東京都にあります江戸城三十六見附跡巡り。二十一見附目となる今回は田安見附跡を目指します。江戸城見附図 ※画像は人文社刊行の「江戸切絵図で歩く」より引用北の丸公園より田安門へ向かいます。北の丸公園案内図です。公園内を通り向かいます。当時はここが北の丸でした。清水家の屋敷などが立ち並…… more んでいたそうです。園内には吉田茂先生の銅像もあります。日本武道館の前を通り、田安見附跡の渡櫓まで来ました。この付近は当時は田安台と呼ばれていました。築城後、この田安台は北の丸と称し代官屋敷や大奥に使えた女性の隠遁所であり、家康の近親者の千姫、春日局、側室英照院などの屋敷もあった場所になります。1730年には、八代将軍吉宗公の第二子宗武公は、北の丸西側一帯を所有し田安家を興しました。宗武公の七男松平定信公はこの屋敷で生まれました。田安門は江戸城創建当時に遡る現存唯一の枡形城門であり、高い価値と風格を有しています。警備には、鉄砲10挺、弓5張、長柄10、持筒２、持弓1、で1万石の譜代大名が勤務、羽織袴の番士4名が勤めます。渡櫓の脇に石段があります。登ってみましょう。入口には彌生慰霊堂とあります。石段の上まで来ました。田安門の桝形の牛ヶ渕側石垣の上に位置し、警視庁や東京消防庁の殉職者を祀る慰霊施設でした。1885年に「弥生神社」として創建され、弥生神社・弥生廟と呼ばれました。戦後の1947年に現在地に遷座したそうです。こちらは拝殿です。そしてこちらが彌生慰霊堂です。昭和天皇御野立寄所の石碑もありました。説明板もありました。ここから見る田安見附の枡形と渡櫓です。石段を降ります。石段から見る渡櫓です。渡櫓をくぐります。枡形に入りました。その先には高麗門が見えます。高麗門側から見る渡櫓です。田安門の説明板です。田安門は、1629年に松平伊予守忠昌公によってが築れました。門内にあった田安大明神（築土明神）から名付けられたそうです。昭和38年に田安門の修復が行われ重要文化財に指定されています。高麗門へ向かいます。高麗門の扉の釣金具に寛永13年の職人の銘「九州豊後住人　御石火矢大工（大砲鋳造者）渡辺石見守康直」と刻まれているそうです。このことから一度大修復工事が施されたと考えられています。くぐった先から見る高麗門です。現在地はここになります。門の前の九段坂からの景色です。清水門側の牛ヶ淵です。ちなみに明治後期に門前の九段坂を掘り下げたため、田安門に向かう土橋が平坦から登り坂となったようです。こちらは、半蔵門側の千鳥ヶ淵です。次回は半蔵見附へ向かいます。【其の二十ニに続く】訪問日:2018年秋〜冬▽ ▽ ランキングに参加しています。 応援(クリック)よろしくお願いいたします。  ⬅︎  クリックしてくださいね〜にほんブログ村 close

江戸城にゆく三十六見附編  其の二十一:田安見附