第337回:安芸城(土佐東部の雄 安芸氏の居城)の詳細

第337回:安芸城(土佐東部の雄 安芸氏の居城)
こにるのお城訪問記
ページの情報
記事タイトル 第337回:安芸城(土佐東部の雄 安芸氏の居城)
概要

訪問日:2017年5月安芸城は高知県安芸市あったお城で安芸土居とも呼ばれ,市史跡に指定されています。鎌倉時代の1308年 安芸親氏により築かれとされ,以後 安芸氏が滅亡するまで本拠地となりました。安芸氏は土佐七雄に数えられ,戦国時代には土佐東部の最大勢力となり安芸国虎の時代には長…… more 宗我部元親と激しく対立しました。一時は一条兼定の支援を受け優勢でありましたが,1569年 矢流川合戦で敗れると味方の離反にも会い国寅は自刃,安芸氏は滅亡しました。長宗我部時代には元親の弟である香宗我部親泰が治め,阿波進出の拠点となりました。1600年 関ヶ原の戦いの敗戦で長宗我部氏が改易となると山内一豊が土佐国を与えられ家老の五藤為重が入り,この五藤氏時代に現在見える形に整備されました。 1615年 一国一城令より安芸土居と名称を変え明治維新まで存続しました。  ●正面にある安芸市立民族博物館。ここには駐車場もあり安芸城関連の情報収集も可能です。●こちらはすぐ横の安芸市立書道美術館。ともにお城風の建物となっております。スペースの都合上横向きに載せていますが,現地にあった縄張図です。丘の上に築かれた詰城と麓の土塁と堀で囲まれた部分に分かれています。  ●博物館,美術館の背後にあった毒井戸跡です。長宗我部元親に囲まれた際に内通した味方が毒を投げ入れたという話が伝わります。●詰城部の築かれた丘下です。  ●詰城下の南面に石垣が良好に残っています。●詰城を登っていくと最初に現れる主要な曲輪が三ノ段と呼ばれる曲輪です。  ●三ノ段の手前に残る堀切。●さらに登っていきますと,左が二ノ段,直進が詰部の分岐に差し掛かります。  ●まずは二ノ段の虎口方面に向かいます。●二ノ段の様子。  ●二ノ段背後には立派な詰の切岸です。●詰の南東に開く虎口です。  ●最高所にあたる詰(つめ)の様子です。●詰には土塁が残っていることが分かります。  ●詰よりの眺望。●詰部には上下二段の曲輪が残っており案内板では下段を北ノ段と説明しています。  ●詰と北ノ段の境目に残る石積みです。●北ノ段にある土塁の切れ目も虎口となっており麓に道が続いているようです。  ●城域の北を遮断する堀切に向かいます。●二本目の堀切は竪堀となって落ちており,現在はここから麓に下りることが出来ます。  ●竪堀から振り返ると堀切の様子が良くわかります。●竪堀を下ると北東側の麓に達しました。  ●城の東側に面したこの辺りの窪みは堀跡と推測することが出来ます。●城内に残る五藤家安芸屋敷は山内家の家老としてこの地を治めた五藤氏が明治時代に建てたもので国登録有形文化財に指定されています。  ●山麓部の南側には五藤氏時代に整備された大手門枡形虎口が残っています。●枡形虎口を上から見ると進路を屈曲させている様子が良くわかります。  ●大手門側に今も残る水堀と土塁。●堀の中に咲いていた蓮の花。  ●城下に残る武家屋敷地区は土居廓中伝統的建造物群保存地区となっており,江戸時代の雰囲気を今に伝えます。●土居廓中の中でも一般公開されている武家屋敷が写真の野村家です。一時期は長宗我部元親をも脅かした安芸国虎の滅亡の地であり,土佐の戦国史には欠かせないお城です。遺構も良好に残っており山内家家老であった五藤氏の残した風情ある城下町を合わせて一見の価値ありです。大きな地図で表示 お城巡り ブログランキングへ にほんブログ村FC2 Blog Ranking close

第337回:安芸城(土佐東部の雄 安芸氏の居城)
サイト名 こにるのお城訪問記
タグ 高知県の城郭
投稿日時 2019-08-12 17:20:03

「第337回:安芸城(土佐東部の雄 安芸氏の居城)」関連ページ一覧

新着記事一覧

<打込み接・布積み(関八州)> 江戸城、小田原城、佐貫城


シロスキーのお城紀行
「石・石塁・石垣シリーズ」は、昨日から、下記の分類表「①②-(4)打込み接・布積み」の石垣を導入しているお城を、再び日本の北から南にかけてご紹...
シロスキーのお城紀行
2022-09-26 01:00:04

中城城 日本100名城 沖縄 路線バスで行く世界遺産5城 5-4


hachiの日本100名城 続日本100名城 お得な切符で行く 鉄道・バスの旅
 ◆中城城 三の郭の石積 またかなり間が空いてしまいました。引き続き3月中旬に久々に沖縄、世界遺産5城を2泊3日で路線バスを利用して...
hachiの日本100名城 続日本100名城 お得な切符で行く 鉄道・バスの旅
2022-09-25 14:40:05

<打込接・布積み(奥羽・出羽)> 弘前城、盛岡城、仙台城、会津若松城


シロスキーのお城紀行
「石・石塁・石垣シリーズ」は、「①②-(3)打込み接・乱積み」を日本の北から南まで展開しているお城の写真をお届けしてきましたが、昨日で一応終了...
シロスキーのお城紀行
2022-09-25 02:00:03

讃岐小豆島 星ケ城  西峰と東峰から成る素晴らしい眺望の山城


久太郎の戦国城めぐり
讃岐小豆島 星ケ城 (香川県小豆郡小豆島町安田・星ケ城山) <県指定史跡> <ちょっと小豆島まで行ってきます・②>坂手港から安田館を訪問した後...
久太郎の戦国城めぐり
小豆島の城めぐり
2022-09-25 01:40:03

第439回:江馬氏下館(北飛騨における江馬氏の繁栄を示す城館跡)


こにるのお城訪問記
訪問日:2021年11月江馬氏下館(えまししもやかた)は岐阜県飛騨市にあった城館です。江馬氏城館跡の一つとして国史跡に指定されています。北飛騨の雄...
こにるのお城訪問記
岐阜県の城郭
2022-09-25 01:20:03
;