(毎年4月1日~4月15日まで)特に谷汲口駅は駅自体が桜に囲まれており、桜と電車を合わせて堪能できますよ。「根尾の薄墨桜」を鑑賞に行かれる際は近くの神所城にも是非寄ってみて欲しいです。秋ですけど春の話題でスミマセン・・(^_^;) <「上の城」、「下の城」伝承について>さて・・、従来、根尾城は標高のある背後の山の頂上一帯がそれだとされていました。現にある書籍では山上一帯に縄張りが広がっている図面をあげている例もみられます。「上の城」、「下の城」と麓付近にも展開する大城郭に仕上がっています。・・しかし。確認のため登ってみたところ、城郭につながるような遺構は確認できませんでした。ただ、頂上付近の尾根筋にそって土塁と窪みのような遺構は確認できました。これが城郭と結びつくものかと考察するとやはり不自然と思われます。尾根に沿って伸びる竪状の土塁と窪み。山上一帯には広い平場がありますが自然地形の様相でした。山上までの険しい道のりでしたが、これといった城郭遺構はみられませんでした。<根尾市場城について>根尾の市場という地名の背後の尾根中腹にあったとされます。北野神社の裏から登った尾根中腹の平らな場所なんですが・・。ここも積極的には城郭遺構だと思えませんでした。かつて鉄塔が建っていた平場があります。上の写真の奥、ちょうど光が指している部分に土塁のような高まりがあります。土塁に沿って内側には堀切のような窪みも確認できます。平場の西面から南面にかけては小さな曲輪群も見られます。 土塁に沿うように堀(窪み)も見られます。状況的には城郭の様相を呈しているといえますが・・。各々の遺構からは遮断性が感じられず、別の意図とした類似遺構の可能性もあります。鉄塔造成や林業の掛け小屋趾などに伴った痕跡ではないでしょうか?レ点は神所城を示します。Ⓢは根尾薄墨桜のある薄墨公園を示します。樽見駅から薄墨公園までは徒歩で10分程。薄墨公園から神所城までは徒歩15分程でしょう。 close

美濃 神所城  切岸だけでこうも圧巻!
サイト名 久太郎の戦国城めぐり
タグ 本巣市の城めぐり
投稿日時 2019-11-11 15:20:02

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