摂津 尼崎城  再び姿を現した昭和~平成~令和の築城天守の詳細

摂津 尼崎城  再び姿を現した昭和~平成~令和の築城天守
久太郎の戦国城めぐり
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記事タイトル 摂津 尼崎城  再び姿を現した昭和~平成~令和の築城天守
概要

摂津 尼崎城 (兵庫県尼崎市北城内)幾度となく襲ってくる自然災害と甚大な被害。いかに抗えない我々といえ、怒りや無念をぶつけることさえできません。直視するにはあまりにも重すぎて耐え切れない自分もいます。電気、水道、情報・・、当たり前にあったものが突然途切れてしまう・・。私たちはそん…… more な事態にどう備え、どんな気持ちで向き合えばいいのでしょう。想像もできない環境の中で光明を見出すことができるのか、自信がありません。千葉県南部の方々におかれましては一刻も早い復旧を祈るばかりです・・。さて、滝山城から始まった西摂津の城めぐり・・。どのあたりで切り上げようか迷うのですが、やっぱりここは外せません!平成最後、令和最初、の再建天守・尼崎城に寄ってきました。青雲がお似合い、白亜が眩しい尼崎城天守です。出来立てほやほや、といった感じの真新しい天守。高層マンションとの並び姿もここでは逆に絵になっています。千鳥破風と唐破風の重なり合いがとても美しいと思いませんか?再建された尼崎城は、天守台部分が1階となる4層5階。両脇には2階建ての多聞櫓をしたがえています。外観を意識した装飾的な美しい、安定感のある天守です。江戸時代となった泰平の世の象徴的な天守建築といえます。見学しやすいように園内はスロープが備えてあります。現在の天守が建っている位置や向きは異なります。しかし、外観は当時の絵図面を元に忠実に再現されています。天守だけでなく石垣や壁も注目です。天守は旧ミドリ電化の創業者・安保詮(あぼあきら)氏が「創業地に恩返しを」と発起。私財12億円を投じて再建し尼崎市に寄付。市民からも2億円近い寄付が集まりました。尼崎市民と他たくさんの協力の想いで作られた城です。近くを流れる庄下川は尼崎城の外堀でした。ちょっと中に入ってみます。入場料は一般・500円ですね。先ずはエレベーターで最上階へ。平日にしては賑わっていました。町並みや眼下の曲輪の造りも楽しめます。これは集め始めると大変なことになりそうです・・。4階はギャラリーゾーン。尼崎にまつわる展示が行われる予定です。今回は尼崎出身の城郭画家・荻原一青氏の「名城手拭百城」を展示してあります。カラフルでカッコいい手拭いがこんなにあるんですね。自分も今からでも初めてみようかな・・。(←予算考えてない)3階では無料で試着できる、なりきり体験ゾーンもあります。当日は自分一人だったのでしませんでしたが、かなりそそられました・・。家族や友人と来てたら絶対に甲冑なんか着てみたかったですね。撮影も自由なので次回は記念にチャレンジしたいものです。 今回一押しのコーナーはここ!ゲーム感覚で楽しめる「侍道場」コーナーです。侍になった気分で無我で斬りまくり、鉄砲を夢中で撃ちまくる。早打ちもあり、クイズもあります。操作は慣れるまでちょっと大変・・。これ、できる人はギャラリーから歓声があがりますよ。自分は「鉄砲体験」をプレイ、結果は「副大将」。人がいなくなった頃合いをみて始めたのに、いつしか周りは人だかりが・・。恥ずかしかったけどすごく盛り上がり面白かったですぅ。(なんせ一人旅ですので)ちょっと周りを散策。櫻井神社に。尼崎城最後の城主・櫻井忠興公をまつる神社です。ご祭神は、初代櫻井信定公より十六代忠興公までの十六柱。境内には築城当初の橋の石杭や礎石、本丸御殿の軒瓦などが残されています。こちらでは当時の尼崎城の鬼瓦等も見学できます。二の丸公園では木陰で恒例のコーヒータイムです。明城小学校一帯が尼崎城の本丸だったそうです。なんと!こちらのグラウンド脇にはもう一つの尼崎城が・・。学校の壁沿いを歩いていたら校庭にリアルな模型を発見。なんとかして近くで見たいものだな・・、とウロウロしていました(挙動不審過ぎる)すると、南正門で職員さんでしょうか?、シルバーのボランティアの方でしょうか?「さ、中に入ってご覧になってください」と気さくに声をかけてくださいました。平日の授業中にも関わらずとても親切に見学させていただき感謝いたします。ご説明では、なんでも昭和初期に当時の職員と児童とで作った尼崎城だそうです。堀や櫓も再現した縄張りが再現されています。細部にわたって忠実に再現され、クオリティ高!地元のお城に対する誇りや憧れ、熱意がビンビン伝わってきました。ガリバー気分で楽しめ、ついつい何周もして見入ってしまいましたね。※校内なので訪れる際には、マナーを守って拝観しましょう。(自分は幸運で見学許可をいただきましたがいつも見学できるかどうかはわかりません)小学校の前の道沿いには力強い書体の石碑もあります。石碑を立てるがためにわざわざ窪地を設けて立ててあるのです。こういう扱い一つにもかつての城趾を慕う想いを感じます。説明板の位置も小学生の目線に合わせて設置されています。尼崎城の絵図が描かれた案内板。現在の天守は元和3年(1617)戸田氏鉄(うじかね)が5万石で入封し築いた姿。本丸には2重の付櫓を2棟付属させた複合式四重天守と3棟の三重櫓が上げられました。城は一国一城令が推し進められる中でも、大阪城の西の守りとして重要視されました。尼崎市民の想いがカタチとなった天守、大切にいていきたいですね。Ⓖは再建天守のある尼崎城址公園。Ⓢには尼崎城石碑と説明版があります。 close

摂津 尼崎城  再び姿を現した昭和~平成~令和の築城天守
サイト名 久太郎の戦国城めぐり
タグ 摂津の城めぐり
投稿日時 2019-09-23 00:40:24

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