龍岡城にゆくの詳細

龍岡城にゆく
廃城にゆく
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記事タイトル 龍岡城にゆく
概要

長野県佐久市にあります龍岡城址です。当ブログ128城目となる龍岡城址は,函館とともに日本に2つしかない五芒星形の西洋式城郭のうちのひとつです。函館の五稜郭に3年遅れ、1867年(慶応3年)に龍岡藩主・松平乗謨(のりたか)公によって築かれました。完全な完成前に明治維新を迎えたため、…… more 廃城となりましたが、廃城後、城内のほとんどが農地転用されるものの、稜堡式の石垣や水堀に加え、御殿の一部である御台所櫓が現存しています。駅からしばらく歩くと石垣が見えてきました。説明板です。この場所は、龍岡城の北の入り口にあたり、敵の侵入を防御し、攻撃的機能も兼ね備えた鉤の手状の枡形の跡だそうです。現在地はここになります。では枡形を抜けましょう。枡形の先には鳥居もあります。振り返っての枡形です。当時の石垣がいまも良好な状態で保存されいる貴重な遺構です。鳥居です。枡形を後にし、先に進みます。枡形から五分ほど歩くとあります五稜郭であいの館です。ここでは、龍岡城に関する資料が展示されているほか、ボランティアガイドが常駐しています。予約すれば御台所櫓の内部見学も可能だそうです。続百名城のスタンプもここで押印できます。であいの館の真裏にあります大手門跡にきました。説明板です。所在地 佐久市田口3000番地 指定 国指定史跡 信州に一万二千石、三河に四千石の封地(ほうち)を持つ三河奥殿藩の松平氏は、宝永以来百六十年間 三河に本拠を持ち、佐久には陣屋を置いて、領内二十二か村の統治をつづけてきたが、11代乗謨になって、幕末激動の状勢に応じて信州に居館を移すことを計画し、元治元年(1864)三月着工、慶応三年(1867)竣工、地字名をとって龍岡城と称した。用地一万余坪は田野口村より、石材木材などは領内より献納、総費用四万円余であった。藩主乗謨は学才識見ともにすぐれ、幕府の陸軍奉行、老中格、陸軍総裁などの要職につき明治に入っては、佐野常民と共に、赤十字社の前身である博愛社を創設し、副社長、又、賞勲局総裁など歴任した。築城にあたっては、稜堡式築城法を用い、いわゆる五稜郭が成立した。そしてこれより四年前完成した函館五稜郭址とともに、わが国城址の中においてただ二つの貴重な洋式城郭である。廃藩後明治五年、城はとりこわしとなったが、さいわい濠と石塁、建物の一部大台所を残している。 注 松平乗謨、田口藩最後の藩主で明治初年 大給恒(おぎゅう ゆずる)と改姓名案内板にある図面です。濠の未完成部分もよくわかります。大手橋を渡ります。橋からの景色です。振り返っての大手橋です。城内です。現在は小学校の運動場になっています。城内西側です。城内東側です。奥に見えるのが龍岡城の数少ない現存遺構である御台所櫓です。廃城後は農機具倉庫として使用されていましたが1875年以後、御台所櫓は小学校の校舎として利用され、1929年に現在の場所に移築されています。築城当時とは反対側にあたります。この日は平日でしたので、授業中ということもあり、不審者と間違われたくないので、近づくのは遠慮しました。橋を渡ったすぐ右手にあります田口招魂社です。当時はここに面掛所がありました。東へ進みます。土塁が現在もしっかり残っています。黒門跡です。振り返っての黒門跡です。黒門跡の橋からの景色です。北東部方面です。橋より先に濠がなく未完成なのがよくわかります。この付近には濠は存在しません。北側まできました。龍岡城は、一部未完成のままとなっていますが、五稜郭特有の形がいまでもよくわかる状態で残っています。南東部へ戻ります。こちらの説明板には築城大要が掲載されています。濠をじっくり観察します。稜堡式の石垣と水堀が見事です。南東部から南西部へ進みます。石垣には周辺の山で算出される「佐久石(溶結凝灰岩)」が使用されています。大手橋まで戻ってきました。大手橋より西側へ進みます。最南西部です。これより先は未完成です。以上で散策は終了です。小さいながらはっきりとした星形を残す素晴らしい城跡でした。他にも大広間や薬医門などの建造物が市内に移築され現存しているそうです。この日は行けませんでしたので、次回の宿題にしたいと思います。龍岡城にゆく【完】訪問日:2019年7月▽ ▽ランキングに参加しています。  応援(クリック)よろしくお願いいたします。   ⬅︎  クリックしてくださいね〜 にほんブログ村 次回予告:平成尼崎城にゆく close

龍岡城にゆく
サイト名 廃城にゆく
タグ 長野県にゆく
投稿日時 2019-11-11 01:20:02

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